クィーン〈スペシャルエディション〉 [DVD]

監督 : スティーヴン・フリアーズ 
出演 : ヘレン・ミレン  マイケル・シーン  ジェイムズ・クロムウェル 
  • エイベックス・ピクチャーズ
3.50
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988064265022

感想・レビュー・書評

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  • ダイアナ妃が事故死した後、イギリスを揺るがした1週間。
    エリザベス女王はじめ王室やブレア首相の対応を緻密に描きます。

    離婚が成立した翌年、ダイアナ元妃がパリで事故死。
    世界に衝撃が走りました。
    バルモラル城にいたエリザベス女王一家は、既に王家を離れた人のことで前例もないからと、コメントも出さず、休養を続けます。
    二人の王子をマスコミの喧騒から守るためでもありました。
    しかし、ウィンザー城の前にはダイアナ妃への花束が山のように捧げられ、空気は追悼一色に。
    王家の対応が冷たいと、世間の非難を浴びることになりました。

    5月に首相に就任したブレアは労働党の党首。つまり革新派です。ブレア夫人は王室廃止論者。
    ブレアはダイアナ元妃を悼むコメントをいちはやく公表し、女王に帰還を求めます。
    エリザベス女王は当初は一部のマスコミが扇動しているだけと思い、毅然としているべきだという母の考えに同調しますが、テレビなどの様子で間違っていたかもしれないと考え始める。

    女王の夫フィリップは尊大な古い男で、母を失った孫を慰めるためには猟に連れて行くことしか考えない。
    チャールズ皇太子はいささか情けないけど、さすがに世間の人気はよく承知している。
    ダイアナ妃のことを感情を素直に表す素晴らしい母親だったと認めていて、それをエリザベス女王に告げるのは暗に女王はいい母親ではなかったといっている様子だったり。
    見てきたように描かれる王家の人々の発言は事実そのままではないでしょうが、誰がどんな考えでいたかはよく取材したのでしょう。
    国葬が決まり、世間的にはブレアが善玉で勝利し、女王が説得に負けたと取られる。
    一方、ブレア個人は女王に接するうちに敬意を深めていきます。

    バルモラル城はスコットランドにある王室の私的な夏の保養地。「至上の恋」ではヴィクトリア女王がこもっていたところです。
    あまりにも広大な敷地、美しい光景に心癒されるようで、英国王室の人が気に入っているのもわかります。
    大きな鹿に出会い、女王が感銘を受けるシーンも印象的。

    ヘレン・ミレンの女王そっくりの歩き方や表情、気品と威厳が素晴らしい。(まとわりつく犬達が何とも可愛い)
    国葬で演説するときの、哀しみをたたえた目が印象的でした。
    アカデミー賞の主演女優賞を受賞しています。

  • ダイアナ妃の事故死の際の王室の裏側を描いた作品。
    生前の確執と王室の伝統を守るために無関心を貫こうとするエリザベス女王と、国民の反感を受けてそれをとりなそうとするブレア首相を軸に描かれております。
    女王の葛藤と威厳、首相の人間味が上手に描かれておりました。
    退屈しそうな内容ですが、夫であるフィリップ殿下、母であるエリザベス王太后、そして息子でありダイアナ妃の元夫であるチャールズ皇太子など、周辺の人物も人間くさく描かれていて、面白かった。
    父である先王のジョージ6世も、王制の被害者として作中で触れられていて、本作もクライマックスがエリザベスのスピーチでもあり、「英国王のスピーチ」とあわせて見ると非常に面白いと思う。

    おすすめ。

  • ヘレン・ミレンかっこいい。
    そして見た目がすごく似ている・・・

  • 記憶に古くない、故プリンセス・オブ・ウェールズの事故当時のエリザベス女王の実情?を描いている作品。昨今、メディアに持て囃されている「セレブ」などとは一線を画した「ロイヤリティー」の生活を垣間見せて頂けるのも良き点。 

コレ自分がエリザベス女王なら、かなり嬉しい出来栄えかと思います。ヘレン・ミレンの硬派で気品溢れる熱演が実を結んだ本作。 
事件後の真相は様々な形で脚色され、もはやメディアに食い尽くされた出来事と言える。この事は、伝統と格式を重んじる英国王室という存在の看板である女王にとっては色んな意味で居た堪れない訃報であったに違いない。「真の民意」を弁えた女王の頑なな信念が静かに力強く描かれていて、見る側は感銘します。 

