笑う超人 立川談志×太田光 [DVD]

監督 : 企画・演出 太田光(爆笑問題) 
出演 : 立川談志  太田光 
  • Victor Entertainment,Inc.(V)(D) (2012年6月2日発売)
3.65
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感想 : 5
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988002535477

感想・レビュー・書評

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  • 怒られそうだが対談部分は飛ばして談志の「黄金餅」「らくだ」だけ見た。

    あまり落語通じゃないからなんだろうが、なんともスゴイ演じ方があったもんだ。

    落語には悪い人は出てこないと聞いたことがあるがこの2題には邪悪な人ばかり出てくる。
    貯めた小銭に未練があって死にきれず、餅にくるんで次々と飲み込んでいく。

    こういう場面は滑稽味で演じることもできるのだろうが、談志は人間の醜さをこれでもかと誇張してみせる。彼自身老醜がしのび寄っていて、凄みを増す。

    「らくだ」の「優しくしてるうちに飲めよ」という言葉もこわいなぁ。ちょっと暴力の不気味さも漂わせるなんて落語もアリなんだ。

    談志は落語は人間の業の肯定と言っていたが、肯定ということになるのかどうかよく分らない。
    「これが人間の本当の姿じゃないか」と悪意たっぷりに人間を描写している。

    他の人が演じたらどうなるのだろうと動画で検索して志ん朝と米朝の同じネタを見たが、こちらは普通の落語でそんな凄みはない。落語自体が持っているものではなくて、演じ方でこんなにも違うわけだ。
    (あたりまえなことで笑われそうだが。)

    以前談志が「全ての高座に全力投球というわけにはいきません。そんなことをしたら死んでしまいます。」と言っていたが、そうかもと思う。これだけの演技と集中力を毎日するわけにはいかない。

    このDVDでは観客を入れてない。笑い声があったほうが落語らしくていいってこともないんですね。もっとも笑うとこもあんまりないのだが。

  • あのまくらを見たとき何かがはじけた。

  • この間テレビで巨大な風船が飛んでくるのを一身に受けてふっとんでいる柔道男子を見かけたが、それくらいの衝撃だ。
    落語は単なる笑い咄ではない。人情咄でもない。まして人間をわかりやすく描いてる、などと考えていると、いつか腹の底が冷えるような怖さにぶちあたるだろう。「人間をなめるなよ」「知った気になるなよ」・・・立川談志はやはり超人。また「黄金餅」「らくだ」「鼠穴」の三席をリクエストした太田光のセンス、こちらも常人でない。

  • 凄い。談志師匠の「任せる」という言葉。太田さんの表情から、師匠に対する尊敬、緊張、興奮、そして無力感、謙遜ありとあらゆる感情が入り混じっていて滲み出ていて。人の「信頼」は重い。命を燃やす表現、人間の醜さの体現。落語は、恐ろしい。

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