NHK大河ドラマ 風林火山 完全版 第壱集 [DVD]

出演 : 内野聖陽  市川亀治郎  Gackt  柴本幸 
  • ジェネオン エンタテインメント
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988102453831

感想・レビュー・書評

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  • ここ数年なかったと思われる硬派な大河ドラマ。主役がいい子じゃないのが非常に良い。ただ、ちょっとマニア向けすぎたかもしれない。これはこれでいいと思うけど

  • 大河ドラマは 物語が 重厚である。そして 長すぎる。

    功名が辻(2006年)につづく 大河ドラマ。
    愛知県豊橋市賀茂で生まれた 山本勘助は
    数奇な運命をたどりながら 武田信玄の軍師となる。
    その勘助を 内野聖陽がえんじる。
    内野聖陽は あかね空で、二役で好演し、
    砦なき者でもいい味を出していた。

    大河ドラマなので、見だしたらとまらない性格の私は
    どうしようか 迷ったが 内野聖陽という役者が
    どんな風に演じるのか 見たかった。

    勘助は片目であり 片足を引きづりながら あるく。
    そのことは、武士の世界では落伍者であり
    仏門に帰依するしかない。
    しかし、勘助は 武士になろうとする。
    山本家にうまれたが、大林家(三河牛窪)に養子となる。
    そのため、大林勘助と名乗る。

    勘助は 20歳のときに 諸国を放浪し見聞を広める。
    これが、後の勘助を支えることになる。
    勘助は 自分の目で確かめるということで、ものごとを判断した。
    噂話や巷の話は彼にとっては、あまり重要ではない。
    勘助の行動力に目を瞠る。
    ドラマは 1535(天文4)年に 放浪からかえる勘助からはじまる・・・

    甲斐の国で、ミツ(貫地谷しほり)とであう・・・
    ミツは 武士と縁があればと思っていた・・・
    武田の家臣 赤部(寺島進)が 
    ミツを襲おうとするが勘助が助ける。
    そこで、ミツは勘助の外観を問題にせず・・・
    結ばれることになる。
    寺島進が登場したので、期待したが
    早めにドラマから退場する。
    残念である。

    農民は貧しく 兵に借り出される。
    いわゆる民兵である。
    『乱捕り』という 敵の領地にいって、
    略奪することが許されていた。
    つまり、正規軍のほかに 農民兵によってなりたっていた。

    甲斐の国では 武田信虎(仲代達矢)・・が統一していた。
    はじめ、仲代達矢と思わなかった。
    ずいぶん年をとったことと声が、甲高くなっていた・・。
    その武田信虎が ミツを殺すことによって 勘助はいかる。
    その勘助は板垣(千葉真一)とあい そして 
    嫡男 晴信(市川亀治郎)とまみえることになる。
    晴信は 『恨みをわすれ、大望を抱け』(4話)という・・・

    勘助は今川義元(谷原章介)の
    母(藤村志保)の襲撃されるのを救出して、
    印象をよくして
    今川義元に仕官を願い出るが・・・・
    勘助の外観によって 拒絶される。(6話)

    しかし、今川は武田と同盟を結ぶ。
    そのため、武田信虎をうつために
    北条氏康(松井誠)にも仕官を願い出るが 拒絶される。(7話)
    勘助は 信濃にむかい 真田幸隆(佐々木蔵之介)とであう・・・。

    武田信虎が攻めようとする
    海ノ口の城で、城主平賀に助言をする 勘助
    塀に泥を塗り 火矢を防いだり、水を絶とうとする策を見破る。
    この城の守り方は やっと軍師らしく振舞っている。
    海ノ口では、信虎が撤退して 晴信がシンガリをつとめ、
    気が緩んだところを 晴信が一気に攻め入る。
    勘助は 晴信に 首を落とされる寸前で、命拾いをする。(9話)

    晴信は身の危険を感じて 信虎を追放することを画策する。
    板垣(千葉真一)は、晴信を教育する係りを引き受け、育ててきた
    その晴信の決意を聞き 重臣たちに根回しをして
    信虎追放に 協力し 今川義元のもとに 追放する。(11話)

    武田晴信(のちの信玄;市川亀治郎)は 
    勘助を金100両でめしかかえるという。
    実際 晴信は 勘助を 金200両で、足軽大将とする。
    この当時の 武士の基準は コメの石高ではなかった。
    甲斐には、金山があり それによって 財政が豊かだった。
    農業はあまり収穫量が多くなく、そのため 信濃を攻めた。

