3-4x10月 [DVD]

監督 : 北野武 
出演 : ビートたけし  小野昌彦  石田ゆり子  飯塚実  豊川悦司 
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4934569630834

感想・レビュー・書評

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  • ガソリンスタンドに勤めている雅樹(柳ユーレイ)は、野球チーム“イーグルス”に所属している。試合が終わってガソリンスタンドに戻った雅樹は、暴力団大友組組員・金井(小沢仁志)の車の洗車を押し付けられるが、トロい雅樹はウロウロするばかり。
    逆上した金井に殴られた雅樹は、負けじと殴り返そうとするが軽くいなされてしまう。さらに金井は「骨が折れた!」と騒ぎ出し、ガソリンスタンドをゆするのだった。
    そんな時、元大友組組員のスナック“イーグル”のマスター・隆志(ガタルカナル・タカ)は、雅樹とガソリンスタンドを救うために立ち上がる決心をするが、逆にやられてしまう。
    そして対立は、大友組とイーグルスの抗争に発展する。雅樹は拳銃を手に入れる為、イーグルスの仲間・和男(ダンカン)と共に沖縄へ向かう。
    そこでふとしたことから出会った二人のチンピラヤクザ上原(ビートたけし)と玉城と行動を共にする雅樹らは、上原に金を渡して拳銃の入手を頼み込む。
    こうして拳銃を手に入れた雅樹と和男は東京に戻るが、隆志は行方不明。
    結局、和男と朗、それに雅樹の三人は、拳銃を片手に大友組の様子を探りに行くが、和男と朗がメタメタにやられてしまう。
    一人逃げ延びた雅樹は、ガソリンスタンドからタンクローリーを盗み、恋人・サヤカ(石田ゆり子)と共に大友組の事務所に突っ込んでいく。だが、それはすべて雅樹の夢だった。
    そして雅樹はまた下手な野球に励むのだった。
    北野武のバイオレンス映画の中でも、破天荒過ぎてシュールな演出で、ファンの中で賛否両論だった怪作。
    無礼な女性客にバーのマスターのガタルカナル・タカが突然灰皿でぶん殴るなど北野監督作お得意のバイオレンス、たけしが渡嘉敷勝男にのしかかるシーンなどのユーモラスなシーンは楽しめるが、「その男凶暴につき」のような緊張感がなかったり、虚無的なオチが興を削いでいる。
    柳ユーレイの死んだ目の奥にある狂気と暴力衝動の怖さが、印象的。

  • 北野武の映画、好きなんだけど観てないものがかなりある。というわけで2作目の『3-4x10月』。昔は「さんたいよんえっくすじゅうがつ」という読み方がわかってなかった。

    タイトルやジャケからして野球バイオレンス…?と思ってたけど、ちょっと違ってた。草野球チーム→バイオレンスにはなるけど、別に金属バットでぶん殴るとかではなかった。

    私は見た目も中身もバイオレンスとは程遠い人間だけれど、昔からバイオレンス映画は大好きで、つい観てしまう。自分でも不思議だったけど、ホラー映画ではあまり恐怖を感じないため、私にとっての恐怖映画はバイオレンス映画なんだと思う。ジェットコースターに乗るのなんかと同じ。

    そして先日たまたま、スコセッシの『グッドフェローズ』の町山解説を観たけど、その中で「スコセッシは子供の頃から背も低く映画オタクで、治安が悪いところで周りの不良やマフィアにビクビクしながら過ごしていた。そういう人の方がバイオレンス映画を恐ろしく描ける」と言っていたのでものすごく納得した。
    付け加えるならスコセッシは喘息持ち。彼が映画について語るのはものすごく早口だけど、オタクが好きな話題の時にベラベラ早口で喋るのはどこの国でも同じなのね。

    この映画は『グッドフェローズ』と同じ1990年の公開。あの映画もものすごく怖いバイオレンス映画で、今まで観たものだと1位か2位。ただスコセッシの場合それまでのキャリアがあって、映画オタクだし研究して作っている。

    それに比べるとこの作品は、たけしが何を考えてるかわからない、好き勝手やったようなものすごい不条理さがある。(ちなみに後年たけしは東京芸大で教鞭をとるが、同じく黒沢清も教授で、このふたりに教えを受けたのが『寝ても覚めても』の濱口竜介監督だそうだ。)

