羅生門 [DVD]

監督 : 黒澤明 
出演 : 三船敏郎  京マチ子  志村喬  森雅之  千秋実 
  • 角川エンタテインメント
3.74
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感想 : 97
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988111285195

感想・レビュー・書評

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  • 芥川龍之介作「藪の中」を土台に同人作「羅生門」の要素を加えた脚本によって、人間の本質をあぶり出しながらもオリジナリティを忘れない黒澤明らしい翻案力に、モノクロなのに木漏れ日などの自然な光と水の流れを完璧なまでに捉えた宮沢一夫の美しいカメラワーク、三船敏郎を筆頭にたった8人の少数精鋭の役者たちの鬼気迫る演技が見事に調和した名作。

    ある大雨の日、京の都の朽ち果てた羅城門の下。杣売りと旅法師は検非違使に呼ばれてとある殺人事件に関わる証人をした帰りだった。二人はその折に見聞きした謎を、雨宿りのため居合わせた下人に語りだす…。

    悪名高い強盗が行きずりの夫妻に目をつけたことから、人気のない藪の中で妻は手込めにされ、夫は命を落とす。それ自体は治安の悪い昨今ではよくある強盗殺人事件だった。
    けれど、検非違使の尋問に対する当事者三人(強盗、妻、亡霊となった夫)の証言はてんでバラバラで…。

    芥川の原作の持ち味そのままに、各人のすれ違う証言に、人の記憶の曖昧さはもちろんのこと。恐怖や罪悪感、面子や名誉などの、あらゆる要素からくるであろう、記憶の混乱や書き換え、そして、恣意的な偽証など、様々なことが浮かび上がり、考えさせられます。

    けれど、原作の世界をそのまま視覚化するだけではなく、さらにその上をいく要素と自身の持ち味を加えて作品を完璧に自分のものにしてしまうのが黒澤明。

    「藪の中」に「羅生門」を加えたこの映画では、『真実は藪の中』ではなく、真実は暴かれるのです。しかも二重に。
    そして原作以上に人間の本質があぶり出されるとともに、それだけでなく微かな希望まで描かれているという…。
    この緻密な構成には本当にびっくり。

    「人間とは自分自身にすら白状しないことはたくさんある。」
    「人間は自分に都合のいい嘘を本当だと思う。その方が楽だからな。」
    …などなど、狂言回しの役を担う下人が随所で発する数々の言葉は胸に刺さります。

    俳優さんたちの演技も見事です。
    黒澤作品の二大看板とも言える三船敏郎や志村喬が見事なのはもちろんのこと。
    夫と盗賊二人の男の人生を狂わした魔性の女真砂を演じた京マチ子の怪演ぶりと来たら。貞淑可憐、苛烈、悲嘆、絶望、淫乱、激昂、狂気…あらゆる感情を演じ分けており、シーンシーンでまるで別人のよう。怖くなるほどの見事さです。

    そしてそれらを支える宮川一夫の見事なカメラワーク。
    羅生門のシーンの打ちつける雨の恐ろしいまでの力強さ。対して、白昼の犯行現場の山中に降り注ぐ木漏れ日の明るさと時間の経過による日の傾き具合など、自然物の現象が巧みに撮られ、物語の世界観を彩っています。
    そのいかにも宮川一夫らしい薄墨の美しさは、モノクロなのに豊かな色彩を鑑賞者の脳内で想像させ、ともすればストーリーを忘れて魅入ってしまいたくなります。

    結局ありきたりな感想に落ち着いてしまうけれど、名作って観ておくものだと改めて思わせてくれる作品。

  • 本作の監督は、黒澤明さん。
    どのような方かというと、ウィキペディアには次のように書かれています。

    黒澤 明(くろさわ あきら、1910年(明治43年)3月23日 - 1998年(平成10年)9月6日)は、日本の映画監督、脚本家、映画プロデューサーである。第二次世界大戦後の日本映画を代表する監督であり、国際的にも有名で影響力のある監督の一人とみなされている。ダイナミックな映像表現、劇的な物語構成、ヒューマニズムを基調とした主題で知られる。生涯で30本の監督作品を発表したが、そのうち16本で俳優の三船敏郎とコンビを組んだ。

    本作は、「ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞」を受賞しています。
    「ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞」は、ウィキペディアには次のように書かれています。

    ヴェネツィア国際映画祭(ヴェネツィアこくさいえいがさい、Mostra Internazionale d'Arte Cinematografica)]は、イタリアのヴェネツィアで毎年8月末から9月初旬に開催される映画祭である。カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつで、世界最古の歴史を持つ映画祭である。

    • りまのさん
      seiyan36さん、おはようございます。
      いいね をありがとうございます!
      今日がステキな一日になりますように!

