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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988142633125
感想・レビュー・書評
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1973年公開のアメリカ映画。
我がバイブルとも言える
レイモンド・チャンドラーの不朽の名作
「長いお別れ」。
探偵フィリップ・マーロウと
憎みきれないロクデナシの
テリー・レノックスとの友情を描いたこの名作を
全く新しい解釈で映像化した作品で
もうホント大好きなのです。
原作ファンには
とにかく評判の悪かった今作だけど(笑)
(テリー・レノックスファンは特にね)
原作をここまで崩してなお
チャンドラーの意志や匂いを感じさせてくれる手腕は
さすがロバート・アルトマン!
マッチョでタフで
どんなに痛めつけられても減らず口を叩く、
スタイルとしてのハードボイルドではなく、
精神的なハードボイルドを描いた点は
高く評価できると思います。
あえて原作にはない
腹を空かした愛猫のために
深夜にキャットフードを買いに行くシーンを冒頭で見せたのも
(カレー印の猫缶しか食べないのです笑)
ハードボイルドはスタイルではない、
生き方なのだを
後々解らせてくれる。
(この猫のエピソードは本当に秀逸で、ラストシーンを理解する為の非常に重要なシーン)
そして真のアウトサイダーであった
アルトマン監督の気概に胸打たれる、
原作とは違う
衝撃的なラストシーン。
まったく関係ないけど
パンクとは音楽の形態や
見た目のスタイルではなく
「何かを越えていく生き様なのだ」と説いた
ジョー・ストラマーの言葉が甦ってくる(>_<)
皮肉たっぷりの70年代のLAの雰囲気、
(夜景の美しさは必見)
現代版マーロウに扮した
エリオット・グールドが
本当に情けなくてカッコいい。
カッコ悪いことが
本当はカッコいいんだということを
自分はこの映画から教わった。
夜を彩るジャジーなテイストや
トランペットやバーでのピアノ演奏など
ジョン・ウィリアムス作曲のテーマソング「The Long Goodbye」が
手を変え品を変えアレンジを変え
何度も流れるのも非常に印象深い。
ちなみに松田優作はかなりこの映画が好きだったんだろうなぁ。
伝説のドラマ「探偵物語」は
もろこの映画に影響受けてます(笑)
(工藤俊作のキャラはまさにエリオット・グールド!)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
靴をはいたままベッドでうたた寝をしていた私立探偵マーロウ(エリオット・グールド)は、腹をすかせた猫に起こされてしまった。真夜中の3時、あいにくペットフードを切らせていたので、オールナイトのスーパー・マーケットに買い物に出た。
だが、せっかく買ってきたペットフードが口にあわないのか、猫はふらりと外に出ていってしまった。
猫と入れ代わりに友人のテリー(デイヴィッド・アーキン)が、やってきた。
夫婦喧嘩の末、家を飛び出し、頭を冷やしにメキシコに行くという彼を、マーロウは、メキシコ国境の町まで車で送ってくことになった。
翌朝帰ってくると、テリーの妻ジュリアが殺されたことを知らされる。
テリーを匿っていると疑われたマーロウは警察にしょっぴかれたが、テリーがメキシコのある町で自殺したため、すぐに釈放された。
翌日、マーロウの元に高名な作家ウエイド(スターリング・ヘイドン)の妻アイリーンから、行方不明の夫を捜してほしいと依頼があった。
ロサンゼルスのネオンの中を事件を求めて、しかも一抹の感傷を抱いてさまよう私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とするレイモンド・チャンドラーの小説の映画化。
この映画の見どころは、なんといってもエリオット・グルード演じるフィリップ・マーローの魅力に尽きる。
ヨレヨレのスーツに、ボヤキ癖と一見冴えないが、友人や依頼人を守るためなら警察の取り調べやマフィアの暴力や脅しにも減らず口で返すタフな信念、面倒くさがりながらも面倒見の良い情の厚さ、飄々とした中にタフな信念を感じさせる男っぷりは、テレビドラマ「探偵物語」で松田優作演じる工藤俊作や「ルパン三世」のルパン三世など様々なハードボイルド・ヒーローのプロトタイプになったほど魅力的。