    不条理ではあるけど、他の作品と同じく「お笑いの技術やテンポ」で作っている。セリフが繰り返されるのは天丼。他に、頭に花を差したショットはゴダールの作品ぽい。

    たぶん、人間のいちばん嫌がることをやっていて、その内容は…うーん、語るまい。バイオレンスというより胸糞映画。
    戦争映画なんかも好きだけど、例えば銃で撃たれて死ぬ、これはバイオレンスからは遠い。殺しが一番ひどいことのはずなのに!つまり銃より刃物、刃物より殴打…と、自分の生活や実体験に近いほど、恐怖が増していく。
    それと出演者たちが…フライデー襲撃事件もあったけどガダルカナルタカとか本人が怖い笑。柳憂怜が演じる、うだつの上がらないダメな若者はすごく良かった!このセンスはとても良い。

    しかし最後まで観ると、結局は「映画である以上どんなファンタジーやウソも撮れるんだぜ」と、たけしが言っているような気がしてならない。石田ゆり子はかわいいけど、何を考えてるかわからないのは伏線だったのね、と。
    他の映画を観るときも同じだが、私はオチを重視しない。そこよりも、中身で何が描かれていたかの方がよっぽど大切だ。他の映画で、オチ云々よりも描かれている中身がつまらないものも沢山観てきたので、余計にそう思わされる。


    驚いたのは、この映画がのちの北野作品の色んな要素の元になってる点。1作目『その男、凶暴につき』は深作さん降板でたけしが代打。原案が奥山和由、脚本が野沢尚、リライトがたけし(代打で振って当たった、つまり「振らなきゃ始まらないよ」)。
    スポーツ青春恋愛要素は『キッズリターン』や『あの夏いちばん…』へ。沖縄ヤクザの抗争や遊ぶシーンは『ソナチネ』へ。大友組の名前は『アウトレイジ』。トヨエツのヤクザは加瀬亮へ。釣りのシーンは『アウトレイジ最終章』などなど。沖縄によく行くのはフライデー事件後の謹慎中に、たけしが石垣島で過ごしていたから。

    なので、北野武の完全オリジナル作品はこの『3-4x10月』からスタートするんだと思う。その意味でも重要な作品でした。本人は失敗作だとしているけど、北野作品ファンの評価はかなり高いです。私も大好き。

  • 人間の狂気?
    日本人の狂気?
    面白くはないが退屈はしない。という映画

  • 制作年:1990年
    監 督:北野武
    主 演:小野昌彦(柳ユーレイ)、石田ゆり子、飯塚実(ダンカン)、豊川悦司、ビートたけし
    時 間:96分
    音 声:日:モノラル


    勤務先のガソリンスタンドで暴力団組員に絡まれた冴えない青年・雅樹は、逆上してその組員に殴り掛かる。
    このことをきっかけに、雅樹が所属する草野球チームと暴力団との間で全面抗争が勃発する。

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  • 北野映画でこれが一番好き!シュールな内容で、あまり話は覚えていないが、トイレのシーンだけ記憶に残っている。

  • 生活の垢が染みついたようなショットの連続が凄く良かった。BGMがなく無口な人も多くて、それが独特の間を作っている。何を考えてるんだか分からない、「のぺーっ」とした小野昌彦の顔が目に焼き付いて離れない。

  • 意外にも初見である、
    北野武作品2作目の本作。

    大好きでたまらない『ソナチネ』を彷彿とさせる、
    沖縄の景色に溶けていく、
    無意味な男女の戯れと、
    散り方。



    とにもかくにも、
    どこを切り取っても幻想的な景色と、
    だるっだるの人間関係と、
    けだるさと無力と暴力性の混ぜこぜが、
    北野節!!

    カメラの寄り方、引き方、
    ターンの回し方、
    光と影、
    明暗の色の対比、
    饒舌と沈黙、
    そのようないずれもが、
    美しくて綺麗で、
    ずーっとため息をついていた。



    あ!
    あと!!
    イーグルスって!!!www

  • 叙情とユーモアとのバランスが絶妙。両者が互いを引き立てあっている。

  • いやあ、とんでもねえなあ。とんでもねえ映画だ。ひっさびさに観返したのですが、やっぱ、とんでもなかった。監督2作目で、こんな映画を作ってしまう、北野武という存在に、2016年現在、ひっさびさに観返したくなる映画を撮る才能に、感謝あるのみ。もうね、めっちゃんこ、すげえ。とんでもねえな。ホンマ。

    まず、タイトルが。題名が。読み方が、分かりません。正確に何て読めばいいのか。これまで、ずっと、なんとなくね「さんひくよんかけるじゅうがつ」って、なんとなく読んでおりましたが、今回観返して、予告編も観て、ナレーターのかたが「さんたいよんえっくすじゅうがつ」って言っているのを聞いて、初めて、タイトルの正確な発音を知った次第。

