黒帯 KURO-OBI [DVD]

アーティスト : 八木明人 
  • バンダイビジュアル
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4934569632142

感想・レビュー・書評

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  • 昭和7年。戦時下の日本で、軍部が日増しに力を強めていたころ、幕府からの恩恵を受け、伝統空手を未来に伝える者たちがいた─義龍(八木明人)、大観(中達也)、長英(鈴木ゆうじ)の三人は師匠である柴原英賢(夏木陽介)の道場で空手の修行に励んでいた。
    ある日、谷原分隊長(白竜)率いる憲兵隊が、英賢の道場を軍の管轄とすべくやってくる。強攻策に出る憲兵隊が長英の腕を切りつけたことをきっかけに、大観はその憲兵隊を一撃で倒してしまう。
    静止も聞かず暴れまわる大観に対し、義龍は師匠の教えである「空手に先手なし」を守り自分から攻めだそうとはしない。やがて憲兵隊は撤退していく。
    その後、「わが空手を継ぐべき者は、時がくればわかる」と言い残し、英賢が突然死去してしまう。残されたのは伝承の証である「黒帯」だった。
    そんな折、再び憲兵隊が道場に現れる。今度は道場の明け渡しに加え、彼らの戦闘能力に目をつけた軍部が、空手を軍事訓練に組み込もうと彼らを管理下に置こうというものだった。
    不本意ながら3人は軍と行動を共にするが、道中、谷原の子供たちが義龍に襲いかかる。闘わずして大敗を期した谷原が自刃したこと知り、義龍は一切の抵抗を見せずに腹を突かれ、谷底へと落ちていく。
    数日後、畑田家の娘の花(近野成美)の献身的な介護もあり一命を取りとめた義龍。平穏な日々の中、改めて自分には空手しかないと鍛錬を再会する。
    対照的に、大観は師の教えに背き、武器としての空手を憲兵隊に教え込んでいた。自らの強さを測りたい思いと訓練場の確保のため、大観は道場破りを次々に行い、町の道場を閉鎖へと追い込んでいく。
    花が借金の肩代わりに連れ去られていったのを契機に、このふたりの線と空手は再び交わっていく……。
    「空手に先手なし」「武とは優劣を争うものではなく護身のために鍛え上げるもの」という信念を持つ義龍と「空手とは優劣を争い強さを求めるもの」「空手は武器」という信念を持つ大観の、師の後継者の印「黒帯」と武人の信念を賭けた対立。「武とは空手とは何のために鍛え上げ強くなるものなのか?」を自らに問い武を鍛え上げていく義龍と大観の、空手家としての葛藤と熱い生きざま。
    憲兵隊や人買いの奴らや道場主との格闘バトルなどでは、沖縄空手の八木明人、伝統派空手師範の中達也、本物の達人が見せる本物の迫力と技のキレに満ちた本格派の空手アクションが、楽しめる。特に、クライマックスの義龍VS大観の空手バトルは、死力を尽くす空手家同士の泥くさい死合いが息を飲む迫力。
    武人ですら、時代の流れに飲み込まれそうになっても、未来に武道空手を継承する武人の誇り高い生きざまに心熱くなる本格派武道空手映画。

  • 空手映画です。

    メインの役柄が俳優の起用ではなく、その道を極めている方のご出演なので、なによりまず実演に感動しました。

    素人目にも画面越しからすごい迫力と威圧を感じましたし、多々ある格闘シーンでは、次の一手がどこからくるのか予測出来ないほどの早さと無駄のない動きに感慨無量というか、ため息しか出ませんでした。

    ただ演出には若干無理があるというか、おそらく空手は刀にも負けないよ、と提示するためなのでしょうが、神社の境内で殺生ざたがあったり、生身の人間にいきなり刀を向ける軍の隊長達に違和感はぬぐえませんでした。

    映画としてのストーリー性もあるにはあるのですが、終着点が義龍と大観の二人の生き方の物語なので、彼ら二人以外の登場人物たちは最後までただ巻き込まれての終わっているので、この辺せめてもうちょっと丁寧に練り込んで欲しかったですね。