    勘助の技量に疑問を持つ家臣たちによって・・・
    武田家一の猛将・原美濃守虎胤(宍戸開)から真剣の勝負を挑まれる
    それを 奇策で 乗り切る 勘助(13話)

    勘助は 『戦とは戦わずして勝つこと』が基本であるという。
    真正面からチカラづくで戦うことについては 兵法ではない
    とおもっている。そのために 『軍師』が必要だとおもっている。
    そして、勘助は 軍師になろうとする。

    勘助の読んでいた 孫子 は、一体どのような経路で
    きたのだろうか?
    それを漢文読みすることができていた。
    武士の素養が大きな変化をしている。

    勘助の行動力 そして、自分を売り込む手法など
    その当時では かなりよく考えた策だったのだろう。
    信虎を討ちたいという一心から 今川、北条、信濃と
    仕官の道を探る勘助・・・・
    戦国の時代の就職のあり方が おもしろい。

    武田晴信(のち信玄;市川亀治郎)の時代となる。
    晴信は 父親信虎よりも疎まれ、『うつけもの』といわれていた。
    そして、父親信虎を追放するということをやってのけた・・・
    晴信 についての評判は よくなかった。

    諏訪頼重(小日向文世)は、武田の同盟を破り
    信濃に攻め入ることになる。
    それは、晴信の力量がないと判断したのである。
    小日向文世は、不思議な雰囲気のある俳優で好きなタイプである。
    時代劇でどんな役つくりか楽しみである。

    武田の家臣は 諏訪頼重を討つべしというが・・・
    諏訪頼重には 晴信の妹 禰禰(桜井幸子)が嫁いでいた。
    禰禰は 晴信を軽んじてはいけないというが、頼重は耳をかさなった。
    禰禰に 1542年 男子の子供が生まれ 寅王丸となづける。
    勘助は 策略を講じて 城を明け渡せることを進言する。
    頼重には 勝機はなく 板垣と勘助の和睦に応じることになる。
    頼重は 甲斐で切腹する。(16話)
    (1500年代に 切腹がおこなわれていた・・・。
    その切腹に関しても、介錯ナシであった。
    切腹とは自害のひとつの方法だったのだろうか?

    勘助は そこで 由布姫(柴本幸)にあい そして 由布姫を救出する。
    勘助の人生が大きく変わっていく・・・。
    由布姫にたいして おろおろする勘助・・・。
    軍師であっても 女性の想いはよくわからない。
    由布姫は 凛として 諏訪家のお姫様を演じる

    晴信は 戦いに勝ち続けることで・・・
    自らに自信を持ち始める。
    晴信は 市川亀治郎という役者がやるのであるが・・・
    どうも、歌舞伎的で 浮いている。
    その浮いている演技を 時代劇のひとつとして楽しむしかない。

    信州長窪城を攻略したあかつきには 
    勘助を軍師にするように家臣から進言する・・・
    果たして、攻略し 勘助は 武田晴信の軍師となる。(20話)

    武田は 駿河 そして 北条との盟約をむすんでいく。
    由布姫には 男子が生まれ 四郎と名づけられる。
    勘助は 諏訪を継ぐものとして 
    寅王丸と四郎の跡目相続が起こることを懸念して
    駿河の雪斎(伊武雅刀)の寺に寅王丸を出家させることにしたのだ。

    晴信は 志賀城をチカラづくで攻め滅ぼす。
    そして、武士たちを皆殺しにして 首をさらし
    女子供を売り飛ばし、根絶やし作戦をした。
    家臣たちは 晴信を父の信虎の姿をみたのだった。

    板垣信方(千葉真一)は、どっしりして 殺陣もさすがである。
    (この板垣はのちの板垣退助の先祖となるそうである)
    甘利(竜雷太)は、武士の魂をもったものだった。

    甘利は言う
    『誰を裏切るのか裏切らないのかということより
    何を守り 何を失うのかということが大切だ』と

    晴信は 過信をして 天文17年 村上に攻めこんでいくが・・・
    板垣、甘利をうしなう。
    初めて味わう 二人の重臣をうしなっての 敗北である。(28話)

    戦国時代 それは、策略と陰謀に満ちている。
    誰が味方なのか 敵なのか 
    風の向きによって かわる。
    大将がどう判断するのか そして、そのニンゲンの力量。
    戦乱に生きることのサダメ。

