天河伝説殺人事件 [DVD]

出演 : 榎木孝明 
2.75
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111284921

感想・レビュー・書評

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  • 【神秘的な雰囲気漂う”能”を題材にした傑作・・・小説はね(笑)】

    さてさて今回は、私達が大好きな小説家の内田康夫さん作品の紹介です!!

    そんなタイトルは1991年、東映にて公開された『天河伝説殺人事件』で・・・この作品をうろ覚えの方でも、中森明菜さんの『二人静』を聴けば速攻で思い出すんじゃない??

    【Youtube 中森明菜 ”二人静”】
    https://www.youtube.com/watch?v=Ad4du2uTawg

    といっても・・・中森さんの曲はあくまでCMのイメージソングであり、映画本編ではシンガーソングライターである元CーCーBの関口誠人さんが歌ってるので・・・これって二度、美味しいシチュエーションだよねっ(笑)

    歌を聴いて思い出された皆さんに・・・予告編です!!
    【Youtube ”予告編”】
    https://www.youtube.com/watch?v=d4AbAgYLbr8

    そんな本作でメガホンをとったのは、『ビルマの竪琴』や『犬神家の一族』などで有名な市川崑監督で・・・何というか・・・まあ・・・石坂浩二さんの金田一は良かったよね・・・ホントに金田一は・・・って、ねぇ??

    製作者である角川書店さんと監督自身も『犬神家』、そのモノを思いっきり視聴者にアピールしたかったんでしょ??
    だからわざわざ予告編で『犬神家の一族』のテロップを何度も出して・・・って、言いながら、私には全く理解できないぞっ(怒っ)

    って事で・・・称賛しようにも言葉がこれ以上、出てこないので、仕方なしに原作本のレビューに行っちゃいましょっ・・・って、いつもと同じじゃん(笑)

    あはは・・・でも、心を偽りたく無いし、いつも素直でいたいから、これも天邪鬼的な一つのレビューって事で良いでしょ?(笑)

    それで内田康夫さん・・・ちょいとオネエが入った元長野県知事と名前が似てるし、職業も同じ小説家なので、私達の周りではよく混同されちゃってる可哀想な人・・・だったりして(笑)

    そんな混同されやすい内田康夫さんだけど、私達の中では5本、いや、3本の指に入る最高の天才小説家だと思ってるんだけど、世間の認知度と評価がかなり低いのが悲しすぎるっ!!

    その理由は小説家に与えられる賞を全く授与されていないからで・・・

    授与はおろか、ノミネートもされていない理由は、処女作を出版社に持ち込んでも相手にされなかった為、自費で『死者の木霊』と二作目の『本因坊殺人事件』を出版してしまったからで・・・

    こうなると”出版社のお抱え小説家”とはならず、売れっ子になった現在でも無法者扱いで・・・現在では発行部数、1億部を超え、こんなにも面白くて魅力的な作品を精力的に出し続けられる実力があっても、出版業界主催の賞からノミネートもされずに、未だに無冠の帝王状態・・・(泣)

    う~~ん・・・日本の出版業界にいる人達の目は節穴なの??
    ホントに派閥・権威主義者には困ったもんだ!!

    でも私達は前述したように孤高の天才である内田康夫さんの作品が大好きで・・・この『天河伝説殺人事件』は100冊以上ある作品群の中でも、4位と評価できる傑作なのです!!

    【むうとぴょんこの内田康夫さん作品ベスト5】
    ★第一位:『王将たちの謝肉祭』
    ★第二位:『津和野殺人事件』、『華の下にて』←同列
    ★第四位:『天河伝説殺人事件』
    ★第五位:『ユタが愛した探偵』、『日光殺人事件』←同列

    ほら、ちゃんと4位に入ってるでしょ??

    内田さん作品って大まかに分けると
    ①浅見光彦シリーズ
    ②信濃のコロンボ、竹村警部シリーズ
    ③岡部警部シリーズ
    ④紀行文
    に分けられて・・・

    中でも圧倒的に発行部数が多いのが、永遠の33歳、長身で爽やかな性格と容姿をもった、うだつの上らない次男坊の浅見光彦を主人公にした”浅見光彦”シリーズが有名で・・・本作もそんな爽やか~な、男でも惚れちゃうくらいの好青年である浅見さんが大活躍してくれるのです!!

