ALWAYS 続・三丁目の夕日[DVD通常版]

監督 : 山崎貴 
出演 : 吉岡秀隆  堤真一  小雪  堀北真希  須賀健太  小清水一揮  小日向文世  もたいまさこ  三浦友和  薬師丸ひろ子 
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021154338

感想・レビュー・書評

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  • 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』。3部作の2作目ですけど、私はこれが一番面白いと思いました。1は東京タワーが完成した1958年の年末までの話、2はそれから数ヶ月後の1959年が舞台。

    NHKで『新春テレビ放談』という番組をやってて、これがめちゃくちゃ面白かった。『あなたの番です』かなんかの話題で、2クール目や続編の方が面白いパターンも語られていました。主に『ゴッドタン』のプロデューサー、佐久間宣行さんがすごく良いこと言ってた。佐久間さんはここ10年ぐらいのバラエティにおいて、加地倫三や古立善之と並んで面白い番組を作られてる方だと思う。

    続編が面白いパターン、アニメだと私が思うのは『けいおん!』で、1期目の12本でキャラ紹介を終えてるので、2期目がすごく面白かった。

    『続三丁目の夕日』も同じ。1作目ではストーリーがそんなに展開しなかったけど、2作目はちゃんと展開がある。起承転結を1と2の前後編でやってる感じなので、ふたつはセットで観るべき。この後完結編の3作目も観たけど、これは駄作だと思う。

    それと、2作目は恋愛の話。前作に続き吉岡秀隆&小雪、堀北真希&浅利陽介、鈴木オートの息子・一平くん&いとこの美加ちゃん、薬師丸ひろ子の過去の恋……と、それぞれの恋愛について描かれてる点が良い。

    前作のテーマ、「夢」「幻想」「未来への希望」。2もこれを受け継いでる。
    夢や幻想というのは、映画の世界では「映画そのもの」であることが多い。宮崎駿作品なんかだと魔法使いなどは監督の分身だったりする。
    2のそういうシーンは、まず有名な冒頭のアレ、ホタル、映写機のシーン、日本橋の上に掛けられる首都高…などなど。

    前作で「足りない」と私が感じた点は、ちょっとだけ解消されている。
    ひとつめは暗さがない点で、今作は一応描かれていた。堤真一と薬師丸の、戦争の記憶の部分と、堀北真希の六ちゃんと同郷の浅利陽介のところ。浅利陽介の万年筆のシーンは寅さんオマージュだと思う(先日観た『寅次郎相合い傘』)。
    もうひとつはあんまり子供目線になってなかった点(群像劇だからしょうがないけど)。こちらも若干解消されているのは、一平&美加の犬のエピソードがあるから。ちなみにアメリカ映画で、同じ1959年が舞台の作品と言えば『スタンドバイミー』。
    前作で、暗部&子供目線で良かったのは、石丸謙二郎のシーンぐらいでした。

    ただ前作同様「ダッセェな」っていう、映画的ではないシーンもかなりあるので、その点は良くなかった。


    さて冒頭の例のアレの有名なシーンについて。2004年を最後に、アレの映画は作られてなかった時期。CGで作られたアレとしては、この頃だと一番出来が良くて、ファンからもけっこう人気が高いと思う。この後2014年、2016年…と続きますが、そもそも私は2014年版が好きではない。
    この映画のを2007年版とすると、デザインは色々混ざってるけど好きです。熱線のスピードが速すぎるとこや、ヒレの形があんまり好きじゃないけど。

    日本のCGはアメリカに比べて15年ぐらい遅れてると思う(紅白歌合戦の美空ひばりと、『ローグワン』のレイア姫なんかを比べるとよくわかる)。VFXの白組はすごく頑張ってるなあと。


    関連して、前作のレビューで『地球防衛軍』のことを書いたら、今作で一平くんがマネするシーンがあって面白かったです。

  • 話の先が読めて、その通りに動いていくのに、なぜか感動してしまうのは、人として、家族として、自分が大切なものを失っていないからだろう。人と人とが親密で、素直で、哀れで、感情が溢れていて、それに直で触れて、娯楽のない社会が、人との関わりを当たり前にさせていたんだろう。モノや情報が溢れすぎた世の中に、近くにいる人の大事さを考えさせるとても良い映画である。

  • 2007年。
    原作は西岸良平の漫画。3連作の2番目。茶川がいよいよ芥川賞受賞かという話になるが、出版社を装った詐欺と発覚。諸所にいろんな事件が起こる。昭和30年代、オリンピック前の東京、人情、風情、景色が懐かしく、分かっていても泣ける、いい人ばかりが登場。

  • なんだかんだで見ていて安心するお話。
    ベタな作りとベタな演技がけっこうハマる。
    VINTAGEな昭和を堪能したい人にはたまらない作品。
    なんだか東京タワーに行きたくなるなぁ♪

  • 温かい。
    最後まで、ずーと温かな雰囲気が包み込んでくれる。

    時代はかわっても人が温かく感じる部分って一緒だなぁ~とジーン。
    2050年になった時、今を描いた映画ではどんなシーンが描かれるんだろう。

    いい映画ですね。

  • 第一作同様にあたたかくて、家族がいとおしくなりました。
    薬師丸ひろ子さんはお母さん役日本一だなぁ。

    今回の中で一番好きな場面は、最後の一平くんです。照れ隠しでお父さんに突っ込んでくところ。リアルでぐっときます。

  • 2007年

  • BS日テレ/日本/2007年/山崎貴監督/吉岡秀隆出演

    もうこういうベタベタな展開のシリーズなのでしょうがないが、好きにはなれない。芥川賞受賞騒動で、詐欺にひっかかる話などはあまりに見え見えで、しらける。人気が出たので、何度も同じ手口で、飽きられてる気がする。でもこれが山崎貴監督のテイストなんだよな。最初ゴジラのシーンで始まり、最後は東京タワー。昔のこだまに乗るシーンなど、CGがふんだん。唯一の見どころかもれしない。

  • 須賀健太君がハリーポッター以上に伸び盛り。

    基本的に登場人物がみな善人で
    健太君の実のお父さん、ただの金持じゃなくて、なかなかの人格者だと思うよ。

    たぶん、自分で引き取れなくても
    進学したいと息子が思えば、それを察して高校大学の入学金やら授業料やら払ってくれるだろうと思うよ。

    なんか小説家の方は結局、
    芽が出ず→酒に溺れ→女のヒモ状態→仕方なく息子働く→小雪出て行く→ますます酒浸り
    みたいな想像してしまった。

  • 少し、前作に比べると冗長な部分もあったでしょうか。
    茶川さんの芥川賞挑戦がメインでもあるので、小雪絡みのシーンも多く、家族や人間関係の密度の高さよりも、イッペイくんの成長も含めて恋愛要素が強めです。
    もちろん、コメディ要素もあり、感動もありといい作品で、繰り返し見ても楽しめる映画だと思います。

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著者プロフィール

1964年長野県生まれ。映画監督、CGによる高度なビジュアルを駆使した映像表現・VFXの第一人者。2005年「ALWAYS 三丁目の夕日」で日本アカデミー賞ほか各映画賞を受賞。「もののけ島のナキ」、「永遠の0」など話題作多数。「STAND BY MEドラえもん」では脚本・監督(八木竜一と共同)、「STAND BY ME ドラえもん2」では脚本・共同監督を担当、両ノベライズも手がけた。

「2022年 『小説 ゴーストブック おばけずかん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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