    武田晴信は
    甲斐の国には 城をつくらないことを決め
    『ヒトは石垣 ヒトは城 ヒトは濠 情けは味方 仇は敵』
    と 悟る。

    風林火山をみながら 仏教との結びつきが極めて深い。
    勘助は 摩利支天 謙信は 毘沙門天 信玄は 不動明王
    信玄は 寺の建立には熱心だった。
    信玄という名前も 出家して 晴信から改名した。
    勘助も出家して『道鬼』となのった。

    越後の守護神 長尾景虎(のちの 上杉謙信)が登場した。
    なんと ガクト である。
    あやしく、きれいな 上杉謙信である。

    ガクトの上杉謙信は、飛び跳ねている。
    服装 話し方 立ち振る舞いなど 絵になっている。
    ドラマはきちんとしめて そのうえで ヒーローとする。
    緒形拳が 宇佐美として 上杉謙信の軍師の役を果たす。
    『功名が辻』においての 館ひろしの織田信長も 
    エキセントリックだった。

    毘沙門天に謙信は 
    『我に武運を垂れ賜え、されば生涯女体に触れず』
    と誓った。
    軍旗は 『毘』とした。

    謙信は義を持って攻める。
    天下をめざして 京都にたびたび いく。
    守護役 関東管領などの 職位を賜り
    名義大分を大切とする。
    新潟を中心に 山形の米沢など 支配の影響下においた。
    はじめは、勘助に興味を持ったが・・・
    長尾景虎(上杉謙信)という人物に 何か魅力を感じた。

    関東管領を継いだ上杉政虎(謙信;ガクト)は、
    その就任式の帰路、馬を降りて挨拶しなかった
    成田長泰(利重剛)を無礼であると激怒、鞭で打ち据えた。

    成田長泰の妻 伊勢(井川遥)は、上杉の人質になっていた。
    成田長泰は、約束をたがえて 
    人質の妻を残して忍城に戻ってしまった。
    政虎は 伊勢に対して 礼儀を知らぬやつ とののしるが
    伊勢は 『成田長泰は 源の時代から馬をおりなくてもいい
    由緒ある家系であり、そのようなことを知らない ことが、
    成田長泰が、逃げたのではなく 見限ったのでございます。
    関東の人たちが去ったのも同じ理由』という・・

    政虎は 自分の慢心を 恥じて 負けだと立ち去る
    ヒトであり、ヒトを越える存在でなければならないと
    毘沙門天になるために 苦悩する 上杉謙信。
    いいよ。

    日本人は 自殺の多い国である。
    その原因は 格差社会である ということが言われるが
    それだけだろうか?

    日本の 歴史モノ 時代劇 戦争映画 などを見ていると
    しらずしらずに 忍び込んでくる厄介なことは・・・・
    日本人の死に方にかかわることである。

    風林火山においても 戦国の時代であるので、
    日本人の死に方の『美学』のようなものがある。
    武士の死は、戦いの中で 勇猛果敢に戦い 
    死する事は名誉の戦死である。
    幹部クラスになれば 『首』を切り取られるのは
    世の習いであった。
    つまり、遺体が戻るということさえもかなわない。

    晴信(信玄)の志賀城にした 仕打ちは とてもひどいやり方で、
    皆殺しで、首を切り落とし 見せしめに並べる
    女子供は、売り飛ばすという・・・残酷なものだった。

    晴信の弟信繁(嘉島典俊)は、
    川中島の戦いの際に自分の名前を名乗って 
    『さぁ。首をとってみろ。手柄にせい』と啖呵をきる。
    なんとなく、ヤクザ映画の原型みたいなものがある。

    ドラマにおいて 切腹という行為をしたのは
    諏訪頼重(小日向文世)で、介錯もなく ハラキリをした。
    切腹というのは 江戸時代だと思っていたが、
    1500年のころにもうおこなわれていたということになる。
    切腹の作法

    武士の自害ということであれば、
    首の頚動脈を切る というシーンもあり 本来のあり方だろう。

    それが、女性の場合は・・・
    由布姫の時は 生きたいと願った。
    『生きてはずかしめを受ける』というよりも
    敵を討ちたい というのが その生きたいと願ったことだろう。
    それが、勘助の勧めで 晴信の側室になるようにいわれて
    複雑な感情をもちつづけることになる。
    父親が自害させられた敵の 側室 ということは
    耐えられない存在として描かれる。
    その中に、諏訪家の継続と再興という想いも込められる。