    演技面に関しても違和感はなく、特に大観役の方は俳優さんではないはずですが、場慣れしてるのかかなり自然でした。

  • 空手アクションとしてはかなりいいと思います。

    戦闘シーンは圧巻です。

    昭和時代前半にそんな派手な飛び廻し蹴りはないとか

    ヤクザが上段突きで突っ込んでこないだろとか

    そういうツッコミは「一切」取っ払って見て下さい。

    私にとっては空手映画の中ではベストかな。

    メイキングも中先生達三人の解説が入っていて

    かなりイイです。

  • 空手シーンは悪くないんだがいかんせん脚本がなー 中達也がちょっと悪役でかっこよかった 最後に黒帯を受け継いだのは死んだ中達也?? なんか脚本がスッキリしないんだよなー

  • 昭和7年(1932)のお話。

    場所はどこかわかりませんが、関東の山村の近くのようです。

    伝統派空手を描いてるんですが、この当時は伝統派とかいう区別もなかったんじゃないでしょうか。

    全部「唐手」っていうイメージしかないです。

    昔の空手着って、もっと裾の短いイメージしかなかったんですが、出てくる人たちが本物ばっかりなんで、多分間違いはないでしょう。

    伝統派空手も沢山流派がありますが、極真系フルコンではないというくらいのくくりで、これはプロモーション映画化と解釈して良いのかな。

    昔は東映商業映画で千葉ちゃん独壇場で作られてました。

    考えてみたらJJサニー千葉は凄いですね。

    大概仲悪い噂しか聞かないマス大山と宗道臣の両方の役をやってるんですから。

    そういうメジャー系の武道映画ではない、地味なプロモーション映画という位置づけでしょうか。

    そういうのジャンルで(あるのか?)好きだったのは合気道を描いた「AIKI」ですね。主演の加藤晴彦よりも、師範役の石橋凌が良かった。石橋凌って、あのスッパマン体型でもカッコイイんですよね。

    それはともかく、こちらの映画は空手のできる俳優ではなく、演技のできる空手家を起用しています。

    主人公の3人の内、メインの2人は空手の実力者・キーパーソンです。

    故・真樹日佐夫先生を筆頭に、極真系にもそういう人たちは多々おりましたが、どうも梶原一騎臭が漂って、そういうカラーに持っていかれてしまうんですよね。
    いや、それはそれで大好物ですけどね。

    伝統派空手の人たちなので、マッチョ的なアプローチではなく、型の綺麗さで魅せてくれます。

    あと、セールスポイントの一つである速さとか。

    結構、本作のアクション(擬闘)は、初弾の突きで終わらせるパターンを多用してます。

    それと、当ててます(w オイ!

    メイキングでは口から血出てるし。

    演出的に謎な部分も多いですね。

    なんで、そんないきなり憲兵隊と対立するのかわからんし。

    やられ役のヤクザもおかしい。

    3人組なんですが、全員着流しでド派手な赤・青・黄の着物です。

    吉本新喜劇やないっちゅねん。

    しかも、ヤクザのくせにやたらとフライングニールキックとかヘタしたらカポエイラみたいな蹴り技出すし。

    伝統派空手からの挑発メッセージなんでしょうか。

    ラストの立ち回り。

    なぜか、モノクロ画面になります。

    昔のピンク映画はさわりのシーンになると、それまでモノクロだったのが総天然色(パートカラー)になったらしいのですが、その逆ですね。

    意図がわかりませんが。

    全体的なストーリーとしては、なんだか香港カンフー映画みたいです。

    やはり、主役が俳優としての魅力にかけるので、イマイチ感が残ります。

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著者プロフィール

国際明武舘剛柔流空手道連盟 総本部 八木道場 会長

1977年生れ。沖縄県那覇市出身。沖縄県指定無形文化財「沖縄の空手、古武道」の保持者で国際明武舘 初代宗家 八木明徳を祖父に持つ。伝統武術を受け継ぎ、国内外でその普及活動を続け、世界約30ヶ国・約100支部で門下生の指導にあたる。2007年には映画『黒帯 KURO-OBI』で主演を務め脚光を浴びる。現在は東京に拠点を移し活動の幅を広げている。

「2019年 『DVD 那覇手の名門道場に伝わる 型と組手と鍛錬 下巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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