ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 通常版 [DVD]

監督 : 総監督:庵野秀明  監督:摩砂雪  監督:鶴巻和哉 
出演 : 三石琴乃  林原めぐみ  緒方恵美  山口由里子  立木文彦 
  • キングレコード
3.75
  • (124)
  • (139)
  • (202)
  • (19)
  • (1)
本棚登録 : 864
感想 : 142
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988003987220

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 確か観たはずだけど本棚登録がされていなかったことと、
    シン・エヴァンゲリヲンのために復習を兼ねて観た。

    やはりなんと言ってもこの作品は、
    エヴァンゲリヲンと使徒の造形の素晴らしさよね。

    あとは会議の様子や作戦名が、
    こちらが本家なのに、
    シン・ゴジラだ!ってなる不思議。
    『シン・ゴジラ』の時には、
    エヴァだーー!!って脳内大興奮だったのに。
    社会心理学的な印象形成理論を実感するw

  • BSで放映されてたので鑑賞。完結編が今年公開予定なのでということだと思うけど、新型コロナで延期されたのでいつになるやら……。

    今さらエヴァについて語るのもちょっと恥ずかしい。『序』、劇場以来3〜4回は観てると思う。
    序はテレビ版とあんまり変わらないので、映画館で観た時には途中ウトウトしてました。それと、琴ちゃん…いや琴ちゃわんの声が老けたのにショックを受けました。三石琴乃さんは天才です。むしむしQです。90年代半ばのアイドル声優ブーム以前にデビューした人たちって、やっぱり良い。

    内容はテレビ版のサキエル戦シャムシエル戦ラミエル戦の1〜6話。ヤシマ作戦まで。それぞれ30分ほどでコンパクトにまとめられている。1時間40分ほどしかなく、序ってこんなに短かかったのねと。今回のBS放映は1.11。予告がないのでびっくり。そんなんありか笑。
    絵は綺麗になってるけど内容はだいたい同じなので、序に関してはあまり評価していません。ただ、お話そのものは好きです。久しぶりに観たらちょっとホロリと泣けました。以前はそんなことなかったのに。

    私は「日本人全員がエヴァを観ている」という前提でつい考えてしまうんですけど、やっぱりたまに観てない人がいるんですね(あたりまえか)。
    以前とある人と話していて「序を観たけどさっぱり意味がわからなかった」と言われて、これもびっくりしました。序はフツーにエンタメでわかりやすい話なのにと。
    これはその人の理解力不足のせいではなくて、単にテレビ版から観てるかどうかとか、あるいはそれ以前のアニメ作品や、ロボットアニメ、SFアニメなどを観てきてるかどうか…が原因なのではないかと。
    しかも元々6話ぶんのものを1時間40分に凝縮しているので、テレビ版よりも情報量の密度は上がっているし。『シンゴジラ』と同じで、ガーッといくんです。
    だからやっぱり、テレビ版を観て昔の劇場版を観て…って、順を追って観ていくのが大事だと思います。


    ここからテレビ版の話で、若干のネタバレを含みますが、今年でもう25年というのがほんとに恐ろしいことです。ハルヒの頃にイデオンを語るぐらいの年月…。当時生まれた子が今年25歳だから、その頃の時代背景を知らなかったらよくわからない部分もあるかもしれません。

    エヴァ前夜のアニメ作品だと、セーラームーン、Vガンダム、あとマクロス7なんかの頃。この頃のテレビアニメってあんまり面白くなかった。セーラームーンは面白かったけど、Vガンダムとマクロス7は明らかにつまらなかった。
    理由は色々考えられるけど、当時OVAの時代だったのと、まだ通年で3〜4クールやってたから長かったことなど。セーラームーンは1話完結の水戸黄門で、実験的なことをできる自由度があったから良かった。

    昨年マクロス7を見返して気づいたのは、スタッフがイデオン、初代マクロス、セーラームーンとカブっていたこと。そして90年代はやっぱり「こころの時代」だったんだなあということ。やたらと癒しとかそういう話が多いんです。

    冷戦が終わって、バブルがはじけて…という頃。エヴァが始まった95年の頭には震災と地下鉄サリン事件がありました。
    貞本さんの漫画版はアニメよりだいぶ先行して94年末ぐらいに始まってるので、設定やお話自体はこの頃にはすでにできていた。だからどちらが先かとかはわからないけど、「時代の空気」とは完全にリンクしていた作品でした。

    それで、エヴァンゲリオンとは何だったか…というと、旧劇場版のラストまで観るとはっきりわかるのは「方舟」だということ。もうひとつはそのまま「伝道者」。作品の構造自体が、色んな作品の引用を詰め込んでいて、次の世代に残していくという形になっています。これは庵野秀明の特撮博物館や、株式会社カラーの考え方とも合致していると思う。
    旧劇場版ラストのところはイデオンとか、あと今気づいたのは実相寺昭雄の『無常』。平清盛が人柱の代わりに経石を埋めたそうですけど、これが鯉の腹に詰め込まれていて…という。押井守の『迷宮物件』の元ネタもこれかもしれません。


    あとは小ネタで。
    エヴァ、というか庵野秀明か。はオタク第2世代は嫌う人が多かった印象があります。嫌いかめちゃくちゃハマって旧劇場版でがっかりしたかどちらか。なぜなら元ネタがまだ全部わかる世代だから。私はオタク第2.5世代だから半々といったところ。