    そんな素晴らしい原作を愛読してる私達としてはこの映画は・・・かなりきついっ!!

    受ける印象がが真逆の金田一に似せた暗~い映像、原作の理路整然とした筋道を壊してしまった無理矢理感満載の脚本、その結果、納得できない殺人状況と動機、そしてエンディングなど・・・(泣)

    まあ、それでも民放各局で放送された二時間ドラマなんかより、数倍面白いけど・・・でも原作はこの映画よりも100倍面白いぞっ・・・って、言い過ぎ?言い過ぎかな?(笑)

    それで市川崑監督・・・天邪鬼で偏屈な私から率直に言わせてもらうと、設定に毎回、致命的な瑕疵があるなぁ~って思っちゃったり??

    本作品でもだけど、市川崑監督の最高傑作だと思う『ビルマの竪琴』でもやっぱり・・・大きな瑕疵があるのが残念っ!!

    あはは・・・市川崑監督ファンからは怒られるだろうな~って思うけど・・・これってみんなも、うすうす感づいてる事だろうから許してねっ(笑)

    そんな感じなので・・・興味がある方は是非、原作本の方を読んでみてね!!

    あっ、最後に一つだけ言いたい事が!!

    ”ジャガー”だけはありえないつ~~~~~~のっ・・・以上っ(笑)

    内田康夫作品が大好きでたまらない・・・むう達でした!!

  • 財前直見は美人だなぁ。
    中森明菜が歌う主題歌「二人静」は今も耳に残る
    天河神社の御守り「五十鈴」のキャッチーな造形
    意味ありげなアイテム「雨降らしの面」
    公開当時、劇場で観たと記憶しています。

    改めて観ると、石坂金田一シリーズの監督、俳優
    による角川作品なのですね。
    納得のインパクト、キャッチー、熱量でした。

    監督は市川崑。
    主演浅見光彦は榎木孝明。
    ヒロイン秀美に財前直見。
    マドンナ敏子に岸惠子。
    秀美は光彦に惚れ、光彦は敏子に憧れ、
    敏子はただ我が子を想って...

    「よし!わかった!」の仙波警部に加藤武。
    劇団四季の創設者の一人 日下武史が準主演。
    大滝秀治、常田富士男、小林昭二、岸田今日子、
    伊東四朗、岸部一徳、神山繁、出光元、
    奈良岡朋子、酒井敏也、斉藤洋介
    といった名優が脇を固めます。
    主人公の兄役で石坂浩二が出演しています。
    よ、金田一!

    後のテレビ版「浅見光彦シリーズ」制作の
    きっかけになったそうです。

    余談ですが、不気味さ、深刻さは感じたものの、
    みなさんオシロイ付けすぎじゃないでしょか。

  • 市川監督は死体の映し方が上手いと思う。特に最後の河原で朝靄がかかるシーンは印象的だった。
    他の映画では顔が見辛く暗いカットでもつかっていて、雰囲気のよさに驚いた。

  • 『天河伝説殺人事件』、1991年公開。角川映画の末期の作品。先日、最終作の『REX 恐竜物語』のレビューにて角川春樹のことを書いたら、直後に角川歴彦も逮捕されて驚いた。

    これは私がギリギリ小学生の頃の映画で、同級生の女の子がミステリ好きでこの映画の話をした記憶がある。それ以来、ちゃんと見る機会もなかった。

    しかし「見る前からキャストで犯人がわかってしまう」というひどい内容……笑。それってミステリとして破綻してないか!?

    犯人が秒でわかるのは市川崑の映画を見たことある人のみで、これが初見なら良いかもだが、ミステリとして破綻してまで市川崑組を使い、作風を堅持するか?それにしてもつまらない映画だと思う。序盤の崑さんのカットも鬱陶しいだけ。角川春樹的には「あの『犬神家の一族』のヒットをもう一度!」って感じだったんだろう。

    能の話で、道成寺のシーンがある。市川崑さんはこれで3回目?つくづく道成寺に縁がある、というかそれを見越して『天河伝説殺人事件』を映画化したのかもしれない。そして、原作も『獄門島』のオマージュなのか?

