亀も空を飛ぶ [DVD]

監督 : バフマン・ゴバディ 
出演 : ソラン・エブラヒム  ヒラシュ・ファシル・ラーマン  アワズ・ラティフ 
  • IMAGICA TV
3.92
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4523215020800

感想・レビュー・書評

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  •  フセイン政権崩壊直前の北部のクルドで戦災孤児をまとめたくましく生きる少年サテライト。ある日、イラク兵に暴行され子どもを出産した少女と予言ができる両手のない兄の兄弟と出会う。兄の予言の通りアメリカ軍ややってくるが。。。
     イラク戦争後にイラクで初めてつくられた記念すべき映画。

     ストーリーはフィクションながら手や足のない子ども達は本当のイラクの戦災孤児達であり真実の姿である。
     外部の情報が届かない中、アメリカ軍の開放は希望のはずだった。しかしそんなことと関係なく子ども達はさらなる悲劇へと進んでしまう。
     未来が見えたとしても圧倒的な不遇の前では何の意味もない。支配者が変わっただけでは子ども達の不幸は終わらない。

     やや分かりにくい感はあるが、非常に価値ある映画。

  • イラクの少数民族であるクルド人の少年少女が主人公。
    彼らはイラン・イラク戦争で同胞であるはずのイラク人から虐殺され、
    米軍のイラク侵攻をむしろ喜んでいるのだが・・・。

    戦闘シーンこそ登場しないが、希望を見出せなくて苦しくなる。
    これまで観た戦争映画の中で、もっとも重い作品だった。
    暴力、戦争、紛争、内戦というのは人の心を破壊してしまうのだ。

    神はいないのか・・・?

  • 映画の中の、真なる映画に出会った思う。フィクションとしての物語とノンフィクションとしての映像があり、テーマを探りながらのオープニングと、正体は知れないが確かなメッセージを感じるエンディング。だって、観客の笑いがとれてるんだよ!これだけ圧倒的な「世界」とメッセージに溺れさせておきながらも、エンターテイメント性があるんだよ!!すごすぎる…。このすごさは子どもの演技からも来るんだろうな。これメイキングないかな。(2004 イラク)

  • 世評は高いが私は好みじゃなかったな
    イラクとトルコの国境地帯に住む子供たち
    両腕の無い子供の予言者とその妹、さらに幼子
    しっかり者のサテライト
    動員した子供たちを使って掘り出した地雷を売って生計を立てる
    マジック系かな?という部分とリアルな部分の
    整合性が悪いのかな?
    フセイン政権が倒れた直後のイラクでロケ
    子役はその後、目の手術を受けたそう


    メイキングを見ると意外とお金と手間暇かけた(エキストラ6000人)映画
    廃戦車も買ってきて並べる

  • 救いようのない話。
    だけどこれが現実なのだ。小さな子達が稼ぐために地雷除去をする。なんでこんなことか許されるのかと腹がたつ。

  • 映画館で観ました。

    イラクのクルド地域での物語。
    子供が地雷を拾って売って生計を立てるという苛酷な環境のなか、若者らしくエネルギッシュな少年と、絶望の底に堕ちていく少女。
    その対比と、ラストのインパクトの強さが印象的。

  • 何も言えない。
    涙さえ出なかった。

  • これほどの反戦映画があろうか

  • テヘラン、イランなどを舞台とした作品です。

  • 大学で映画について勉強していたとき、講師の方が「映画はあいまいな部分があってこそいいのだ。観賞する側の想像力を掻き立てる力があるものこそ、本当に素晴らしい作品といえるのだ」とおっしゃっていたのが印象に残っています。
    この映画がまさしく映像で見る人に様々なことを考えさせてくれる作品と言えるでしょう。
    しっかり見ていないと映像に込められた本当の意味を見失ってしまいます。
    ふざけて国境で兵隊を挑発して、銃撃されて笑いながら逃げていくなんて、すごい世界です。それが当たり前の日常である、ということに衝撃を受けました。

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