    テレビ版の方法論はたぶん『ツインピークス』から。

    テレビ版放映当時、OPを聴いて私は「クソだっせぇ!」と思っていた。ナディアの時は井上ヨシマサとジョーリノイエで良かったのに、レベルダウンしている。『残酷な天使のテーゼ』、今ではアニソンのクラシックとなっているけど。
    最近、先輩に教えてもらったのは「石野卓球がOP曲がダメと言ってた」ということで、なんだか嬉しくなった。当時、音楽的にちゃんとしていた作品はマクロスプラスだけだったのではないかと…マクロス7は当然ダメで。

    綾波レイの殺風景な部屋のシーンで、建設現場の音がガーンガーンと遠くで鳴っているのもたしか何か元ネタがあったはず…と気になって10分ぐらい悩んだ。実相寺監督だったっけ…と『狙われた街』を観返したら、やっぱりガーンガーンと鳴っていました。

  • これは本当に不思議な魅力のある作品。
    さまざまな謎ゆえ続きが気になってしまう。
    人類を滅ぼすはずの悪者を「使徒」と呼ぶ辺りもなんだか…本来人類は滅びる運命で、それに逆らっているような虚しさが感じられる。

    凄くハイテクな世界なにに…緑の公衆電話が街に溢れていたり…シンジがカセットテープのウォークマンを聞いていたり…笑ってしまう。

  • テレビシリーズの序盤とほぼあらすじ変わらないなら…と長らく観ずに、すっ飛ばして「破」から新劇場版を最初観ていた。多分テレビ版の知識が多少あったからストーリーに追いつける、「ちょっとだけ新しい物語の序盤」。第三新東京市やNERV内部のメカニック的な部分などの映像が美しい。
    登場人物の背景や心情は、掘り下げるところと駆け足なところが半々に出てくる感じ。

    シンジが聞いてるウォークマンはカセットで、公衆電話が普通にあって、ミサトさんやトウジの口調はどことなく昭和ノリで、街は要塞都市仕様にハイテクなことになってるのに世界観というか時代設定感覚に時々混乱する。苦笑

    星3.6くらい。

  • ラスト15分に釘付け。

    ヤシマ作戦に収束するものを見るために、「序」をみてたように想う。
    アニメや漫画で追っていた時の、臨場感を映画でなぞり、思い出した。
    細かなキャラ同士の交流、心理描写、背景は、映画だと要所要所すくい上げていくしかない。
    でも、だからこそ、すくい上げられた場所が、いい。
    「序」はまだ、以前みたものの懐かしさが強い。この先の、彼らをみるのが怖くて、楽しみだ。

  • この作画クオリティには驚くばかり……!!!!
    エヴァファンなら逃すことなく観てるとは思いますが…TVシリーズを見たことがない、という方でもこの新劇場版を観ればいいのではないかな、と。

  • TVシリーズ1〜6話のリニューアル版。なぜかこちらの方がCGや描写が肌に合った。TV版の冗長な部分や無駄なセリフがなくなったのも良かった。使徒のデザインも洗練された気がする。

  • シンエヴァ見るために通しで見ようかと。絵はキレイになってる気はするけど内容はTVと同じなのかな。

  • TVアニメシリーズをリビルドした内容で、冒頭こそ機動戦士ガンダムと共通する部分が多いものの、徐々に独自の世界観や、不気味で個性的な敵との戦いに引き込まれます。映像のクオリティも高く、インパクトもあり印象的なシーンが多いです。普段の日常生活のシーンがあったかと思うと、暴虐性に満ちた使徒との戦い、不気味な陰謀といったダークな部分のコントラストが他のアニメ作品にはない独特な雰囲気を醸し出しています。
    映画の内容だけでは、エヴァンゲリオンの世界をすべて理解するのが難しいので、ネットの情報なども参考にすると理解が深まり、面白さも増すと思います。

  • amazon Primeで観た。

    作劇や演出がとにかくカッコよかった。
    兵器や建物が幾何学的に描写される様は一種のフェティズム。

    エヴァや使徒の動きもとても良かった。あと使徒のデザインも、アニメ版に対して最新の作画技術が使われていたためか、カッコよさが増していた。

    このあたりはセンスの塊なのはともかくとして、世界観が細部まで作り込まれているのがすごかった。フェティズムは突き詰めなくてはいけない。

    冒頭9分で以下の内容がきちんと描かれていて唸らされた。美しい冒頭。
     ・使徒との戦い(この物語の特殊性というか特徴としての使徒)
     ・シンジ、碇ゲンドウ(父)、綾波レイ(母)、ミサトが登場
     ・シンジと登場人物感の関係性、キャラクター・プロブレムの示唆

    キャラクターには感情移入できなかったというか、いまにしてみれば「お話」としてのご都合主義と言うか、現実離れを感じた。
    そのあたりの繊細な感性こそが受けたことは承知しているが、アニメ版の当時は単にウジウジして馴染まないと思ったし、現在はやはり「そんなことないだろ」って思ってしまう。子供だまし的な意味で。


    「序」はアニメ版のアップグレード版追体験という趣だった。
    続きも楽しみ。

全142件中 1 - 10件を表示
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×