本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・音楽
- / ISBN・EAN: 4943674077175
感想・レビュー・書評
-
芸術性の高さと人気の高さを併せもつ、キース・ジャレットの初期の人気盤である。
帝王マイルス・ディヴィスに誘われるというエリートぶりを見せた、60年代後半。キースは自分のトリオを平行して行うことを条件に、マイルス・バンドに加入した。本作は、そのころに自分のトリオで出演した、名門ジャズクラブ「シェリーズ・マンホール」でのライヴ録音である。
本作が人気盤となった要因の1つは、冒頭の<1>である。ほとんどがオリジナル曲ながら、めずらしく他人の曲、それもボブ・ディランの曲を取りあげているのだ。クラシックと並んでゴスペルの影響が大きいキースだが、ここでも得意の演奏が繰り広げられる。ほかに、当時一世を風びしていたフリー・フォームのアバンギャルドな演奏もあり、それもキースの個性である。だが、このアルバム最大の魅力は、美しくメランコリックな<1>といえる。20歳そこそこのキースから、早くも天才の片りんが見える作品だ。(高木宏真)詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示