      2022.04....
      seiyan36さん、おはようございます。
      いいね をありがとうございます!
      今日がステキな一日になりますように!

      2022.04.28
      2022/04/28
    • seiyan36さん
      りまのさん、おはようございます。
      こちらこそ、いいね、ありがとうございます。
      もう少し、貴殿の本棚を拝見したいと思います。
      どうぞ、よ...
      りまのさん、おはようございます。
      こちらこそ、いいね、ありがとうございます。
      もう少し、貴殿の本棚を拝見したいと思います。
      どうぞ、よろしくお願いします。
      2022/04/29
  • 初めて黒澤作品をまともに見ました。
    そりゃ、これは高く評価されるでしょうと、純粋に思いました。
    映像が綺麗すぎる。また、芥川龍之介の「藪の中」を底本にプラスαした物語が人間の心の機微を繊細に写し取っている。主要な人物の表情がいい。ともすると理解が難しいような場面転換も映像的にとてもすっきりまとまっていて理解もしやすい(雨、それから羅生門という舞台装置が実によく効いている)。

    一つの事象を複数の人物の目から語らせる手法はいくつか見たことがあるような気もするが、ウィキペディアによるとこれも羅生門効果で広く使われるようになった手法らしい。その評価は国内に留まらず、国外にも大きな影響を与えた。

    映像に関してはあの時代にあって白黒なのにものすごくはっきり、そして(白黒ゆえに)生々しく、観るものに迫ってくる感じがする。藪の草木の緑と、太陽の光、土埃、むせ返るような山の匂いや雨煙が映像として眼前に提示される。芸術としての映画を突きつけられているような気がする。

    また、物語はやはり文学である。
    原作の『藪の中』の物語は読むほどに謎が深まる。旅法師が言うように「人を信じられなく」なるくらいである。
    謎を謎たらしめているのは人間の業である。エゴイズムである。そしてそのなかに悲哀と性、裏切りと恍惚が絶妙にブレンドされて、この作品ならではの味わいを醸している。それを底本にした羅生門の脚本は、しかし、『藪の中』と相違して、第4の目撃者を登場させている。

    第4の目撃者を登場させ、その口から真実(客観的な真実と劇中で捉えても差し支えない程度の証言)を語らせることで、劇中の人物の証言の❝答え合わせ❞をし、証言と異なる真実を描くことで劇中の人物のエゴを浮き彫りにする。第4の人物の口から語られる真実を通して、視聴する者は、人間の無様な姿と虚栄心、裏切りと保身、社会通念上の正義と己個人の怒り、など様々な人間の業を目の当たりにする。

    そしてさらに第4の目撃者も決して聖人君子ではない。旅法師も同様だ。ただ物語の最後には観る者にとってのある種の救いが用意されている。
    しかしながら劇中の人物の、今後の生きる道は決して安泰ではない。この殺伐とした世の中でどう生きていくのか、どう己の業を養い、どう自分自身を納得させて、どう食っていくのか。
    人は人を信じずには生きていけない。それこそがこの物語の救いの部分なのだが、それ以上に、私は、人は自分自身を信じずには生きていけないと思っている。
    業というものに取って食われないように自己をこの世界に立脚させて生きていかなければいけない。

  • 『この羅生門の鬼でさえ、人間の恐ろしさに逃げ出したと言われてるんだ!』
    でも人間、捨てたものではないよね。

    ゴダールが影響を受けた映画の一つだという事で観てみました。
    言われてみれば納得。
    脚本も撮影方法も通じる部分があるように感じます。
    両監督の映画をもっと観てみようと思います。