    この映画の評価をサラッと拾い読みしてみたが、「原作もつまらないよ」という意見と、「原作は面白いよ」という意見、どちらも目にした。読むつもりはほぼない。

    出演者はだいたいいつもどおり。今ではかなりの方が亡くなられてしまった。榎木孝明さんはカッコいいのに、「2時間サスペンスものの探偵の格好」でダサい。財前直見さん、若い。水島かおりさんに似ている。酒井敏也さんはまだ髪の毛がフサフサ。日下武史さんといえば『剣客商売』の『隠れ蓑』。伊東四朗さん、土スタの三宅健の回にて先日見たが、ものすごくおじいちゃんになっててショックだった。

    因みに、知人の奥さんのルーツ…曽祖父だったかはここ天河の神官らしい。この映画のせいで大滝秀治のイメージになってしまったけど。

    ジャギュアとRX-7はバブリーな時代を感じる……あとは都庁ができたばかりで、『ゴジラvsキングギドラ』など当時の他の映画にも登場していた。

  • 榎木孝明、かっこいいねえ。28年前の映画、皆若い若い。財前直美は今とは別人みたいだ。今の彼女も好きだけど。
    加藤武の警部補のよーし、わかったのガッテンポーズはコナンか金田一か、兄の石坂浩二のお偉いさんは相棒か。クスリとしてしまうところはあるが、能の場面はよかった。

    1991制作
    2019.12.17アマゾンプライム無料

  • 「午後のロードショー」にて。市川崑監督作品。等々力警部(加藤武)も登場するので金田一耕助シリーズの一作にしか見えず、そのおかげで安心して見ていられるとも言えますし、新鮮さがないとも言えます。ストーリー的にはすべて想定の範囲内で驚きはなし(2時間サスペンスでも十分、とまでは言いませんが)。

    陰影を強調した映像はなかなか雰囲気があって、そのせいもあり若き榎木孝明がなんとまぁイケメンですこと!

  • 時間が短いのか、脚本がダメなのか。イマイチ。原作未読。

  • 吉野などを舞台とした作品です。

  • まさに2時間サスペンスそのもの。久しぶりに堪能した。

  • 光と影が際立つ映像。これでいいの?という演技。
    しかし、テーマソングの懐かしさで十分満足。

  • 市川崑監督 内田康夫原作

    浅見光彦/榎木孝明が 事件に関連して
    警察に拘留されたりする。

    薪能。
    それを演じる 宗家の跡目相続での
    争いが。

    次々に 人が死んでいく
    そして、思わぬ 事実と犯人だった。

    等々力警部/加藤武は、
    新劇風の演技で おしゃべりすぎ。
    それでも、核心にたどり着かない。
    ピエロ的存在。

    金屏風に たくさんの黒い鴉
    おどろおどろしさが。

    もっと 薪能 を長く見たかった。

  • だいぶ昔に見たが、2時間ドラマクオリティだった思い出。

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著者プロフィール

1956年生まれ。武蔵野美術大学デザイン科に学んだのち、劇団四季に入団。1981年『オンディーヌ』で初主演。1983年劇団四季を退団し、翌年のNHK朝の連続テレビ小説『ロマンス』の主演でテレビデビュー。以後、映画『天と地と』、プロデュース主演映画『半次郎』、テレビ『浅見光彦シリーズ』、NHK大河ドラマ、舞台などで活躍。絵と旅を好み、アジア各地を中心に世界の風景を描き続けている。

Takaaki Enoki was born January 5, 1956, in Kagoshima, Japan. He studied at Musashino Art University before joining the Shiki Theatre Company and making his debut as a stage actor in Ondine (1981). He left the Company in 1983, and first appeared on TV playing the lead role in NHK’s Morning Drama Series Romance (1984). He has pursued an active career since, starring in a number of successful productions: in the 1990 epic film Ten to Chi to (Heaven and Earth); in the Asami Mitsuhide Series TV murder mystery as the title role crime-solver; in the weekly NHK historical fiction drama series; and in various theatre productions. In 2010, Enoki produced and starred in Hanjiro. Fulfilling a passion for both art and travel, Enoki paints landscapes of the countries and places he visits.  

「2016年 『Artfully Walking Tokyo & Beyond』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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