DEATH NOTE Vol.13 [DVD]

出演 : 宮野真守  山口勝平  中村獅童  平野綾 
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988021126663

感想・レビュー・書評

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  •  スタンスは違えど、メディアミックスでは、芸達者な配役の妙も加わり、月の個性が際立っていた。
     アニメ版は、宮野真守の熱演と荒木監督の思い入れの強さで、原作の補完を超えたクオリティの高さを誇る(特に25話&37話)。
     徹頭徹尾、月に寄り添い味方する視点での制作は、希少な度胸と言える。
     彼の精神の天秤を大事に見極め、周囲を巡る関係性も丁寧に熱い。
     生涯唯一の相手として執着し合ったLも、忠誠と献身を尽くした海砂も。
     総一郎の生真面目な溺愛と、白月に顕著なファザコン的敬愛。
     キラ誕生の根幹にあったろう、父親のような人間が報われることを望む願い。
     おそらくアニメは全話でもって、月の追悼番組だったのだろう。
     原作のリューク=編集部の投影とするなら、アニメ版のリュークは、最後まで月を想い続けた、監督を始めとするスタッフの姿が重ねられている気がする。
     常にその傍らにあり、共棲めいた協力と労りを添え、忘れられない追慕を捧げて。

     総じて、メディア化も含めて、制作者の姿勢が露出せざるをえない作品であることは確か。
     微妙な立ち位置にある主人公を、どう捉えるかを誤魔化せない。
     彼を悪人とカテゴライズすれば、作り手側にとって楽にはなるだろう。
     主義主張やパーソナリティをブラックボックス化すれば、勧善懲悪のカラーで片が付く。
     だが、そこに負を集約させた際の、座り心地の悪い疑念こそが、彼の存在意義ではないかと考える。
     “それで良いのか。それだけで良いのか、本当に?”と自己追究を余儀なくされる。
     少年漫画としては敗死させるしかなく、しかし、徹底した否定に拠った編集部の方針は、寧ろ偽善的な保身に通じてはいまいか。
     まさに彼が指摘した、公の場の欺瞞的な建前論に。
     何故、少年漫画では悪(とカテゴライズされたもの)が滅びなくてはならないのか。
     『正義』(敢えてカッコ付き)に反すると決め付けられたものは須らく葬られるべきならば、悪しきものを判断するのは、できるのは誰なのか、その根拠は、正当性を保証するものは何なのか。
     原作終盤、作為的に主人公が孤立させられ貶められ糾弾される構図には、発信側に仕組まれた目隠し的誘導が垣間見え、薄ら寒くもなってくる。
     彼の無残な終焉に嘆き、救いを望んだ読者が少なからずいたこと。
     そして、肯定派か否定派かという論議が生じることそれ自体が、彼が線上の存在であることを傍証している。
     彼の採った手段は、独善的で幼稚かもしれない。
     しかし、自律心の拠りどころが曖昧な現代社会において、凶悪犯罪に対する即効的な抑止力にはなりえる。
     (但し、冤罪を排した捜査の実施、被疑者の実情の正確な伝達、基準の妥当性等、難しい前提条件が要るが。)
     “現実は複雑で、そんなことで世界が良くなるわけじゃない”との声もあれど、だからとて手をこまねき事態の悪化を傍観するよりは、仮令Bestな改善ではなくとも、せめてBetterを、More betterを目指したその志向を、安易に否定するようなことができない。
     仮に、自分が事件被害者の境遇に置かれ、無反省の仇に裁きが下ったら、溜飲下がらずにいられるだろうかと想像すれば、尚更に。
     作中で二元される、神を自任する私刑と、司法を盾に取る抹殺。
     人が正義の概念を口にする時、それは常に、自らの側であるとの意識、もしくは支持する側にあるという区切りが含まれる。
     それは、世界を認識する『我』と、如何に弁別できるのだろう。

      “神は悪しきもののなかにもいる、善きものと同じに” Oscar Wilde「Salome」

  • 36~37話。間違いなく面白かった。が、第一部のキラとLの丁々発止に比べると、第二部は、傲慢な態度で相手を見下し、細心の注意を怠ったキラの自滅によるもので、何とも言えぬ消化不良感はないではない(とはいえ、そのように傲慢な心境に至ることは、十分納得できるし、まさに勝気で負けず嫌いのキラそのものともいえるけれど…)。

  • ケーブルテレビ効果で、我が家でブームとなってたアニメ。本日、家族揃って最終回を観賞。小5のムスメに、安易に友達の名前をノートに書かないよう念押し(^^)緻密なストーリーではあるが、他人を簡単に書いただけの感覚で殺すってのは、あり得無いことを前提に観てたとは思うけど心配だ(-_-)

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著者プロフィール

1983年生まれ。埼玉県出身。7歳のころから劇団ひまわりに所属し、子役として活動。2001年より声優活動を開始し、08年にアーティストデビュー。17年10月期テレビアニメ『王様ゲーム The Animation』に主演。11月より公演中の劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人 Season月〈下弦の月〉』で主人公・捨之介役を演じている。

「2018年 『宮野真守 Meet&Smile』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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