    まあ、ウィキペディア開いたら、一発で判明するのですがね。こんな、訳わからんタイトルを付けた北野監督に、まず、尊敬。すげえ。よーわからんけど、すげえ。

    一応、オチとしては、禁断の、普通それ、絶対やったらダメっしょ?っていう、冴えない青年が、草野球の最中にトイレに入っている間の、めっちゃ、ながグソの最中の妄想だった、っていう夢オチだと認識してるんですが、そうでは、ないのかもしれない。もしかしたら、別の真実が、あるのかもしれない。そう思わせるほどの、とんでもない切迫感と、狂気が、溢れておる。すげえ。

    こればっかりは、観ないと分かんないと思います。まだ未見の人がいらっしゃいましたら、とりあえず、観て欲しい。ぶっとんでるから。超絶ぶっとんでるから。いやあ、すごいっす、これ。

    主人公役の、小野昌彦(柳ユーレイ)の冴えなさは、凄い。
    彼女役の、石田ゆりこの可愛さは、凄い。
    豊川悦司、でてたんや!とか、時効警察の、ふせえり(布施絵里)が、いる!とか、今の今になって知ることのできるビックリ要素が多い事も素敵ですね。いやあ、1990年のニッポンの街中の雰囲気、沖縄の雰囲気が知ることができる、ってえのも、貴重です。バブルだったんか?当時は。

    あと、この映画、音楽が、一切ない?んですかね?観返してて、途中で、ふと気づきました。いわゆるBGM、全く、ないよなあ?そういう意味でも、ぶっとんでおられますな。映画音楽、なくても、俺は映画つくっちゃうよ~、っていう、北野監督の意思表明?ぶっとんでるわ。凄いわ。

    まあとにかく、面白いか面白くないかでいいましたら、なんとも判断に困っちゃいますが、すんげえなあ、って、くちアングリできる映画で有ることは間違いない。いやあ、素晴らしい。

    あ、でも、いっこイヤな点を挙げるとしたら、どんどこ出てくる、女の人への意味のわからん暴力とレイプ?シーン。あれはなんなんだ。北野監督、なんであんなに、彼女役のホステス?を、しばくんだ。わからんよ。あれは、笑った方がいいのか?漫才のボケとツッコミ?わからんよ。ホンマ。理解を超えていた。女の人には優しくしたいよ。トヨエツのヤクザの事務所にいた女の人に対する、銃撃後のレイプ?シーンも、謎だったよ。

  • アイスキャンディ食べたくなる

  • 北野さんの作品にしては駄作と思う。結局何が言いたかったのかがわからなった。事務所にローリーで突っ込むシーンは迫力があったが、なぜ彼女と共に行ったのか。心中してまで反撃したいという男の意地か。だとしても、女にとってあの男はついていくに足る人物か。ツッコミどころ満載である。

    一番嫌だったのは、やたらと女性に暴力を振るうシーンが多かったこと。北野さんの作品には暴力シーンが多いが、本作以外は女性へのものはあまり見ない。私と同じように考えた人が多かったからではなかろうか。

  • 武映画を網羅しているだけではないけど、武映画の中で一番お笑い要素が濃いと思う。
    繰り返しが多く使われているのは「同じことを3回繰り返すとウケる」という法則によるものだろうか?
    タイトルの数式の意味は?
    結局すべて主人公がトイレの中でしていた妄想だったのか?
    とにかく疑問がたくさん出てくる。
    けどネットで答えを見ずに、自力で解きたい。

    ダンカンがスナックで歌を歌うシーンが強烈。
    ダンカンのアップ、小指を立てながらひどい声で女が歌いそうな歌を歌っている。
    それだけだとコントさながらなのだが、カメラが店内を一周回りながら映す。
    その際、たけし演じるやくざが絡んできたチンピラを2度ビール瓶で殴る。
    たけしの女はダンカンの歌に合わせて体をゆらし、子分は黒人女とダンス。
    ビール瓶で人が殴られても誰も動じない。
    この異様な映像はなんなんだろう?
    たけし演じるやくざの日常的な暴力を表現しているだけとは思えない。
    映像としてもおもしろいのだけど、なにかを意味しているのか、ものすごい気になる。

    やくざの親分に瓶をつかんで殴り掛かろうとする場面、瓶のつかみ方が完全に人を殴るためのつかみ方で感心した。

  • 久しぶりに見返してみましたけれども…やっぱしイイ映画ですね!
    どこがどうとは言えないですが、なんというか全体的な雰囲気が…あ、あと、主人公の男の子がイイですね! 終始ボンヤリしている様子が何故だか印象に残りました…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ていうか、アレですね、初期の北野作品はどれも印象が似ているような気が…まあ、題材にヤクザを用いているからなのかもしれませんけれども、おそらく世間的に一番有名にして人気のあるのが「ソナチネ」なんでしょうけれども、自分は今作と「その男~」のが好きですかね…。

