晩春 [DVD] COS-021

監督 : 小津安二郎 
出演 : 笠智衆  原節子  月丘夢路  杉村春子  青木放屁 
  • Cosmo Contents (2007年8月20日発売)
3.92
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  • レビュー :24
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4582297250413

晩春 [DVD] COS-021の感想・レビュー・書評

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  •  強がって大丈夫なフリして娘を送り出すお父さんがいじらしい。

     お嫁には行きたくない。お願いだから、お父さんといっしょにいたい。…と言う娘。公開当時の娘を持つお父さんの心を鷲づかみ?
     正直、今の感覚としては理解しづらい。
     だったら入り婿をもらえばいいじゃん? と言ってみたくなる

     大きな瞳の原節子の眼ヂカラは本当にすごいと思う。
     キャラ設定としては気立てのいい優しい心のおっとりしたお嬢さんなのだと思う。だけれど、あの瞳がひとにらみするだけで、なんだか内に魔女的な何かを秘めてるような気がする。
     何を考えているかわからないと思う。

     小津安二郎作品はカメラの構図がすごく面白い
     清水の舞台を、手前側から撮る作品をはじめてみた。ふつうは京都市街が見えるように奥側から撮ることが多いと思う。
     また柱の間から人物を撮ったりと面白い。
     これらが新鮮で面白いと感じるのは、現代の映画などの映像作品の手法が確立されていて、その教科書を大きく外れる映画がないからだろうと思う。

  • 原節子さんが美しい!

  • 『秋刀魚の味』とすごく似ている事に途中から気付く。森節子もいいけど岩下志麻もよい。脇役なのにびっくりするぐらい綺麗な人が映ってたりする。恐れ入ります。

  • 父と娘、お互いを想い合う気持ちがよく描かれていていい映画だった。
    京都への旅行の最後の夜、このまま父といたいという娘に、そうじゃない、結婚するだけじゃなく、そこからふたりで幸せになっていくんだと諭す父。いつでも親は子の幸せを願っているんだよな。当たり前なんだけど、ついつい忘れがちになっているかもな。
    紀子が三つ指をついてこれまでのお礼を言い、父が幸せになるんだよ、と応えるシーンでは涙が出てきた。

    紀子を送り出したあと、居酒屋でアヤと酒を酌み交わすシーンもよかった。自分が結婚すると嘘をつかなければ紀子がお嫁に行くと言わないだろうと。それを聞いたアヤがおでこにキス、そのときの驚いた顔がなんともいい。

    最後はりんごの皮をくるくると剥き、その皮がポトリと落ち、首をうなだれる。これにもグッと来た。

    静かな場面展開、音楽もとてもいい。

    途中、再婚話で父に対して不信感を持つ紀子の表情がそれまでの輝くような笑顔と打って変わって曇っているのが気になって仕方なかったが、その分、京都の宿での笑顔、そして最後の花嫁姿が美しく映えた。

    小津が原節子と組んだ最初の映画なのか。
    アヤ役の月岡夢路はきれいだった。原節子はけっこう独特な顔してるな。美人といえば美人だしおばさん顔といえばそんな気もする。

    wikiの「壷のカット論争」読んで、なるほど、そういう議論があったのかと知ったが、たしかに途中、単なるファザコンを超えたものを感じさせたな。とくに京都の最後、「このままずっとお父さんといたいの」というところでの真に迫った感じなど。壷のカットの前では小野寺のおじ様にひどいことを言ってしまったと述べていることから、再婚に対する悪いイメージが消えたことが伺える。そして「お父さんのこと嫌だったのだけれど…」で台詞は止まるが、そうすると父の再婚話しも受け入れることができたということではないか。

    この映画に限らず、「麦秋」でも「お茶漬の味」でも、鉄道が力強く走るシーンが出てきたと想うが、静的なシーンが多い小津映画において、この鉄道のシーンはとても動的でなにか活力のようなものを感じさせるなあ。

    お寺や日本家屋をモノクロでしっとりと撮影したくなった。

  • 「わたし、お父さんと一緒にいるときが一番幸せなの」
    こんなこと言う娘(しかもとびきり美人)がいるかねーと思いつつも、嫁にいく娘と父の心情には現代と変わらぬ普遍性があり、「さすが小津安二郎だなぁ」とじっくり見入ってしまいました。その反面、昔の人はこんな風に周囲にすすめられて簡単に結婚しちゃうのかと、現代とは異なる結婚事情にしみじみ。

    こんな美人で気立てのいい娘と結婚する男はどんな奴だろうと思ったら、最後まで出てこなかったのでびっくり。トリッキーなこともやるんですね。

  • この映画の父と娘という設定が、自分の境遇と似ているので、
    だったらどんな感想を抱くだろうと思って観てみた。
    この映画では娘がとてもわかりやすく父を慕っていて、たぶん
    若いときに観ていたら「こんなことはない」と反発していただろう。
    が、今、中年になるとしっくりくる。だから心の奥底にはずっとある
    感情なのだろうと思う。それは母と一人息子にしてもそうじゃないかな。そして何より父が笠智衆、娘が原節子というのが名作になりえた
    大きな要素だと思う。友達役の月丘夢路もとっても愛らしい。
    昔の女性のお茶目な可愛らしさってだいすき。

  • 昔の邦画を観てみよう企画で観てみました。淡々とした感じもなかなかいいですね。原節子さんが好きになりました。

  • ヤモメの父親と一人娘。
    父親を心配して婚期を遅らせていたが、
    父親の薦めとちょっとした嘘で結婚を決意させる。
    やっと娘を嫁がせたものの、寂しさにくれる父親であった。

    というストーリー。

    小津作品はこういう話が多すぎです。
    今の時代、テレビでもこんなに似通ったドラマだと飽きられちゃうでしょう。

    そんな中でもこの作品が一番好きです。
    喜怒哀楽があまり表に出ない小津作品だが、
    この作品には活気があり、また温かさも感じる作品に仕上がっている。
    娘役の原節子が魅力的。
    友達とのキャッキャぐあいも、すぐすねちゃうところも愛らしい。
    でも時々冷たい目をするんだなぁ。
    娘役とは思えない冷たい目。あの目にドキドキしちゃいます。

    静の笠智衆に、動の杉村春子の対比も良い。
    見合い相手の熊太郎さんのことを2人で話すくだりに
    良く表れていた。杉村さんの安定感はさすが。

    小津作品ならば、熊太郎さんは絶対出てこないだろうなぁ
    と思ったらやはり出て来なかった。
    見終わったあとの余韻を大切にするところは好きだ。

  • 昭和24年,原節子29歳の時の映画.これから東京物語にむけてまだきれいになる.私がお父さんに感情移入できるようになるにはしばらくかかかりそう.

  • ファザコンの話。
    お父さんが好きすぎて、お嫁に行けない。
    恋愛結婚が主流じゃない時代の話だなぁ。

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