若いブレアさんも板挟みに成りつつ上手い身の処し方 
と女王の抱く国民への信頼と尊敬の念を感じ、メディアから女王をフォローします。 

肩書きに裏付けられるものなど、そう多くはない。 
その中で深い人間性を発揮できる人こそが真のカリスマだす。

  • ジョージ5世の子供が吃音症で王様のスピーチという映画にもなったジョージ6世、ジョージ6世の子供がエリザベス2世、エリザベス2世の子供がチャールズ皇太子。

    エリザベス2世、26歳にして英国を統治する女王となり、生涯を英国民と神に捧げる。伝統・権威を重んじ、そのための自己犠牲を厭わない。ストイックで古風、威厳と強さを持つ。

    ダイアナ元王妃のショッキングな死亡事故とマスコミ・国民からの王室批判。大きな憂いを抱えて、ぽかんと放り出されたひとりだけの空間で思わず声を漏らして泣く女王、キャベツちゃん。
    鹿を見て「まぁなんて美しい。早く逃げなさい。」

    真実は分からないし、真実が表に出ることも無いだろうけれど、この映画に描かれているエリザベス女王は威厳と沈思、滅私、慈悲に溢れる統治者だ。私はこういう権威を重んじ、滅私できる人間は好き。

    だが、ダイアナ視点の作品を観れば、またそれはそれで全く別のものになるし、そこにも真実があるのだろう。

    ダイアナの事件をエリザベス2世の視点から描き、エリザベス2世をこれほど魅力的に描けるのは、作り手側にエリザベス2世に象徴される権威と滅私に対する敬いの念があるからだろう。
    ブレア首相が女王擁護のために熱弁を奮うシーンも良い。

    「私は誰よりも英国民を知っていて、彼らの見識と判断を信頼しています
    英国人の哀悼の表現は控えめで品位があるのです。」
    本来なら個々がパーソナルな喪に服すべき時に、マスコミが煽り立てているだけというエリザベス2のこれらの言葉は私は好きなのだが、これは、「あるべき」主義で、それは理想と強制と没個を孕んでいる。
    それがある人にとってはとても苦痛になることもあるだろう。

    まったく異なるふたりの価値観に善悪・優劣はない。

  • ダイアナ元皇太子妃の死に纏わる王室と政府と英国国民の1週間を描いた作品。ダイアナの死がどれだけ世界中、特に英国に影響を与えるニュースになったのかが分かります。
    ヘレン・ミレンの演技が凄い。英国王室は長きに亘るイングランドの伝統の象徴なんだなあと深々と感じました。。伝統を重んじて威厳ある態度を固守しながらも、時代の変化に即した対応を迫られることで英国人の気質の変化を実感せざるをえず戸惑う女王の心境を如実に表現している良い作品だと思いました。一方でブレア首相を中心とした周囲の思惑も併せて描いたことも、視点が偏りすぎず、良かった点だと思います。
    個人的に、3匹のコーギーが散歩する女王の足元にまとわりつくシーンがメロメロに可愛い。

  • 「ブッシュ」を見たときにも思いましたが、ドラマで存命中に人物を描くことに変にオープンなところがあるなぁ。真の権力者は、名誉毀損で訴えるなんて、みっともないことをしないのだな、たぶん。日本とは違う。

    英国王室を描いた映画は「エリザベス」や「英国王のスピーチ」などもありましたが、これらの映画で描かれたのは、戦争により時代がダイナミックに動く中で苦悩する王だったわけですが、本作で描かれる女王は悩みは実にスケールが小さい。でもそこに親しみが持て、共感できるのだなぁ。

    王室にあからさまに政治が首を突っ込むところも日本とは随分と違うものですね。

  • ダイアナ元皇太子妃の事故死の対応を巡る英国王室の舞台裏(脚本:ピーター・モーガン)。ヘレン・ミレンがエリザベス女王を演じ、2007年のアカデミー賞で主演女優賞を受けたそうです。女王が信念を曲げて国民の気持ちに歩み寄るけな気さと、気高さが伝わり、胸を打ちます。女王との謁見や電話での会話を通して、新任首相トニー・ブレアが女王への理解を深めていく様子も、マイケル・シーンが好演していると思います。

