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- / ISBN・EAN: 4988135597946
感想・レビュー・書評
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『用心棒』みたいだと思った。イーストウッド監督作を『荒野の用心棒』から順を追って最後に観るべきだった。のか。
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「殺すということは相手の全てを奪うということ」このことがよく分かる一作。ラストの保安官が「俺は自分の家を建てていた」というシーンがすごく辛かった…。
自分の大切な人を殺した人を許すことはできず、他人の大切な人を殺した自分も許すことはできず。うむ。
しかしストーリー重視の僕としては☆3。 -
和歌山、新宮などを舞台とした作品です。
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往年のウエスタン映画によくある勧善懲悪ものではないところが、さすがイーストウッド。渋い男の生き様を淡々と描いた作品。
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1992年公開
監督 : クリント・イーストウッド
犯罪から足を洗った伝説的なアウトローが、子供のために再び賞金稼ぎに乗り出していくお話。
人の業のお話なんでしょうねこれは。
復讐心が復讐心を呼び、連鎖していく。
安易な善悪は描かれていなくて、そこに描いたのは、
「誰かが誰かを憎む」ということの業の深さと、
その憎しみは復讐で果たして本当に昇華されるのかという投げかけ。
もうひとつは、「その人はその人の業をずっと背負い続けて生きていく」という、
本質的な人間の生き様への問いかけでしょうか。
過去の狼藉への贖罪として保安官を務めるリトルビル。
世間の蔑みに反発するかのように賞金をかける娼婦たち。
そして、ラストシーンで過去の悪事の日々に駆られ戻るマニー。
過去の螺旋から表面上は脱することができても、
そのときの生き様やその質感からは逃れられない。
「許されざるもの」とは、
他者に対して許しがたき憎しみを持つ人々と、
自分の過去を許せずにどこかで抱え生きていく人々の、
おそらくは、ダブルミーニングなんでしょねきっと。 -
2010/05/10
第65回アカデミー賞監督賞、助演男優賞、編集賞受賞。
暴力のむなしさを描いた、アメリカ最後の西部劇と呼ばれる作品です。
近年の派手なアクション映画とは一線を画す、
渋い中年おやじ達のタフな人間ドラマでした。
本当に大切にしているもの(今は亡き妻や、ふたりの子ども、親友)のためなら、
人畜非道な行為もするし、逆に酒も女も断った禁欲的な生活もできる。
決して自分のためでないところが、とてもかっこいい。
監督、主演のクリント・イーストウッドをはじめ、
フレンチ・コネクションのジーン・ハックマン、
ミリオンダラー・ベイビーのモーガン・フリーマンと、
アカデミー賞俳優が中心を占める豪華っぷりでした。 -
2010年12月30日 DVD購入。
2011年2月23日 自宅鑑賞。
地味な展開ではあるが、老いたガンマンの生き様と、暴力の虚しさ、そして人間の心の弱さを見事に描いた作品。 -
イーストウッドは、
様々な“男”を魅せてくれる。
ただし、
典型的な西部劇だと思って観ると、
物足りない。
アクションも少ない。
最後もスカッとしない。
アクションというより、男ドラマかな? -
やっぱイーストウッドはカッコイイ。
1つの事件で
賞金稼ぎ・保安官・カウボーイ・娼婦 それぞれを通して
人間の弱さ、しょうもない強がり、残酷さ、計算高さ、温かさ、愛、友情、プライド、などなど清濁ごちゃ混ぜてもつ人間を鋭く描写している。
人間にとって真に大切なものは何か、をいつもイーストウッドは考え、提示し続けているのだと、思う。 -
荒事からは足を洗っていたウィリアム・マニーの元へ若いガンマンが訪れる。娼婦に傷を負わせ賞金をかけられた無法者を追うためだ。マニーのかつての相棒ネッドを加えた3人は追跡行に出かけるが、その頃、町の実力者の保安官ビルは疎ましい賞金稼ぎたちを袋叩きにしているところだった。やがてビルの暴力が黒人であるネッドにも及んだ…。
この作品では結局のところ西部劇が素晴らしいように思われがちだが、結局のところ暴力でしかないということである。保安官といえば、正義感いっぱいのイメージだがここに登場するのはそれが微塵にも感じられない。
最後にマニーが保安官を殺していくシーンは怒りに溢れながらもものすごく冷静に始末していく姿が印象的でした。 -
爽快感と、イーストウッド最後の西部劇とも言われたもの。
情景が奇麗でどうしようもないが、イーストウッドの格好良さもどうしようもない。モーガンフリーマンも素敵。 -
クリント・イーストウッドが製作、監督、主演を務めた本格ウエスタン。
アカデミー賞4部門を受賞した作品。
クリント・イーストウッドとモーガン・フリーマン2大ビッグスターの競演は
見ごたえあります。 シブいです。
ジーン・ハックマンの悪役ぶりもさすがに上手いです。ニクいです。 -
主人公
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かつては怖ろしき荒くれ者として名をはせたが、今では隠居状態で幼い子ども二人と荒地に暮らすカウボーイの主人公。そこに、若いカウボーイがやってきて、「娼婦を傷つけた男を殺せば懸賞金がもらえる」という話を持ちかける。初めは渋っていた主人公だが、子どもたちの未来の為に仕事を引き受けることにする。
クリント・イーストウッドの最高傑作と呼ばれる一本。
確かに、「クリント・イーストウッド的エッセンス」が詰まっている作品。けど、個人的には「グラン・トリノ」の方がさらに良かったかなぁ。
娼婦と主人公のやり取りや、背伸びした青二才を優しく庇う中年二人(モーガン・フリーマンも良い味を出しています)、殺しのつらさ・・・確かに、イーストウッド作品の全てのルーツとも言うべき一本でした。