  • 三船敏郎すごくいい
    京マチ子妖しい

  • 激しく雨の降る羅生門の下で、杣売り、旅法師、下人が不思議な話について語り始める。
    ある日、1人の検非違使の死体が森の中で発見されるが、その事件についての証言は、犯人として捕らえられた盗賊の多襄丸と検非違使の妻、さらにイタコを使って呼び寄せた検非違使の霊とで、まったくといっていいほど異なっている…
    原作はもちろん芥川龍之介の『羅生門』で、一見するとそれとは全然関係がないように思われるのだが、扱っているテーマは同じである。
    人間の手前勝手さ、エゴイズム。
    しかし、最後の場面では雨もあがっていて、「人を信じる」ことの大切さを爽やかに描いてくれている。

    古い作品で、声がかなり聞き取りにくいのだけれど、それでも三船敏郎さんの演技は圧巻である。
    すばらしい映画。

  • 黒沢劇団の安定した演技を見せる役者たちが毎回映画ごとに違う顔を見せてくれる。
    この映画が上映された1950年は日本はまだ米軍占領下にあり、暗い世相を反映した「不条理」がテーマとなっていた。深読みすれば、戦勝国の勝手な事後法で裁かれた「東京裁判」を揶揄したもの(当事者でものの見方は変わるということ)だったとも考えられるが・・黒沢映画として12本目での世界進出作で、この映画のラストシーンはその後の「生きる」を彷彿とさせる。BGMも当時には珍しいボレロのような曲が採用されていた。また、同じ「羅生門」という映画タイトルで違う2作品があるのでご注意。
    日本での公開時は不評だったが、海外では高く評価され、ヴェネツィア国際映画祭でグランプリにあたる金獅子賞を受賞した。日本映画として初めて海外映画祭でグランプリに輝き、世界における日本映画の評価が高まるきっかけとなった。また、第24回アカデミー賞で名誉賞(現在の外国語映画賞)を受賞、翌年の第25回アカデミー賞では美術監督賞(白黒部門)にノミネートされ、この授賞式には淀川長治が出席した。
    『羅生門』のグランプリ受賞は、国際的な自信を全く失っていた日本人に、古橋廣之進の競泳世界記録樹立、湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞などと共に、現代では想像も出来ぬ程の希望と光明を与えた。この受賞により黒澤明監督と日本映画は世界で評価されていき、日本映画も黄金期へと入っていった。
    とはいえ黒澤自身は、作品が映画祭に送られたこと自体も知らず、受賞のことは妻の報告で初めて知ったという。後に開かれた受賞祝賀会で黒澤は次の発言をしている。
    「日本映画を一番軽蔑してたのは日本人だった。その日本映画を外国に出してくれたのは外国人だった。これは反省する必要はないか。浮世絵だって外国へ出るまではほとんど市井の絵にすぎなかったよね。我々は、自分にしろ自分のものにしろ、すべて卑下して考えすぎるところがあるんじゃないかな? 『羅生門』も僕はそう立派な作品だとは思っていません。だけど、「あれは まぐれ当たりだ」なんて言われると、どうしてすぐそう卑屈な考え方をしなきゃならないんだって気がするね。どうして、日本人は自分たちのことや作ったものに自信を持つことをやめてしまったんだろう。なぜ、自分たちの映画を擁護しようとしないのかな? 何を心配してるのかなって、思うんだよ。」
    英国映画協会(BFI)の『Sight&Sound』誌が10年ごとに発表している「史上最高の映画ベストテン(The Sight & Sound Poll of the Greatest Films of All Time)」では、1992年の映画監督が選ぶベストテンで第10位、2002年の同ベストテンで第9位にランキングされている。1999年に『ヴィレッジ・ヴォイス』誌が発表した「20世紀の映画リスト」では日本映画として最高位の第10位に選出されている。

  • ‥こういうはなしだったのね、『羅生門』@世界の黒澤明。
    ぐいぐいひきこまれた88分間でした。あと2回くらい観たいな。そして自分なりに纏めたい。まだ纏まってない。人間って意地汚くて弱くて恐ろしくて、なんてどうしようもないいきものなんだろう、って自分をなぞりながらも思わされるけど、それでも信じるに値するんじゃないかっていうラストの光。ほんっとにちっちゃい光。
    『天国と地獄』もおもしろいよ。