  • 登場人物の心理描写が丁寧でよかった。
    王室という、しきたりを重んじる人々、それを逸脱しないように気をつけて人生を送ってきた人々にとって、スキャンダラスな王妃の死に対する現代的な国民感情への対応、そのギャップに苦しめられるエリザベス女王、就任したばかりのブレア首相の彼女に対する意識変化。その配偶者はマザコン、首相になった途端皆彼女に骨抜きにされる、と皮肉っているが、ここが彼女に直接会う人と会わぬ国民たちとの意識の差なのだろうな。そういう描写がとっても上手でした。
    税金で暮らしている、なんて言われたら、王族だろうが公務員だろうが生活保護受給者だろうが傷つくそれくらいの威力の言葉だと思う。もちろん立場が違う。まして王族は自分で選んだわけではない。
    国と国民に人生を捧げている人がいる。天皇を持つ日本人だからなおさら共感しやすいのかも。
    広大な自然のスケールが大きくてよかった。日本より民間とずいぶん距離が近いんだな、ということも発見でした。

  • トニー・ブレアを新首相に任命した直後のエリザベス女王に衝撃的なニュースが飛び込んでくる。
    ダイアナ元皇太子妃が交通事故で亡くなったのだ。
    これまでのしきたりを守ってダイアナへの追悼を意を表さない王室に、国民は不満を募らせていく中、エリザベス女王は・・・。

    ダイアナ元皇太子妃が亡くなった後の一週間を描いた再現ドラマ。
    大袈裟な涙とパフォーマンスの時代である現在、公人が控え目で品位を持つというのは難しいのかもね。

  • 私は女王というものについては全く何も分からないけど、この映画を見て何となく、女王という立場に立つことがいかに重圧かということが少しだけ分かった気がする。
    映画の前半は「ただ国民の税金を食いつぶしてのんきに暮らしてる人」ってイメージだったけど、中盤~後半にかけて女王の孤独や務めを果たすことの重要性を見るうちにだんだんイメージが変わった。

    どんなにマスコミにバッシングされても決してくじけないエリザベス二世。「くじけない」という精神って大切なんだね。強い人間になるために必要なことを彼女は教えてくれた。
    女王は国と国民のために一生を捧げる仕事。それは常に自分の夢や目標だけを追っていればいい私たちには到底理解できないくらいのストレスでしょう。それを何十年もこなしていることを普通に凄いと思った。

    中盤、女王が耐え切れなくて一人で涙するシーンが印象的。彼女が涙を見せられる相手は動物や自然だけ。それを見て私も泣きそうになってしまった。

    主演のヘレン・ミレンの演技は気品があって、本当の女王みたいです。役者の演技も光る作品でした。

  •  車のシャフトが折れて川ではまっていた時の、女王の背中の演技がすごかった。覚悟を決めかねているところで美しいヘラ鹿が背中を押してくれたところは、自身が若くして王位継承したときの覚悟を思い出させてくれたのではと思った。

     女王の気品が板についていて、本人かと思うレベル。

  • お上品な映画。
    民間人になったダイアナの死を王室がどう扱うか。
    女王は控えめな感情表現で、気品と威厳が漂ってます。

  • まるでドキュメンタリーのような映画。
    とくに大きな出来事もなく、日にちを追っていくだけなのだけど
    女王やその周りの人々の心情が丁寧で飽きさせなかった。
    しかしなによりもこういう映画を生前に作れるのが驚きだった…
    日本じゃ無理だね。

  • 2013/07/27

  • ダイアナ妃の突然の事故死が皇室と国民に与えた衝撃を描いた作品。
    存命中の女王や皇室の人たちをこんな風に描いて良いのかと始めは驚いたが、最終的には女王の品位や偉大さが伝わってきました。
    ヘレン・ミレンの演技は素晴らしく、本当にエリザベス女王に見えました。

  • ラストの、秘書(?)の仕草は、「時間が押している」という意味なのでしょうか。しきたりを基に、柔軟に対応するようになった、ということを意味するシーンでしょうか,,,

    首相や大統領を、「閣下」を訳すのは、どうなんでしょうか。役職名で呼べばいいような。

    王室の別荘で働く人々の所作が、参考になります。

    序盤、「プリンス・オブ・ウェールズ」が、首相に接近するシーンがあるのに、後半は、全く描かれていないような気がします。もしかしたら、女王の生中継のシーンでの表情が、皇太子の立場を物語っているのかも知れません。

  • 政治思想は人それぞれですが、いい映画だと思います。
    女王がバッキンガム宮殿の前に置かれた献花を眺めるシーンで涙しました。

    実際にブレア首相が就任するときに言った
    「あなたは私の10人目の首相。最初はチャーチルだった。」
     という言葉がとてもかっこよかった。

  • どの映画でもパパラッチはうざい存在だと描かれる。

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