RED BEST

アーティスト : 椿屋四重奏 
  • DAIZAWA RECORDS / UK PROJECT (2008年3月18日発売)
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4514306009422

感想・レビュー・書評

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  • ただ僕らは 受け入れるだけの身体を
    互いに寄せ その傷を舐め合った
    叶うならば 胸を焦がすような想いを
    錆びついた空に踊らせてみたかった
    強く抱きしめて 痛み伴う程強く
    君が望むその終わりが来るのなら
        セカンドシングル:『幻惑』より

    サビの歌詞を聴いた瞬間に、雲田はるこのBLコミックス『新宿ラッキーホール』が浮かんでしょうがなかった。サクマを極道から足抜けさせて欲しいと組長の家へ単身乗り込んで行く苦味が、サクマの身が危ないと知らされて、借金の肩に連れ込まれサクマと初めて会ったあの部屋へ駆け戻る  話のあの場面が
    浮かんで来てしょうがなかった。歌詞そのものも、あの頃の苦味もしくはサクマの気持ちそのものに聴こえて来て身震いした。

    嬉し悲しき 共にあり 忘れ難きをまた灯し
    嵐の中 自ずと望んだ この場所に
    涙と雨の 涙と雨の 祝福を
       アルバム『深紅なる肖像』収録:『嵐が丘』より

    「嵐が丘」は、失ってしまい、後悔しても二度と元には戻らないものを抱えていたり、知っていたり、喪失感を継続して日々感じている人に聴いて欲しいなぁ。喪失感を抱えたままでも前を向いて歩く、歩くけどたまには立ち止ってしまいそうにもなるよ、とだけ言っているような…

    移りゆく季節に 身を任せながら
    笑い泣く君が 僕には欠かせないのさ
    長い髪を風に なびかせ佇む
    落ちかけた日差しに溶けた 君が儚い
    君が儚いんだ
       アルバム『深紅なる肖像』収録:『小春日和』より

    愛しい人を殊更美化してるのではなくて、そこに在る、そのこと自体が如何に脆くて、凄い確率の上で自分の傍に在ることを、「儚い」と言う言葉のみで表現している男性のロマンチズムと言うか、自己陶酔一歩手前なところが絶妙なんだなぁ…

    1. 群青
    2. かたはらに
    3. 成れの果て
    4. 空中分解
    5. 小春日和
    6. 嵐が丘
    7. 螺旋階段
    8. 手つかずの世界
    9. 紫陽花
    10. プロローグ
    11. 君無しじゃいられない
    12. 幻惑
    13. サイレンス
    14. トワ
    15. 共犯
    16. アシンメトリー
    17. 綴り

  • 椿屋を知って、初めて購入したアルバム。
    なんとなく、1番椿屋らしさが出てる1枚なのではないかと。

    アルバム全体を通して、
    曲にまとまりがあって、聴きやすい。
    和ロック的なのが好きな私にとって、お気に入りの1枚です。

  • 名曲ぞろい。
    やばいぐらいに。
    とにかくきいてください。

  • 椿屋の存在を知って、初めて聴いたアルバム。もう、やられました。「共犯」はヤバイ。

  • 久々に聴いた。
    さすがベスト盤。年を重ねるごとに変化していった曲調というか、そんなんがこの中にもあらわれてる気がする。楽しめる。
    どうもまっすぐすぎるのは未だに抵抗が、でも、厭世的なものもあんまり、なわたしには歌詞の言葉選びも好み!

  • 星五個じゃ足りなすぎる。
    人間が作り出すものの中で最高傑作って言っても間違いじゃないと思う。

  • 今年発売されたベストアルバムです。

    そのうち売れます。きっと。
    シングル曲の「紫陽花」と「トワ」がオススメです。

  • 椿屋四重奏を聞いてみようと思って、手にしたのがこれでした。ベストだからだと思うけど、素晴らしい!歌詞も素敵だけど、旋律がすごく好きです。和を意識した感じもどこか椎名林檎を思わせるような感じであったり、個人的にすごく好みです。「かたはらに」とか「アシンメトリー」がお気に入り。

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