    今作はうだつの上がらない青年を主人公に据えているので、主人公と比較的年齢の近い僕は「その男~」などより共感できましたかね。始終、ボンヤリしているところなんかも僕と似ていてグッドです…さよなら。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 半分眠りながら観たのに印象に残ってるシーンばっか。たけしすごい

  • 北野武監督作品で、読み方は「さんたいよんえっくすじゅうがつ」らしい。
    相変わらず出てくるのは、海とヤクザと、会話のない恋人たち(ヘミングウェイの描く恋人たちはしゃべってばっかりなのにね。対照的)。そして音楽がなく動きもないシーンも多い。それら全部好きだけど。
    全体的にゆるいんだけど、たけしが出てくるシーンはやっぱりピリッとする。何をしでかすかわからないから、笑えるシーンでもどこか緊張する。
    静かな映画なだけに、最後の爆発シーンには驚く。そしてそれだけに、あのラストは「えっ?!」という感じでした…。

  • 北野武監督 第2作目
    英語名は Boiling Point

    北野武は 野球が好きなので
    青春 野球映画なのかな と思っていたら、
    まったく 違った方向に 暴走していくので
    驚いた・・・。

    ちょっと 何をやらせてもダメで
    自分から 積極性が出ない 青年 雅樹(柳ユーレイ)。
    草野球をやっている・・・・
    負け試合で 一番最後に 代打で出るが
    3球見逃しの三振で ゲームセット。
    やはりダメなオトコである・・・。

    雅樹は ガソリンスタンドで 働いていたが・・・
    仕事の段取りが悪く お客を怒らせたが・・・・
    それがヤクザだった。
    そのヤクザが カラミ、恫喝していると
    雅樹は 切れて殴りかかる・・・
    ヤクザは 殴られた 腕が 骨折したと騒ぎ・・・・
    事件は広がっていく。

    雅樹は積極的でなかったが
    喫茶店のネエチャン(石田ゆり)に声かけたら、
    バイクに乗りたいと いわれて・・・・
    雅樹の変化が始まっている。

    ヤクザの常套手段 言いがかりそして 徹底して
    相手の弱いところに集中して 責める。
    ガソリンスタンドには 慰謝料を払えなどと
    脅しをかける・・・

    野球部の監督で 飲み屋のマスター(ガタルナカルタカ)は
    元組員で 組長と仲がいいので 雅樹は監督に頼みに行き
    監督は 組に出かけて その組の対応に
    アタマにきて 組員のベンガルをボコボコにする。

    それが 今度は 監督が ぼこぼこになり
    重傷で病院行き・・・。
    監督は 鉄砲がいる・・・と騒いでいる。
    雅樹は 野球仲間 ベンガル と 沖縄に行く。

    沖縄で 北野武と渡嘉敷勝男にあう。
    北野武の強烈な行動に・・・・雅樹は 刺激され・・
    めでたく銃を 手に入れて・・・・
    戻り・・・雅樹は 復讐をする。

    チンピラヤクザに 雅樹がなった
    という 青春 ヤクザ映画でした。
    めでたし。めでたし。

    たけし軍団のメンバーが 存在感を示す。
    北野武の演じる沖縄ヤクザ の激しさ。
    豊川悦司がインテリ沖縄ヤクザ。はじめ気がつかなかった。
    ドツカレ役の布施絵里・・・・時効警察に出ていた。
    物語のプロットは確かで 非日常性が襲い掛かってくる。
    青年は 感受性が豊かなのだ。

  • 夢落ちにがっっくし。以降の北野作品を思わせる要素がさまざまかいま見られたのは面白かったけど…特に前半は、間が間として楽しめなかった。武はかっこいい。予告通り前頭葉破壊された感もある。

  • 暴力と狂気一色だった一作目から、笑いの要素が加わった二作目。

    武映画独特の“間”は既に確立されているものの、暴力と笑いからなる“緊張と緩和”の演出は模索中の段階に思える。

    軍団員は皆いい味出してる。が、やっぱ武の存在感は流石で、登場してから一気に物語が面白くなる。

  •  夢オチはダメ絶対。しかし、なんだ、振らなきゃ始まらないのも本当。

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著者プロフィール

ビートたけし。1947年、東京都足立区生まれ。72年ツービート結成。89年『その男、凶暴につき』で映画監督デビュー。97年『HANA-BI』でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。著書多数。

「2020年 『浅草迄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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