    戦国の時代に 何を信じるのか?
    忠義 を重んじる という 
    日本の礼節の流れの文脈の中に描かれる。
    その死に方から 礼節を学ぶが
    自分の従う大将さえも どこに つくかわからない。
    クウキが読めなければ 家臣もろとも全滅となる。

    頻繁におこなわれるのが 『政略結婚』だった。
    甲斐、駿河、小田原の3国同盟も 
    契約的な事項ではなく 子供たちを縁組して結婚させる
    という なまなましい 同盟であり・・・
    その同盟を破れば・・・
    嫁いだ先では針の筵の選択をせざるを得ない。

    武田の家臣 小山田(田辺誠一)に 
    敗北して側室となった ミル姫の場合は
    妊娠していることがわかっていて、
    小山田に 助けを請う・・
    それは、血を絶やさないという決意の上にはずかしめを受け入れる。
    子供が生まれたが病気で死んだときには 
    その意味がなくなり 小山田を殺害し 自決する。

    村上義清の妻の場合は 敗走して 河をわたり
    武田の家臣 馬場の軍に 見つかったときは、
    胸をさして 自害する。同行した女性たちも胸を刺す。
    武士の妻たちが 小刀を持つのは 身を守るということもあるが、
    自害のために携帯していた。
    時代劇の中にある 死に方は 
    日本人の自殺願望のミームを
    作り出しているのかもしれない とおもった。

    これは 話にメリハリがあって 面白い。
    山本勘助(内野聖陽)という 人間像が 深く書かれていて
    とてもいいのだ。

    背景に流れる 音楽が しっくりとくるのもいい。

    山本勘助は
    全国を放浪して
    軍法を学び 軍師になろうとする。
    つまり 情報通 であることが
    軍師の条件でもある。

    孫子をまなび 荘子はすきではない。

    武田晴信(のちの信玄)との出会いが 人生を変え
    由布姫の出会いが ニンゲンを豊かにする。

    氷のような刃の希少を持つ 上杉謙信(ガクト)が
    実に 見事な役を する。

    この風林火山は 歌舞伎風 というか
    人格の隈取がはっきりしている。

    クマドリ というのは 物語を構成するうえで
    重要な意味を持つものかもしれない。 

  • 大河ドラマが他のドラマと違う点は、一年間で約50話という長時間あるため、多くの登場人物のエピソードをじっくり描けることである。
    そのため、主人公に感情移入しやすい。
    また、通常のドラマであれば悪役として描かなければ主人公との対立軸が表現しにくいライバルたちのエピソードも十分に描けるため、勧善懲悪にならず、物語に深みが増すのである。

    「風林火山」は、これに成功した貴重なドラマだと思う。
    最初は「策士、策に溺れる」という言葉が似合う、未熟で姑息だった山本勘助が、恋人の死や戦国の無常さを経験し、思慮深い軍師に成長していく。
    そして、主の武田晴信は、若いころは清廉潔白で世間知らずだったが、国を治めて汚れたことも経験し、君主として成長していく。

    そのライバルである長尾政景、のちの上杉謙信は、武田家とは違い、領土拡大のための戦争をしない「義」に生きる武将である。
    現代の価値観ではこちらの方が「正義」であるが、視聴者には勘助と晴信の方に感情移入してしまっているため、どちらの主張も理解できるのである。

    そのため、「戦争の悲劇」、「正しい生き方」というテーマ以上に、「人の向上心(欲)の肯定」というものを感じるドラマだった。
    具体的には、晴信の領土拡張や勘助の出世欲、これらの人間の醜いところをひっくるめて人間なのであり、それが社会や文明を推し進めてきたのだということを認めよう、ということである。

  • 「かたわもの」の物語。人の生き死にが描かれている。

  • 購入動機→上杉影虎?が出るから。(←炎ミラファン)
    そして上杉影虎がガックンだから。(←ガックン好き)(笑)

  • 戦国熱はここから始まった。

  • もうすぐ出るのですね。こんなに最初から最後まで観た大河ドラマはありません。いい作品にしようという役者さん一人一人のやる気が感じられ、大変好印象のドラマに仕上がっていると思います。ガクトは正直ウケ狙いかと思っていましたが、回を重ねるごとに演技に熱が入ってきてガクト上杉もいいなと思えるようになりました。見所満載のドラマです。

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