トニー滝谷 スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 市川準 
出演 : イッセー尾形  宮沢りえ 
  • ジェネオン エンタテインメント
3.73
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988102468231

感想・レビュー・書評

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  • 「あなたを、いまでも愛しい」


    トロンボーン奏者を父に持つトニー滝谷は、幼い頃からずっと、孤独だった。
    だから、特にそれを淋しいとは思わなかった。
    だが、大学を卒業しデザイン会社に就職した後、独立してイラストレーターになった彼は、やがてひとりの女性に恋をする。
    結婚、幸せな生活、しかし蜜月はあまりに短かった。妻と死別したトニーは、孤独に耐えかね、容姿、体型とも妻にそっくりな久子を、アシスタントに雇うことにした。買い物依存症だった妻が遺した大量の高価な服を、彼女に制服として着て貰い、少しずつ、妻の死に慣れようと思ったのだ。
    ところが、その服を見た彼女は、理由もなく、涙を流した。
    結局、トニーは彼女を雇うことをしなかった。
    そうして、1年の歳月が流れた。全てを忘れた今でも、トニーが時々、想い出すことがある。それは、衣裳部屋で泣いた久子のことだ。悩んだ末、彼は彼女に電話をかけてみる。

  • どの時代を切り取っても宮沢りえはキレイなのだが、この映画の宮沢りえはキレイすぎる。

    村上春樹の小説を映画にするには地の文の処理をどうするかだと思う。この映画もそれを意識的にやっていて好感がもてるが、小説の映像入り朗読みたいになっている。

  • 村上春樹さんの原作よりも好きかもしれません。
    イッセー尾形さんも宮沢りえさんも、適役で好演されています。

  • 村上春樹の小説を映画化したもの。やや不条理な、悲しいお話であった。原作を読んでないのでなんとも言えないけれど、村上春樹の作品の映画はこうでなくては、という感じの雰囲気ものであった。ちなみに、前々から「たきや」だとずっと思ってたのだが、実際には「たきたに」だった。

    確か彼の名前は、「ねじまき鳥」でも出てきたはず。

  • 静かで不思議な感じは、原作は読んだことがないけど村上春樹のあの難しい感じを上手に表してるなーって思った。

    あと、なにもかもが綺麗で驚いた。どうでもいいような描写がとても綺麗。すべてが綺麗。

    出演者の演技もいい味出してた。

    芸術作品のよう映画だった。

  • 邦画では一番好きかな。なんだろう。こういう静かで、綺麗な映画が好きです。坂本龍一いなかったら見てられないと思うけど。

  • 美しい絵を観ているような
    美しい本を読んでいるような
    流れるような映像美、音楽

    そして何より宮沢りえの透明感

    イッセー尾形の演技も素晴らしいのに
    お互いがぶつかりあうことなく
    お互いがお互いの良さを引き立て合って
    濃厚なのに透明度は増すばかり


    【トニー滝谷 予告編】
    http://www.youtube.com/watch?v=Yj3_7teTMHE

  • あんな大きな窓がある家に住みたい。

  • トニー滝谷のほんとうの名前は本当にトニー滝谷だった。
    という出だしが耳に残る。

  • 村上春樹らしい世界観。
    宮沢りえがいい味出してる

  • 解説:

    村上春樹の短編「トニー滝谷」を『つぐみ』『竜馬の妻とその夫と愛人』の市川準監督が映画化した作品。

    主演はイッセー尾形、宮沢りえ。

    第57回ロカルノ国際映画祭で、審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヤング審査員賞とトリプル受賞をはたした作品。

    美大で芸術を学んだトニー(イッセー尾形)は、デザイン会社へ就職、その後独立してイラストレーターになり、自宅のアトリエで仕事をこなすようになる。

    そんなトニーが一人の女性、出版社編集部員・小沼英子(宮沢りえ)に恋をする。

  • トニー滝谷

    宮沢りえの美しさ、

    イッセー尾形の独特さ

    坂本龍一の儚いメロディーが調和。

    そして 本を開くようなカメラワーク

    内容はもちろん。小説の世界観がそのまま。

    どれもこれも好みでした。

  • あまりに平凡で、静かな毎日が積み重なっていく。
    すべてが、淡々と何一つ飾ることなく過ぎていく。
    最愛の妻が庭先でシーツを干すのを眺めるトニーの目線。

    たくさんの言葉を必要としない美しさがある。
    フライヤーで使われた甓覗きの水色のような清廉な作品。



    西島秀俊ナレーション

  • これは大変な映画でした。なんとも言えない空気感。それがまさに村上春樹の世界であり、わたしが志したこともある映像の世界。
    それは体温のない世界、底知れない孤独感、つかみきれない虚無感、透き通る風景、優しく激しい音楽。

    監督さんは意外にも『たどんとちくわ』の市川準監督なのですね。

    意外に、という表現ともちょっと違うかな。
    まさに、監督の世界、ともいえてしまうような気もするし。

    役者さんも、おそろしいくらい適役で、文句一つつけようがない。
    イッセー尾形さんは、もう、そこにいるだけで泣けるほどすてきな役者さんですね。
    宮沢りえさんは、ほんとのこというと観る前には少々不安でしたが、画面に登場するなり、これまでの村上作品で、いまいち想像できなかった女性キャラクターの表情に、一気に色をつけてくれた感覚をおぼえました。

    なんどでも繰り返して見たい映画だと思います。

    ついでに本も読み直したいかな。

  • 流れ続ける水、砂の船、ガラス皿いっぱいのサラダ、牢獄に似た空っぽの部屋。孤独が身近に寄り添うとき、この映画の音楽や映像や色調が脳裏に甦っては散っていく。
    孤独に酔うのは愚かなことだと知りながらこの映画が胸に迫るのはきっと、誰もがその甘美さを知っているからなんだろう。

  • なんとも言えない空気。

  • 何か満たされないといった漠然とした欠落ではなく、
    自身の半分を失っているという致命的欠落が描かれている。

  • 宮沢りえ!

  • <blockquote>
    村上春樹の同名短編小説を市川準監督が映画化。第57回ロカルノ国際映画祭で審査員特別賞、国際批評家連盟賞、ヤング審査員賞をトリプル受賞した話題作。孤独でありつづけたひとりの男を主人公に、彼のまなざし、感じたこと、恋、幸福、そして再び訪れたトニーの孤独を、リリカルに、切なく、そして愛情深く描きだす。

    監督/ 市川準
    出演/ イッセー尾形、宮沢りえ
    配給/ 東京テアトル
    [2005・日本]
    </blockquote>

  • 村上春樹原作。76分の短い映画。孤独を常とする男がある女性に出会い、初めて人を愛し、亡くす。
    孤独な主人公の姿にさびしくなり、夫を愛していても足りないものを求めるように買い物に依存する妻の姿を見て「人はやっぱり独りなんだな」と思い、自分を見ているようでも、誰かを見ているようでもあり目が離せなかった。
    実は公開当時もミニシアターで見たんだけど、相手を「慈しむ」という目が忘れられなくてまた見たくなったのだ。
    カットひとつひとつが綺麗。(カメラがあまり動かないから?)私のすきな構図だなぁ
    流れる雲のようにゆっくりと静かに進む話でした。ひとり黙って見たい作品。

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