東京物語 [DVD] COS-024

監督 : 小津安二郎 
出演 : 笠智衆  東山千栄子  原節子  杉村春子  山村聡  三宅邦子  香川京子  東野英治郎  中村伸郎  大坂志郎 
  • Cosmo Contents
4.10
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4582297250444

感想・レビュー・書評

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  • 小津安二郎監督
    笠智衆、原節子主演の「紀子三部作」の三作目。

    この作品、2012年「映画監督が選ぶベスト10」で堂々の第1位!!

    興行収入や上映期間などの数字などではなく、映画を作る人達から「最高だ!」と言われる評価こそ一番ではないだろうか。

    物語はゆっくり進み、カメラも動かない。ただ、一つ一つのシーンがとても緊張感がある。例えるなら枯山水のような美しさ。そこにジャポニズムを感じるのか…説明しづらい芸術がこの映画にはあるんだと思う。

    そして、家族の関係は時間と共に変化していく人と変わらない人がいて、そのどちらも悪くない、むしろ変わらない人はこれから変わらなければならないんだよ、と背中を押すように形見の時計をもらう。

    原節子の瞳は日本人の奥ゆかしさを表現するかのように、じっと画面からこちらを見つめて動かない。
    それとは対照的に日本の背景…老夫婦が息子家から娘家、さらに熱海へと転々と動く様は、時代は変わっていくのだというように感じさせられる。

    変わらない素晴らしさと、変わる勇気、どちらも尊重しながらどちらにもなれた原節子はとても魅力的で、僕はそんなところに心を打たれた。

  • 素晴らしい!!
    思わず涙がぼろぼろ溢れた。こんな素晴らしい作品が日本から生まれたという事に日本人として誇りに思います。
    美貌も心も美しい原節子さんが演じるふみさんはまさしく美しい日本の化身のようで彼女の台詞や動作を見ているとなんだか自分含め現代の日本女性はこれを学ぶべきだと思った。なんだか申し訳ない気持ちになる。
    日本だなーというゆるい言葉の流れと比例して映画の流れもひじょうに穏やかでゆるい。ゆるい中にたしかな鋭さがあります。とくに台詞。
    本作は印象に残って胸にじーんと響く言葉、台詞が沢山です。
    とくに最後ののりさんが京子さんを説得するときの台詞はすごい。
    あと終わり方にすごく日本を感じました。
    外国の映画だったらのりさんが形見の時計を握りしめてfinで終わるだろうなぁ・・と思いました。わかんないけど洋画ばかり見てた私が、あぁここで終わるのかと思ってしまったところでもあります。

    この作品を機に古い邦画名作も観漁ろうと決意致しました。

  • 笠智衆を見ているだけで泣けた

  • 笠智衆の若かりし姿が拝める。といっても役柄はおじいちゃんなんだけど。じじばばが出てくる話はあかんです。胸が痛いです。

  • 子育て世代だが、老親を抱える身としては耳が痛い作品だ。身勝手な(に見える)子供らに感情移入してしまうのはダメな子だなぁと思いつつ、でも、相手するのは無理だよなぁと思ってしまう。また、この家族の関係性はいつの時代も同じかという気も。そういう時代を超えた普遍性が秀作の誉れ高いことを雄弁に語るものなのだろう。◇とはいえ、戦争未亡人に、軍艦マーチへ拒否反応を示す描写が戦後8年しか経過していない様をまざまざと感じさせる。そういう意味で終戦直後の現実の世相を感得出来る逸品とも。「◯丁目の夕日」なんぞよりは遥かに…。

  • のりこさんの笑顔が怖かった。と思っていたら最後でわけがわかった。

  • 常にストレートに感情を相手にぶつける事を良しとする人には、この映画の情緒は理解しがたいのでは。

  • 小津安二郎監督、同•野田高梧脚本、1953年作。

    <主な登場人物>
    尾道に暮らす父•平山周吉(笠智衆)、同じく母とみ(東山千栄子)、同じく小学校教員の京子(香川京子)。東京の医師の長男•幸一(山村聡)、戦死した次男の妻紀子(原節子)、病院経営の長女志げ(杉村春子)