カレー印のキャットフードしか食べない猫やトラブルメーカーの親友テリーや依頼人に対するマーロウの面倒くさがりながらも面倒見の良い優しさが滲むユルいボヤキや警察とギャングに対する減らず口にニヤリとしながらも、テリーの妻殺しとギャングの金の持ち逃げとアル中小説家ウェイドのトラブルの意外な繋がりの謎解きのスリリングなサスペンス、ビターなオチに酔えるアバンギャルドなハードボイルド・サスペンス映画。
「お前のせいで、猫まで逃げちゃったぜ」 -
制作年:年
監 督:ロバート・アルトマン
主 演:エリオット・グールド、ニーナ・バン・パラント、スターリング・ヘイドン、ヘンリー・ギブソン、ジム・バウトン
時 間:113分
音 声:英:モノラル
靴をはいたままベッドでうたた寝をしていた私立探偵マーロウは、腹をすかせた猫に起こされてしまった。
真夜中の3時、あいにくペットフードを切らせていたので、オールナイトのスーパー・マーケットに買い物に出た。
だが、せっかく買ってきたペットフードが口にあわないのか、猫はふらりと外に出ていってしまった。
猫と入れ代わりに友人のハリーがやってきた。夫婦喧嘩の末、家を飛び出し、頭を冷やしにメキシコに行くという彼を、マーロウは、メキシコ国境の町まで車で送ってくことになった。
翌朝帰ってくると、ハリーの妻が殺されたことを知らされる。
ハリーを匿っていると疑われたマーロウは警察にしょっぴかれたが、ハリーがメキシコのある町で自殺したため、すぐに釈放された。
翌日、マーロウの元に高名な作家ウエイドの妻アイリーンから、行方不明の夫を捜してほしいと依頼があった。
早速ウエイド家を訪ねたマーロウは、夫人から「助けて下さい。ドクターV」というメモを見せられ調査に乗り出した。
“ドクターV”とは、神経科のバリンジャー博士であった。
作家として自信を失ったウエイドは、バリンジャーの病院で酒びたりの毎日を送っていたのだ。
さっそくウエイドを病院から連れ戻して、一件落着かと思ったが、マーロウがアパートに戻るといきなり大勢のやくざに取り囲まれる。
彼らはハリーの持ち逃げした大金をマーロウが隠していると信じているのだ。
マーロウが一味の車を尾行すると、車はウエイド家に入っていった。
事件の複雑な展開に行き詰まりを感じたマーロウは、ハリーの自殺したメキシコの田舎町オタトクランを訪れたが、何の手がかりもつかめなかった。
再度ウエイド家を訪れると、ウエイドは多額の診察料を請求するバリンジャーとトラブルを起こす。
その夜、酔ったウエイドは海に入って溺死してしまった。
マーロウは35万ドルの行方を追っているやくざのマーティに再び捕らえられ、あやうく拷問にかけられそうになったが、誰かから突然金が返された。
解放されたマーロウの前をウエイド夫人の乗った車が走り抜けて行く。
追跡しようとしたマーロウは車にはねられ、病院にかつぎこまれたが、幸いけがはたいしたことなく、その足でウエイド家に行ってみるが、夫人はすでに引っ越した後だった。
ウエイド夫人の暗躍にハリーの存在を感じたマーロウは、再度メキシコに飛んだ。
検死官に5千ドルの賄賂を握らせると、ハリーの死が偽装自殺であったことが明らかになる。
ウエイド夫人はハリーの愛人だったのだ。
いまやハリーはウエイドの莫大な遺産を手中に収め、のうのうと暮らしていたのである。
男の友情に裏切られたマーロウは、ハリーに銃口を向けて引き金を引いた。
並木道でジープに乗ったウエイド夫人とすれ違ったマーロウは、気付かぬふりをして黙って立ち去っていくのだった。 -
原作からイメージしていたものと全然違う映画になっていたのに、最初から最後までとても気に入った、というわりと珍しいタイプの映画でした。
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2016/10/11 鑑賞
フィリップ・マーロウは原作を村上春樹氏の新訳で3作なんとなく読んだだけで、特に熱烈ファンというわけではなく、映画についても何の前知識もなく見ました。
強いて言えば、アルトマン作品は過去見たものは一部を除いてだいたい苦手で、うーん、アルトマンかぁ~…雑音が多くて私はしんどいんだよね…と、どちらかというとネガティブ・モードでダラ~と見始めました。
でも、始まってすぐにガバッとソファから起き上がった。何これ! すごい好きなんだけど!と自分でもおかしいくらいノリノリ・ウキウキに。
特に、フィリップ・マーロウの脱力系な感じがものすごい好みで、原作で思い浮かべた私のイメージとは、全く、全然、ちっとも、さっぱり、似ても似つかなかったけど、ものすごく気に入った。
