カイバ Vol.1 [DVD]

監督 : 湯浅政明 
出演 : 桑島法子  能登麻美子  朴ロ美 
  • VAP,INC(VAP)(D)
4.30
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Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4988021130837

感想・レビュー・書評

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  • 近年の湯浅氏追っ掛けその2(笑)

    前監督作の「ケモノヅメ」は割とアダルトな感じで疾走感に溢れていましたが、今回は打って変わって手塚治虫風な可愛らしい絵柄に絵本チックな世界観が特徴的な作品です。

    とは云え内容はとても意味深長。
    記憶がチップに保存出来るようになり、肉体の死がもはや「死」ではなくなった世界で、記憶喪失の主人公カイバが身体を乗り換えて様々な星を巡る旅、ときたもんですから、とても不思議な心地にさせられます。
    しかし「マインドゲーム」もそうでしたが、湯浅氏の描きたいものって結局愛情なのかなあ、とも思う、静かに満たされる作品でもありました。

    しかしキャラデザがほんと可愛い!笑
    特にカイバのデザインと、みんなのお尻がすんごく可愛かったです(笑)
    湯浅氏のセンスに脱帽でした。

  • 前半だけイメージが詩的で幻惑される
     大学時代、部活の先輩のH氏がアニメ好きだった。湯浅政明も見てをり、私が湯浅の「マインド・ゲーム」がおもしろかったといったら、自分は「カイバ」のほうが好きだとH氏はいってゐた。私はあいにく未視聴だった。
     評判はかねがね聞いてゐて、今回見てみた。

     記憶をめぐって人間存在を問ふ、娯楽哲学SFである。映像は前衛的(先進的)だがシナリオは平凡で難儀だった。エヴァみたいなものだらう。ハードSF好きにはたまらないかもしれないが、ふつうの視聴者には困るところもある。

     まづ映像はひっくるめて、世界観のオリジナリティにあふれてゐる。アニメのタッチや、生物・乗物・キャラクターの造型など、いまの湯浅政明のセンスと寸分変らない。
     むしろストーリーだけ取り上げればふつうな内容を、およそ自由闊達なアニメーションで彩って世界観を深めてゐる。アニメでなければなしとげられぬ効果を狙った作品といへる。前半は登場人物が世界観を説明しすぎる部分もある一方で、アニメーションに説明のない部分を多く盛りこんで、想像させてゐるところも少なくない。
     キャラクターは愛くるしくて魅力的だ。どことなく手塚治虫ふうであり、また赤塚不二夫ふうのキャラもゐる。クロニコの造型も、絵のタッチと合ってゐてかはいい。

     ストーリーとしては、いくぶん通俗的におもしろかった。総じて前半がおもしろく、後半は難儀だった。脚本も前半は横山彰利・三原三千夫・CHOI EUNYOUNG・高橋知也など、いろいろなアニメ関係者が書いてゐるが、後半は湯浅監督だけ。

     前半までは、主人公がじぶんの謎を追ふ。第1話で、説明抜きで世界観をものがたる、大阪辯のモブの会話がおもしろかった。ここらへんの説明抜きで語る手腕はうまい。また、子供がからだの穴に「ぱたぱたぱた」と鳥を通すところも、詩的でいい。
     そして謎を追ふ過程で、さまざまな星をめぐる。どの星でも底流に、記憶と人間のテーマがひそみ、欲望をめぐっての悲哀とともに、主人公に相対する。「星の王子さま」や「銀河鉄道999」のやう。BGMもどこか、ものかなしげだ。
     しかしそのテーマは考へようによっては、ありふれた、難儀な哲学テーマでもある。

     珍しかったのは、人間の欲望としての性欲や、生理なども描写されてゐることで、大人向けだ。といって露骨ではなく、アニメのタッチと相まって、どことなく色っぽさをただよはせてゐる。さまざまなキャラクターが登場するなかで、クロニコの容姿も特段、際立ってゐた。また、2023年現在に見たが、異性のからだを借りたキャラクターの懊悩があり、いま話題のトランスジェンダーみたいで先進的だなあと思った。

     後半からは、主人公と、それをとりまく謎が明らかになる。
     しかし難儀な内容だ。人物関係や背景等が若干わかりにくい。いったい、いつどうやってワープの記憶はクロニカから元のからだに戻ったのか?
     また、前半の星めぐりと後半の真相とが、密に接続してゐるわけではなく、関係が感じられない。いったい何のための前半の旅だったのか?

