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- / ISBN・EAN: 4988126205690
感想・レビュー・書評
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ジョンレノンを殺害したマークチャップマンを描いた『チャプター27』。犯行日の1980年12月8日までの3日間の話。
昨2020年はジョンが亡くなって40年だったので、特集番組もいくつか観ました。1980年、私はまだ物心ついていなかったので、ヨーチが歌うように「僕があなたを知ったときは、ブルースリーと同じようにこの世にあなたはいませんでしたね」。
ジョンが亡くなったことを今の自分に当てはめて考えてみると、いちばん近いのは中村哲さんが亡くなったことかも。
ふたりがしてきたことも、殺された理由も全く違うけれど。中村哲さん、テレビ番組を見て好きになり、本を読んで講演会に行ってそのあと実際にお会いして……そんな存在が、この世から突然いなくなってしまう。
ジョンに関しては、亡くなったこととは全く別に、『ダブルファンタジー』が好きです。ヨーコのパート含めて好き。あれを飛ばす人の気持ちがわからん。
『メイキングオブダブルファンタジー』という本がありまして、かつて立ち読みした。ジョンが黒のスタンスミスを履いてたなあとか、ゲフィンが大きくなってったきっかけってこのアルバムかなとか、妙なことを断片的に覚えている。
ほかに、『ジョンレノン ニューヨーク』というドキュメンタリー映画を観ていて、これはとても良かった記憶がある。
と、ここまで書いといて、私はマークチャップマンの方にどうしても共感してしまう部分がある。(もちろん人を殺したいとかは思わないけど)
ほんとうに大好きなミュージシャン何人かと、ライブの後に直に話した経験がある。
ひとりは世界的に有名な、ジョジョに名前が使われたぐらい有名な方で笑、なぜか一緒に呑む流れになってしまった。
もうひとりは、ほんとうにほんとうに大好きな方で(国内だとけっこう有名で、星野源ちゃんとも昔から親交があるような方)、初めて直に会ってサインを貰い一緒に写真を撮ってもらったとき、好きすぎてガチガチに緊張してしまい、まったく上手く話せなかった。
二度目に会ったときは少しリラックスできていたので、わりと長くお話できて面白かった。
そういう経験があるので、自分の中にもある狂気的な部分を発見してしまう。もし、自分の脳のチャンネルが何かの拍子に切り替わってしまって、踏み外してしまったら?妄執に取り憑かれてしまったら?
と考えると、怖い。
映画そのものはつまらなかった。こういう伝記映画というのは再現VTRと同じで、実際にあった出来事の面白さに左右されてしまうと思う。
事実として知ってたのは、チャップマンが『ライ麦畑でつかまえて』を持ってたこと。そして私もホールデン君にとても共感してしまった人間なので、この点含めて怖い笑。
あと、ダコタハウスはポランスキーの『ローズマリーの赤ちゃん』なので、『ヘルタースケルター』からの妄想話は面白い。いや、面白がっちゃいかんような気もするけど。
ジュードっていう女の子が出てきたけど(演じるのはリンジーローハン)、この人は実際にいたのかなあ。原作を読んでみたらわかるかもなので、図書館で調べてみる予定。
チャップマンを演じたのはジャレッドレト。役作りのために激太りして、ここだけはほんとにすごい。誰なのかさっぱりわからんレベルになっている。『スーサイドスクワッド』も観る予定なので、見比べるのが楽しみ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジャレッド・レトーがジョン・レノン殺人犯を熱演してるんですが、ホント薄気味悪い演技をしてる。で、「コイツわけわかんない」「わかりたくもない」と思うんだけど、ところどころ「哀れかも」「どうにかなんないかな」と思ってしまうシーンもあって。ジョンにサインを貰って異様に喜ぶシーンはちょっと胸が痛くなった。殺す心情なんてまるでわからないけど、誰かのファンでいる気持ちはわかるから・・・。フィクションとして「誰にでも起こりうること」を描いた映画だと思います。
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ジョン・レノン殺害犯マーク・チャップマンがジョンを殺害するまでの3日間を描く。
全くチャップマンの考えに共感できる所は無く、殺害された理由はよくわからないまま。
それが逆にジョン・レノンが"凶"弾に倒れたのだと実感させられた。 -
良いクオリティの映画だが、暗い。ジョンレノンを殺した男マーク・チャップマンの決行までの三日間。何とか踏みとどまって欲しかった。彼は偉大すぎる人を葬ってしまった。
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1980年12月8日ジョン・レノンはなぜ殺されたのか?
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人間って恐ろしい。
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ニューヨークにやってきた青年、マーク・デイヴィッド・チャップマンは空港に降り立つと、ジョン・レノンが居を構えるダコタ・ハウスに直行した。目的は彼を殺害する事。レノンのファンでもあるチャップマンは、LPを手に待ち続ける間、彼は二人の人物と知り合う。一人は熱烈なレノン・ファンのジュード、もう一人はパパラッチのポール。彼らの前では、ちょっと入れ込み過ぎのファンを装いながら、決行のタイミングを窺っていた…。
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録ってあってたまたまみたけれど、ちょうど『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を読んだ後で良かった。じゃなけりゃ意味不明でした。それでなくても意味不明だったのに。良く分からないけど、ホールデンはこの人を一番いんちきだと思ったと思う。
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1980年12月8日、ジョン・レノンを殺害したマーク・チャップマンの殺害に至るまでの3日間の軌跡。犯人は精神の病んだ熱狂的なジョンのファン。彼の「心の闇」に焦点を当てた作品。ジャレッド・レトの演技に心が苦しくなった。