この役を演じているエリオット・グールドって誰だ~と思わず調べてしまったくらい。
60~70年代のヒッピー文化も見ていて楽しい。
出てくる女性たちの、あのタラーっとした衣装が素敵で、これまた全然本のイメージとは違ってたけど、とてもとても好きでした。
日本で翻訳される本っていうのは大ヒット作が多いため、必然的に映画化されることも多く、映画を見ている途中で「あれ?この話、なんか知ってる?」と原作を読んだことがあるという事実に気付くことが割と頻繁にあるんですが、この作品は、タイトルと主人公の名前がないと、同じ作品ってまず分からなかったと思う。
原作のマーロウももちろん素敵なんですけど、とにかくこのグールド・マーロウにはハートをわし掴みにされてしまった。 -
原作読了済ですが、この映画はこの映画として楽しめた、なかなかな成功作と思う。
原作が天才の物書きで、謎解きも読ませない超絶最高作品だから映像化とかリスクやばいんですけど、役者の個性を上手い具合強調したオリジナリティがなんとも自然に見えました。原作とは違う魅力をみごとに描き出した映画だなあ、と感心。面白かった。けど以前観たこと忘れてもいたわ -
・クールでいながら熱い(感情がある)
・淡々としながら、グロテスク。
・映画のリズムが心地良い。空気がからっとしている。 -
いいやつ過ぎて、親友を助け
いろいろと巻き込まれるんだけど
いつも淡々としている主人公。
そんな彼も
さすがに最後は
ロング・グッドバイ。
本も読んでみよっと。 -
飼い猫のお気に入りの猫缶がスーパーで売り切れていたので、別の猫缶を買い、詰め替えてから与えたところ、飼い猫が出て行ってしまった。騙されたことに腹を立てたのだと思われます。マーローも同じく、騙されたことに腹を立てて衝動的な行動に出て終わるお話でした。マーローはマルボロって呼ばれるほど、終始タバコを吸ってました。煙たい映画でした。
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聞きしに勝る変な映画でした。フィリップ・マーロウはあまりにかっこ悪いし、いったい何が何なのかもよく分からない。でも、これが面白いから困ってしまいますな。
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NHKのドラマ版を見た後だと、だいぶあっさりして見える。
70年代の空気は色濃く漂ってる。
『探偵物語』とか、『カウボーイ・ビバップ』の源流なのは、わかる。 -
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WOWOW。
チャンドラーの原作も読まないし、ボギーの映画も観てない自分にとってはこれがF・マーロウとして刷り込まれてしまった。
なるほど、「探偵物語」に与えた影響は大だなあと思う。
アルトマン映画を観ている人には喉越しスッキリな映画だと思う。
動物ちゃん達の名演も忘れがたい。
端役でシュワちゃん(背が低い!)が出ています。 -
言わずと知れたレイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説『長いお別れ』を、こちらも有名なロバート・アルトマンが映画化。もともとチャンドラーの『長いお別れ』も賛否両論だが、アルトマンの『ロング・グッドバイ』はそれからさらに賛否入り交じる一遍である。まずも冒頭から、主人公である私立探偵フィリープ・マーロウが、小さな猫に敷かれている。他作品でハンフリー・ボガードが演じたスタイリッシュな正義漢は脱色され、こちらのエリオット・グールド扮するマーロウは、どこかだらしのない、ぶっきらぼうな二枚目半である。そして、なにより、事件の結末が原作とはまるで違っている。いや、そもそもアルトマンの『ロング・グッドバイ』はミステリーの体を成していないのである。劇中それらしく張られた伏線の数々を、主人公はそのままにすり抜けていく。事件は、主人公の与り知らぬところで始まり、展開し、そして収束する。主人公の役割は、それを後から追っかけてピリオドを打つことだけである。しかし、そんな当事者と事件との疎外感こそ、アルトマンのハードボイルドなのである。(どこか、リチャード・ブローティガン『バビロンを夢見て—私立探偵小説1942』思い起こさせる。)なお、今更補足することでもないが、松田優作『探偵物語』の元ネタでもある。
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なんじゃあこりゃあああ!!
