暗黒街の対決 [DVD]

監督 : 岡本喜八 
出演 : 三船敏郎  鶴田浩二  司葉子  河津清三郎  田崎潤 
  • 東宝
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988104048370

感想・レビュー・書評

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  • 前作の「顔役」は途中から失速というか迷走してしまったのだが、今回は最初から最後までテンポを落とさずにゴールまでたどりついた。その最大の功績はやはり三船敏郎と鶴田浩二。とりわけ前作では中途半端なポジションだった三船敏郎が今回は主役として実に軽妙に、おしゃれに刑事を演じている。こういう感じの演技をさせたら、三船敏郎にかなう人はいないだろうね。また途中、天本英世たち殺し屋のコーラスが実によろしいし、司葉子もよし。あ、そうそう、殺し屋の一人を演じる若い男が感じがいいなぁと思ったら、ミッキー・カーチスだった。とにかく全員がよかったかも。

  • 暗黒街シリーズ第2弾、『暗黒街の対決』。事前情報だと、この2作目の方が娯楽作品として仕上がってると聞いてたのですが、前作の方が好きです。

    前作では脇役に過ぎなかったミフネが今回は主役で、鶴田浩二とダブル主演。前作はヤクザの組がひとつだけで、カタギになるのならないのの話だったけど、今回はふたつの組の抗争話。序盤はのちの黒澤作品『用心棒』にちょっとだけ似てる。
    というのは、この映画の原作は大藪春彦の『血の罠』。大藪さん自身がやはりダシール・ハメットに影響を受けてて、『血の収穫』のオマージュをこめた作品だからですね。つまり『暗黒街の対決』と『用心棒』は原点が一緒なので、似てるのも当然なのです。

    全体的にはこの『暗黒街の対決』の方が完成度が高い。ミフネと鶴田さんがどちらもちゃんとフィーチャーされてるから。
    ただ「喜八節」っていうか、喜八っつぁんの「変な部分」ってのが、ピンポイントに2箇所バーン!!ってあるだけなんです。ひとつは天本英世らの歌で、もうひとつは「カミカゼ・ストリップ」。おっぱい。

    最近、やたらとおっぱいの話しかしてない気がするんですが・・・別におっぱいが好きなわけじゃなくって。昔は映画におっぱいひとつ出すだけでも大変だったっすからね。ひとつっていうか、ふたつだけど(笑)。だから、「おっぱい史観」ってのは映画史において非常に重要なんじゃないかなあ。こないだ観たスコセッシの『ウルフ・オブ・ウォールストリート』なんておっぱい祭り・裸祭りでしたけど。
    この映画では映倫対策で、カットの長さ(コマ)に非常に細かく気を遣ったんだとか・・・なんだよこのおっぱいを巡る攻防戦・・・。

    2作目はそんな感じで、ピンポイントに変なんだけど、前作の全体的に変なところが好きです。とくに、天本さんと佐藤允が今回ではちょっと違うなって感じで。アヤシすぎるのもあんまりよくない。

    ふたつの組の対決話だけど、片方は昔カタギのヤクザ・任侠道。もう片方は新興ヤクザ。この、古い価値観・古き佳き日本のものvs.戦後の新しい価値観、という話はその後の作品『ああ爆弾』や『ダイナマイトどんどん』にも共通してます。

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