    <コメント>
    •東京で暮らす息子たちは日々の仕事に追われ、周吉たちに心を失くした対応をとる。トゲのある志げの行動も悪気はない。うまく育てた子供たちとはリズムが違う。そこを、笠智衆と東山千栄子が、慎ましく、しかし対照的に表現していた。
    •子どもたちもそのことに気づかない。幸一が父母の帰郷後に、今頃東京話で持ちきりだとか、志げが母は元気そうだとか、わかっていない。わからないからいたわれないのだ。
    •老いた親にとって子らに欲しいのは、仕事ができたり生活力があることではなく、寄り添ってくれる優しさ。そのことに気付く映画。
    •オリジナルにはよさがあるが、山田洋次監督の「東京家族」のほうがぼくは好き(この映画は3度、寝落ちした)。

    <あらすじ(ネタバレ)>
    山田洋次監督の映画「東京家族」とほぼ
    同じなので略。
    https://booklog.jp/users/tesa2/archives/1/B00C5535EG

  • アマゾンプライムで見たが、昔の日本、昭和20年代後半から30年代の日本であった。両親が年を取り、子供が成長して、徐々に昔の家族がバラバラになっていき、その哀愁と年を取ってからの寂しさが良く出ていた。子供たちも自分の生活が忙しくて、徐々にバラバラに、あるいは、過ぎ行く昔の家族の思い出、名残りが出ていた。おそらく、戦死した次男の妻の紀子、原節子もこのころを境に相手を見つけて、離れていくのだろうと思う。過ぎ行く家族、昔の時代という感じがする。でも、年を取り私もこのような映画好きになってきた。

  • 意外といい話だった。子供たちに看取られる、理想の最期。子供も親孝行の機会が与えられてよかったね。言うほど厄介者扱いしてなくない?子供なりに親に感謝して気遣ってるのに。

  • 1953年公開
    監督 : 小津安二郎
    ==

    尾道から東京に、子ども家族を訪ねてきた老夫婦を取り巻く、家族づきあいの息遣いを描いたお話。

    丁寧で、リアルだなあと。あの、祖父母が家に来たときに距離感わからなくてすねちゃう孫たちの描写とか、すげーなと。わずらわしさと愛おしさと難しさと、そういうものが混然一体のなりつつも、何とかその距離感に折り合いをつけて向き合わないといけないのが親戚づきあいというものなのですよと言われているような気もしつつ、それが面倒だという気持ちがどちらかという勝って、今の世の中のこのような状態が起こっているような気もするし。

    「東京は人が多すぎて、上がつっかえているせいだとか、情けない言い訳をうちのせがれは言いよる」

    とか
    今の時代でもそのまんまいえそうなことをこの時点でセリフにしていて、繰り返すというか、引き続くものだなと思った一本。

  • 昔の日本人の家族関係、振舞い方ってこんな感じだったのかなあ、と初めは自分の感覚との違いに戸惑う。だけど観ているうちに、昔も今も本音と建前を使い分ける人間の汚さ(汚さ、と言っていいのか分からないけれど)は変わらないなと思った。お母さんが気持ち悪くなった段階でこれは死亡フラグでは?と感づいてしまった。案の定死んでしまって、葬式の場面でまず泣いた。それから、ラスト近くでもう一度号泣。あんまりストーリー性のある話じゃないけれど、人間の本質が細部の台詞などで描き出されてる感じがあって、「分かるなあ」と思いながら見ていた。とにかく原節子がきれい。

  • 会話も話の展開もとにかく遅い。登場人物は表情に乏しく、セリフも棒読み。原節子がとにかく良い嫁役、それ以外の子供世代は薄情者みたいな描かれ方をしているけれど、それぞれ生活があるのに押しかけてくる親2人も結構迷惑だと思うけどなぁ‥
    なんとなくもやっと、いらっとしてしまった。