  • 人間の弱さや虚栄心を描いている名作。「藪の中」のスタイルは、様々な作品で見られるスタイルのひとつになってしまっているけど、数回に渡って視点を変えた物語を視覚的に追う流れや、死者の言葉の登場など、娯楽性とヒューマニズムが見事に合致している。

  • 完全なる愚痴+まだ観てない方への忠告です。

    黒澤作品は東宝がほとんどなのだけど、大映や松竹等、
    他の配給会社の作品も若干あって、この『羅生門』は大映。
    歴史的意義や価値が非常に高い映画。

    以前も書いたけど、黒澤作品の音声は聴き取りづらかったりする。
    東宝のDVDは字幕を選択できるけど、大映のにはついてない!!!
    ここがまずひとつの問題。

    この『羅生門』のDVDは作品も古いけど、リマスターされてないので音声がひどい!!!
    セリフ、何言ってるか3~4割わからない。
    あと、すごいノイズが入ってる。これにびっくりした。
    映像は別として、音声は素人でもわかるぐらいの、けっこうキツいレベル。
    なので、もしまだ観てない方で今後観たい方には、
    数年前に出たデジタル完全版(要は修復&リマスター版)のDVDorBDを強くお薦めします。
    僕ももう一回見直したい・・・。

    さてそのデジタル完全版、よく利用するTSUTAYAには置いてません・・・。
    ここが次の怒れる点。
    TSUTAYAは店舗によって全然違うけど、
    良いところもあれば無能なところもものすごくあって、不満だらけ。

    ここからBSやスカパー等含むペイチャンネルの話。
    BSプレミアムだと、現行放送はもちろんデジタル完全版です。
    たぶん他のとこもそうでしょう。

    だからもうね、映画をたくさん観る人はTSUTAYAディスカスにするか
    有料チャンネルを利用した方が良いような気がしてきました。
    本当はオンデマンドでなんでも選択できるようになったら良いんだけど、
    現状だと本数が少なすぎる・・・。


    『羅生門』の内容について。
    『JSA』で「羅生門スタイル」のことを知ったので鑑賞。
    あと、丁度ここしばらく黒澤映画を観てたので。
    やっぱりパク・チャヌクも黒澤大好きだよねえ。
    (日本に来た時に『天国と地獄』のポスターを買ったらしいw)

    「羅生門スタイル」(英:Rashomon effect)、
    小説だと昔からある「信頼できない語り手」ってやつですよね。
    『ユージュアル・サスペクツ』なんかもそうでした。
    だから『羅生門』はジャンルとしてはミステリー映画。
    黒澤作品の面白いとこは、ミステリーがあったり
    『蜘蛛巣城』のようにサスペンス/ホラーな作品があったりする点。
    色々混ざってる。
    この作品のミステリー要素は、最終的にヒューマン要素を引き出す手段になるのだけど。
    あとは橋本忍さんの功績もデカいと思います。

    話そのものはそこまでグッときませんでした。
    むしろ撮り方の方が面白い。
    序盤の、志村喬が藪の中をずんずん歩いていくシーンだけで
    めちゃくちゃ面白い。何カット撮ってんだよ(笑)。



    なぜBSやスカパー、VODやTSUTAYAディスカスの話をしたかというと、
    最近、うちの地区にようやく光ケーブルが来たので引いたんです。
    (一人暮らしの人はネット接続すら要らんと思う。スマホとテザリング機能とノートPCがあれば充分じゃないか?)
    でもう、工事前からNTTの「委託」業者の違反電話勧誘やら、
    プロバイダのクソみたいな対応やら、
    工事後もNTTの「委託」業者の勧誘やら(もう工事したっちゅうの!)
    ぷららの「ひかりTV入りませんかー?」やら・・・

    もう、いい加減全員うざい・・・
    地デジ化もスマホもそうだけど、全部半分詐欺みたいなもんじゃないか・・・
    詐欺っちゅうか、錬金術でしょあれ・・・
    あれがいいですよーこれがいいですよー、言うて・・・。

