地獄の英雄 [DVD]

監督 : ビリー・ワイルダー 
出演 : カーク・ダグラス  ジャン・スターリング  ボブ・アーサー  ポーター・ホール 
  • ジュネス企画
3.80
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感想 : 8
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988182110280

感想・レビュー・書評

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  • 平たく言えば、特ダネ狙いの記者がマッチポンプをする話。鉱山に閉じ込められた男を救出を引き伸ばせるだけ引き延ばして、世間の注目を浴びようとする。狙い通り大ニュースとなって大騒ぎ、町に多くに野次馬が集まってくる。

    しかし欲深いのは記者だけではなく、閉じ込められた男の妻や保安官をはじめ、町の住民たちがこれを商機と捉えてバブルに踊り始め、記者との「共犯関係」成り立ってしまう。

    この事件の結末は苦いものとなり、最後に記者がとった行動は、悔い改めて反省したようにも思えるし、自暴自棄になっただけのようにも思えます。いずれにせよ、これによって彼の罪が修復されるわけもありまぜん。

    スクープだけを狙った、行き過ぎたセンセーショナリズムにも問題がありますし、簡単に扇動される民衆にも問題がある。現代でも通用する批評性を持った映画だと思います。

  • やらせ報道をひどくしたホラーかな。主人公が落ち目の汽車で地方新聞で一年もいて目立つ記事が書けなくて腐ってたところ、取材先で出くわした事故に飛びつく。
    非情なクズによる犯行でした。逮捕されろ。保安官もグルだったが

    コピアポ鉱山落盤事故を思い出しました。美談だからいい話ですが…なぜ事故が起きたかが大事なのに、結果ばかり知りたがる人間の厄介な習性がいとわしい。

  • 先日見た「クライマーズハイ」の中で「チェック、ダブルチェック」っていうセリフが印象に残って、引用元だったこちらの1本も見てみた。新聞記者の物語つながりの1本。一度大きな新聞社にいた事実があると、そこを離れる際に「ダメなやつ」というレッテルが貼られてしまうのは今もあるけど70年も前の作品でもあまり変わらないですね。ゴールドラッシュというか、大きなイベントごとに人が集まるとそれを目当てにまた商売を始める人たちがいて、どんどん膨れ上がっていく。イベントベースでの仕事は、根無し草になりがちだなとまちづくりに関わるようになって思った1本でした。

  • 『クライマーズ・ハイ』で主人公が言及。

  • 結末は主人公だけが炭鉱で生き埋めになるのかと思っていたが、さすがそう単純ではなかった。でもレオを助ける形の脚本にして欲しかったなぁ。

  • 信仰心とか、良心の呵責とか。

  • 今から5年前にチリでコピアポ鉱山落盤事故というのがあった。世界中の人たちが閉じ込められた33人の救出を願って、それこそ毎日のように報道が流されていたわけだが、その60年近く前にビリー・ワイルダーはその状況を予言するような映画を撮っていたのだ。しかも、それを感動物語にするのではなく、人の不幸を誰よりも喜ぶメディアや大衆を批判する映画として。すぐれた作家は時として予言者になるのだが、まさにこれはその好例である。

  • カーク・ダグラス演じる新聞記者は、ホント悪い男だ。
    そして、それに負けず劣らずの悪女が事故にあってしまった男の妻。
    彼女の悪女っぷりもすごい。

    中盤くらいまでは、この二人の悪っぷりにムカムカしながら観ていたのですが、一番の悪は人の不幸に群がって何かのイベントのように楽しんでいた大衆なんじゃないかなと思った。
    自分達の行為に罪の意識すら感じず、募金なんかして善人ぶったりしている。
    つまり、大衆=映画を観ている私たちなのだ。

    そんな大衆の悪を鋭く突いた、ワイルダーにはめずらしくメッセージ性の強い作品。

    (1951年 アメリカ)

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著者プロフィール

ビリー・ワイルダー
1906-2002。アメリカの映画監督、脚本家、プロデューサー。42年、『少佐と少女』でハリウッドの映画監督としてデビュー。45年の『失われた週末』で、第18回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、主演男優賞の4冠を獲得。同作品は第一回カンヌ国際映画祭グランプリも受賞。60年、『アパートの鍵貸します』で、第33回アカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞を受賞。その他に『深夜の告白』『サンセット大通り』『お熱いのがお好き』等、映画史に輝く作品をを多数執筆・監督した。

「2024年 『アパートの鍵貸します』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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