  • レンタル>(山田監督版,「東京家族」のリメイク元。)1953(昭28)年。小津監督の代表作。(初)やっと鑑賞wしみじみ~。と沁みる映画でした。東京家族が割と忠実にリメイクされてたんだと納得。でも…今作の方がノスタルジーを感じ、とても味がありましたねぇ^^。父と母がいい。長女杉村さんの身勝手な言動と意地の悪さにやっぱりイラッと来る。原節子さんが綺麗。親が生きているうちは、後から後悔しないように何か親孝行せにゃあかんねぇ…と思う。独特の撮り方;小津調に見ててちょっとまだ慣れないとこがある。

  • うーん、なんとも陰惨な物語であります。もちろん、ここに出てくる人たちは何も異常な性格の持ち主などではなく、「普通の感覚」を持っているのですが、それを外から見たら「ひでーなー」という思いが浮かんできて、その次に「でも俺も同じように思うよな」とも思うし、いずれ自分もこうして疎んじられて死ぬのかと思わないわけにはいかない。だが、「これを映画として見せられるのはどんなものよ?」という気持ちもぬぐえないですなぁ。もうちょっと希望のかけらでもほしかったですわ。

  • 好みが分かれる作品。日本的情緒や、身につまされる心情を心に秘めるひとにとっては、かけがいのない作品かもしれない。美しい昭和の日本、それでも虚しく移り変わってしまう人の心などが、描かれ、身につまされる。

  • みなくてはならない環境で見た映画。
    淡々と進んでいくので前半挫折しかけた。
    のりこさんがとってもきれい。そして老夫婦をもてなす姿がすてきでした。働く女性としても。
    今生きている家族の形はさまざま。
    場面場面で自分のことしか考えられない人にがっかりしたり、気の使いよう(目上の人には当たり前なんだけれど)にこの時代に生きてたらいろいろつらいなぁと思ったりしたけど、家族で集まるところとか少しうらやましくかんじたりもしました。
    でも、、、白黒映画初だったけど、見るの大変だった笑

  •  終戦から8年。尾道から息子家族と娘家族を訪ねに東京に来た老夫婦は息子たちに何となく邪険にされ。。。

     東京に出てきた人達にとって年老いた実家の両親なんて自分達の生活を崩す邪魔くさいものでしかない。私も孫の立場でこの思いを感じたことがある。おそらく誰しもこの映画を見てちょっと居心地が悪くなるんじゃないだろうか。終戦直後に既にそういう世相があったことに驚く。
     この映画はそういった家族という虚構の残酷さを描きながら、まぁそういうのもひっくるめてそれが人生であり、人並みの幸せでもあると描いてるように思えた。独特のカメラワークが雰囲気を出している。ラストで未亡人になった次男の嫁が言い知れぬ不安を語るのは、虚構であったとしても家族として生きていくことが幸せなのではないかというメッセージのように感じた。

     この映画が世界中で評価が高いのは家族の業が世界中で共通するものだということなのか。。。

  • 今日は小津監督の誕生日ですね。私は40代になってからこの作品に出会いました。私はこの作品を素直な家族物語としては受け取りませんでした。私にとって邦画の素晴らしさを改めて思い知らされた作品です。小津監督は私にとって邦画監督で一番尊敬し愛する監督です。

  • このDVD、本学図書館にあり。みなさんは本当に幸せ者です。必見!
    生きてきて良かった、と思う名作です。

    純真短期大学:臣ちゃん

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著者プロフィール

日本の映画監督(1903~1963)。日本映画を代表する監督の一人。サイレント映画時代から戦後までの約35年にわたるキャリアの中で、原節子主演の『晩春』(1949年)、『麦秋』(1951年)、『東京物語』(1953年)など54本の作品を監督した。ロー・ポジションによる撮影や厳密な構図などが特徴的な「小津調」と呼ばれる独特の映像世界で知られる。親子関係や家族の解体をテーマとする作品を撮り続けた。黒澤明や溝口健二と並んで国際的に高く評価されている。

「2024年 『小津安二郎発言クロニクル 1903~1963』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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