あ、あれは工藤ちゃんじゃなくってジーパンか・・・。
高校生の頃、深夜に『探偵物語』の再放送をしていて熱心に観てましたよ。
マネしてキャメル吸って、ライターの火は当然全開。
まあそんなことは関係ないのでどうでもいいとして、
久々に脳が痺れるようなめちゃくちゃ変な映画でした・・・。
★は4か5かで迷いました。2回目観たらもっと面白いだろうなあ。
思わず気になるシーンだけもう一度再生しました。
これね、チャンドラー原作のフィリップ・マーロウのやつなんですけど。
換骨奪胎というか、もうめちゃくちゃですね。
ハードボイルド探偵ものとして観たらわけがわかりません。
じゃなくて、「変な映画ですよ」と最初から知って観た方が
めちゃくちゃ楽しめると思います。
歳がだいたい10個上ぐらいの人で、
チャンドラー好きの人も少なからずいると思いますが、
(ウルトラQの冷凍怪獣を改造したやつじゃなくって)
最近だと村上春樹訳とか出てんですね、知らなかった。
村上春樹→チャンドラー→アルトマンの『ロング・グッドバイ』ときて
がっかりされた人には申しわけないけど「ざまあwwww」と思ってしまいます。
「映画ってこういうことなんだよ!!!!」と、アルトマン監督には拍手を送りたい。
探偵もの、推理ものとしての伏線やらスジなんてあったもんじゃない。
破壊しまくってます。
「いや、普通セオリーどおりならこうなるんじゃないの?」ってのが
まんまそのとおりになるんだけども、
普通の推理ものだったらその為に伏線を張るじゃないですか。
ないですよこれ。っていうか、見えかけるんだけど破壊してるからね。
なので逆に裏切られる。唐突な感じがする。
だから、ストーリーなんてないようなもんですよこの映画。
「なくていい」って映画なんです。コーエン兄弟の映画に近い気がする。
彼らの映画もストーリーよりはディテールだけだったりするし。
あとはデヴィッド・リンチで言うと、『ツイン・ピークス』。
『ブルーベルベット』よりは『ツイン・ピークス』じゃないかなあ・・・。
50年代の原作を70年代風に、でお隣さんのヒッピーがね、よくて・・・。
『モンスターズユニバーシティ』で言うところの、「アート」的な・・・。
あれ、ブラウニーに大麻入れてるよね、絶対。
でも主人公だけ'48年型リンカーンコンチネンタルに乗ってるんですよね。
音楽はなんとジョン・ウィリアムズ。
で、この音楽は我々が知ってる『スターウォーズ』とかのジョン・ウィリアムズではなくて
全く別もののよさ。
それとは別に、MGM・UAのオープニングロゴが出つつ
『ハリウッド万歳』(『Hooray for Hollywood』)が流れます。
そしてエンディングね。
なんなんだろうなあこれ・・・と思いました。いまだに意味が全然わかってない(笑)。
だけど、これがめちゃくちゃいいんですよ・・・。
アルトマン監督の皮肉か・・・?
出演者、脇役でデヴィッド・キャラダイン(『キルビル』のビル)が出てます。
あと、すっげームキムキの人がいる・・・と思ったらシュワちゃんだったwwwww
こういうとこだけでかなり最高な映画。
菊地成孔さんの評がすっごい的を得てて面白かったです。
http://miyearnzzlabo.com/archives/15277 -
ショボい
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エリオット・グールドのフィリップ・マーロウは、見た目はちょっとふつうのマーロウ像=渋い!と違って若々しく軽いイメージで、これはこれでいいのだが、モゴモゴと独り言をいうのが気になる。まあ小説でも独り言は多いんだけれど。
ただストーリーの方が、肝心のテリー・レノックスとの友情のところがすっぱりとカットされていて、そりゃいくらなんでも…。いきなり「よう、久しぶりだったな」みたいなかんじで始まられてもなあ。
ラストもチョコチョコっとまとめられていきなりズドンでは余韻もなにもあったものではない。以前雑誌で見たグールドのマーロウが意外と印象的で気になっていただけにちょっと残念。思わず原作を読み始めてしまった。あとJazzっぽい音楽と粒子の粗い映像やカラーは70年代の香りがしてよかった。 -
原作とは全く別物とみなした方が読後感はスッキリすると思われる。
つまり、原作が好きだった方には、まずお勧めしない。
絵や音楽は良い味を出している。
しかし本が余りにも…過ぎる。(おそらく、原作を読んでいない人にはサッパリ…ではなかろうか!?) -
2016年10月頃鑑賞。
原作の小説ほうは雰囲気があって面白いんだけど、映画は結末も違うしうーん、という感じだった。 -
1973年公開
監督 : ロバート・アルトマン
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親友の頼み事を聞いたことから、ある入り組んだ殺人事件に巻き込まれていく探偵のお話。
舞台設定とか主人公の風貌とか、明らかにその後の探偵モノの原型になっている部分もあり、ワクワクしてみていくと失敗します笑 これは探偵モノとしてみると、伏線と見せかけてなんでもない要素が多すぎて笑、振り回されます。そしてオチも、すごいオチ方。これは雰囲気と、アメリカってわけわかんない変なひとたくさんいるのねっていう映画だと思ってみるのが正解。 -
原作の小説が途中で挫けちゃったので映画から入ろうと思ったのですがこっちも挫けました…ハードボイルドだぜぇ、っていう雰囲気が好きなひとには良いと思います。
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