     しかも後半の展開がありふれてゐる。ネタバレになるが、王と、格差社会平等をもくろむテロリズムめいた団体の一員がふとしたことから関係を深める。そして記憶改竄で洗脳された恋人が自我を取り戻すといふ展開は、あまり目新しくない現代的なストーリーで、御都合主義でしかない。団体もカルトめいてゐて、おなじ湯浅氏の「四畳半神話大系」第五話「ソフトボールサークル「ほんわか」」を思ひ出した。宗教カルトは、もしかすると湯浅氏の創作モチーフなのか。
     SF世界観といっても、カルト・格差社会・記憶改竄・家族愛・団体内の陰謀・謀反など、後半にいたっては平凡なリベラルSF物語の、カルト団体内の矮小的な世界観にしか感じられない。
     湯浅氏は「犬王」のインタヴューで、どんな話でもアニメの演出しだいでよくなると考へてをられるやうだったが、このストーリーの平凡さは否めなかった。

     私にとって湯浅監督の最高傑作が「マインド・ゲーム」であるのは変らない。湯浅監督はストーリーのうまさではなく、徹底的に演出のうまさである。

  • 手塚タッチの絵、ヌルヌル動くカラフルなキャラクター、記憶とボディーを別にできるという世界観、綺麗な主題歌、不思議な世界。

    「鬱アニメ」と聞いて見始めだけれど、これを「鬱」で片付けるわけにはいかない気がする。確かに悲しい描写も多いけれど。

    記憶と体と、「わたし」は何で定義付けられるんだろう。私の心はどこにあるんだろう。

  • Netflixで見た「Devilman Crybaby」の監督である湯浅政明に興味を持って見た。

    ストーリーの展開など、わりかし不親切なつくりをしているが、映像はポップで可愛く、不思議な世界観を味わえる。

  • オールタイムベストアニメ。早くBlu-ray出して

  • ラブストーリー

  • (2008年作品)

  • とてもかわいらしい絵のわりに、内容は結構難しいというか、重いというか・・・。
    バニラは凄くいやなやつなんだけど、あんな最後を見せられると嫌いになれない。
    クロニコの話もおばあちゃんの記憶の部屋の話もどれも面白かった。
    基本的に救いようが無い話ばかりで、見た後に結構凹む。
    湯浅監督の作る作品大好きです。

  •  手塚治虫氏を参考にした絵柄が印象的。正直、話の概要は覚えていない。けれど、ながぐつを履いた女の子の筋書きは面白かった。
     彼女は自分の親を助けるために生身の体を売るんだけど、実は、彼女が持っている記憶は偽物だった。彼女が親と思っていた人物は叔母であり、彼女はまだ小さかった頃に、親が死んであずけられている。
     で、叔母自体も元は真面目な人だった。必死に女の子を育てていたんだけれど、働き過ぎで両腕を無くしていて、生活もずいぶん傾いていた。
     すべてが終わって、叔母はやっと自分が後悔していたことに気づいて泣く。さらに面白いのが、女の子の体を主人公が使って、次の星へ出かけちゃうこと。あのシーンが面白くてずいぶん笑ったので記憶に残ってた。

  • 手塚治虫みたいな絵。可愛い。

    記憶がデータ化して、お金があれば、体(ボディ)の乗り換えも出来る世界。

    話はグロイ。エロイ。

    最終回のキチ。サテの弟。ロボットのかっこよさ。

  • わすれられない

  • 後半にいくにつれて混沌としていきます いつも通り
    ファンタジーなキャラクターの見せる業がすさまじい

    1、3、5、10話あたりが好き
    特に1話は息もつかせぬ展開。

    エンディングで心洗われます

  • 手塚治虫的キュートなマスコットキャラ、鮮やかでキッチュな色彩の画面が楽しい。
    でもそれだけでなく、内容は希求する物語。
    特にラスト2話が良く出来ている。

    記憶と体を自由に入れ替えられる、そこから派生する物語は、
    この絵柄じゃなければ重すぎて見れなかったと思う。

    セイラちゃんの歌も良い。

  • 大好きなマッドハウス のアニメ。

    異次元すぎていまだにストーリーがよくわからないけど

    世界観が好き。

  • カイバがものすごくかわいい。

    絵も色もポップなのに、流れる空気はさみしくてかなしい。

    みんな幸せになればいいのに。

  • 絵柄が好き。雰囲気はちょっと怖い。

  • 絵はカワイイけど、
    内容はグロい


  • 音楽もストーリーもアニメーションもツボ
    内容は、どこかで見たことのあるような感じ
    でも展開やキャラクターに個性があっておもしろい
    かわいらしい絵柄だけどシリアス
    どの子もみんな一生懸命という感じがすき

  • 全部いいけど、3話がいい。「クロニコのクツ」の演出といい、湯浅政明の今後に期待。

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著者プロフィール

アニメ監督。映画『マインド・ゲーム』で2004年に長編監督デビュー。代表作に「四畳半神話大系」「ピンポン THE ANIMATION」『夜は短し歩けよ乙女』「映像研には手を出すな!」などがある。

「2022年 『劇場アニメーション「犬王」誕生の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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