    というわけで、ここ一月ぐらい羅生門の志村喬状態になってしまいました。
    完全に人間不信になります。
    あいつらの営業に仁義をひとつも感じない。

    • GMNTさん
      これ、音声悪いですよね。
      リマスター版はけっこう評判いいので、劇的に変わってるんじゃないのかなあ。

      本当は、本当に良い映画って、個人的には...
      これ、音声悪いですよね。
      リマスター版はけっこう評判いいので、劇的に変わってるんじゃないのかなあ。

      本当は、本当に良い映画って、個人的には
      セリフで説明しなくてもちゃんと画でわかることが大事だと思ってます。
      だからこの映画も、その部分ではけっこう良いとは思うんですけど、
      「証言が食い違う」「巫女の口寄せがある」って点で、
      セリフがけっこう重要な映画でしたね~。

      この頃のミフネ、『七人の侍』とかもそうだけど
      山猿スタイルですよね。

      映画、あんまし色々「勉強」って考えずに、
      さらっと観るのが一番じゃないでしょうか。
      わかんなかったらわかんない、つまんなかったらつまんないなりに、
      何か得るものもあるんじゃないかなあ・・・とか。
      「何かよくわかんない、でもすっごいモヤモヤする映画!」とか、ありますよね。

      いやそれでも、自分なんかのレビューがお役に立てたなら嬉しいですよ。
      2013/06/19
    • GMNTさん
      映画も、他の絵画や文学や音楽も一緒なんじゃないですかね。
      で、芸術って言ってしまうと日本ではなんだか高尚な感じがどうしてもしてしまいますよね...
      映画も、他の絵画や文学や音楽も一緒なんじゃないですかね。
      で、芸術って言ってしまうと日本ではなんだか高尚な感じがどうしてもしてしまいますよね。
      でも海外だと、たぶん感覚的にもっと敷居が低いイメージなんじゃないかと。
      人間誰しもアーティストに成り得る、んじゃないかって。

      昔、ガンダムの監督の富野由悠季が、「アートの日本語訳は芸術というよりも芸能」というようなことを言ってた記憶があります。
      (うろおぼえですけど)
      若いときに、この言葉にすごく感銘を受けたんです。

      黒澤映画、もっと後の作品だともっともっと面白いですよ~!
      とりあえず『七人の侍』はやっぱり別格ですんで、
      長いけど観て損はないと思います。
      2013/06/19
    • GMNTさん
      確かに腹たつかも(笑)。
      自分の場合は、期待してたときのがっかりが大きいかな?と思います。
      まあでも、ダメな作品はそれはそれで愛おしいときも...
      確かに腹たつかも(笑)。
      自分の場合は、期待してたときのがっかりが大きいかな?と思います。
      まあでも、ダメな作品はそれはそれで愛おしいときもあったりして。
      世間の評価だとクソみたいな映画で泣いちゃうことが多いんですよね。
      「好み」って言ってしまうと身も蓋もないんですけど、
      結局、作品って送り手側と受け手側の一対一なんだと思うんですよ。
      だから色々と読んだり観たりするのは、自分の内面を掘り下げることにもつながってて。

      そう、お祭りの神輿とか、盆踊りとかもダンスだしアートですよね!
      富野監督作品に育てられたというのもありますけど、
      大人になってインタビューとか読むとほんとに面白くて。
      あの人、元々映画監督になりたかった人ですし、
      ものすごく反骨精神も強い方だしで。

      で、僕は文章の仕事とかしてなくって、ただの素人ですよ~(笑)。
      文章読みやすいですか?ありがたいです。
      自分では書くの下手だと思っていて、
      どうしても長文になってしまうんですね。
      短文でスパッ!と言い表せてる人の文章がすごく好きで、そういう人は個人的に羨ましいんです。

      自分の文章はどうしてもいびつになるんですけど、
      「書きたいことは全部書こう」ってとこだけは心がけてます。
      いびつでも何か伝わるんじゃないかな?って。
      2013/06/19
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著者プロフィール

(くろさわ あきら 1910−1998年)
日本を代表する映画監督。1943年『姿三四郎』で監督デビュー。生涯30本におよぶ名作を監督した。『七人の侍』(1954年ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞)など海外の映画祭での受賞が多く、映画監督として初めて文化勲章、国民栄誉賞を受賞し、1990年には米アカデミー名誉賞が贈られた。

「2012年 『黒澤明脚本集『七人の侍』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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