[鑑賞日:民放にて2005年6月9日]
PSYCHO
1998年 アメリカ
日本公開日:1999年9月
監督:Gus Van Sant
出演:Vince Vanghn、Anne Heche、Viggo Mortensen...他
[英語]
■あらすじ
ほんの出来心から顧客の金4万ドルを横領して、逃亡するマリオン・クレーン。街を出る際、社長に目撃されたり警察に怪しまれたりするが、何とかくぐり抜けることに成功し、一軒のさびれたモーテルへ宿泊する。経営者の青年ノーマン・ベイツと語り合うことで、もう一度街へ戻り、やり直すことを決心するが、本当の恐怖はそこから始まる。(Amazon.co.jpより)
■感想
ヒッチコックの『サイコ』のリメイク版。時代設定を現代したリメイクを期待していたのに「時代もヒッチコックのままで作品をそっくりそのままカラーにしただけじゃないか」というのが感想である。忠実に再現したと言えば聞こえはいい。オリジナルを超える自信があるなら再現はよいかもしれないが、今回はどうみても私にはオリジナルを超えたとは言い難い。監督や脚本家の解釈で新たに台本を書き上げてもよかったのではないかと思うのだが?
音楽もそのままだったのには驚いた(オリジナル音楽はバーナード・ハーマン)。まだそれだけなら良かったものをノーマン(ヴィンス・ヴォーン)が健康的すぎて、とても精神が病んでいるようには見えなかった。まあそもそも、ヒッチコックの『サイコ』で、アンソニー・パーキンスが演じたノーマンがあまりにも適していたからそう思えるのかも知れないが、パーキンスの存在事態がサイコティックで良かったのに、リメイク版では狂気の沙汰など微塵もなかったように思える。
この作品で一番役に適していたのは、探偵役のウィリアム・H・メイシーぐらいしかいなかったのではないか? 民放テレビの番組で観たので台詞は吹き替えだったが、英語音声、日本語字幕で観ていたら、印象はもっと違っただろう。
見所と言えば、人気鰻上り(?)のサム役でヴィゴ・モーテンセンがマリオン(アン・ヘッシュ)の恋人役で出ているって事ぐらいだろうか?(と、言ったら怒られるかな?) ジュリアン・ムーアの演技は良かった。
全体的な評価は厳しいところだが、ヒッチコック版を何度も見ている方なら、目新しさや新鮮さを感じられなかったのではないか?と思う。リメイク版を観るよりモノクロであろうがなんであろうが、ヒッチコック版を観た方が何倍も怖いし面白いと思った。