曽根崎心中 【初DVD化】

監督 : 増村保造 
出演 : 宇崎竜童  梶芽衣子  井川比佐志  左幸子  橋本功 
  • ジェネオン エンタテインメント (2008年6月25日発売)
3.00
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  • レビュー :6
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988102480431

曽根崎心中 【初DVD化】の感想・レビュー・書評

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  • 梶芽衣子の眼の迫力。脚に触れて返事にするの色っぽい。

  • ★★★☆☆

    本作の企画は、梶芽衣子が宇崎竜童との主演作を希望したことで始まったものらしい。

    確かにそれも頷けるほど本作の梶芽衣子には気迫を感じる。

    『曽根崎心中』は言わずと知れた近松門左衛門作の“心中もの”である。

    互いに好き合った醤油問屋の徳兵衛(宇崎竜童)と女郎のお初(梶芽衣子)が、のっぴきならない状況に陥り、遂には心中を決意するという話。

    観たことのない人には、死ぬしかない状況に追い込まれてしかたなく、したくもない心中をする話と思うかもしれないが、これが違う。

    元の浄瑠璃がどうなのかは知らないが、本作に関して、梶芽衣子演じるお初は自体が切迫する前から心中を望んでいるのだ。

    お初は言う。

    「お侍は意地で腹を切るが、女にだって意地はある」

    これぞまさに梶芽衣子!

    宇崎竜童の徳兵衛は口癖のように「男として」とか、「男にかけて」などと勇ましいことをいうが、どうもそれが板についておらず、空意地(からいじ)に見える。

    そんな徳兵衛をお初は、絡めとるように心中の渦へと誘いこむのである。

    梶芽衣子は本作でその年の映画賞を総なめにしたというが、さもあらん。

    井川比佐志ほか、脇を固める出演者も芸達者揃い。

    中でも徳兵衛を陥れる油屋九平次を演じた橋本功の「どいつもこいつも死んでしまえ! いい気持ちじゃ!」は、耳についてはなれない、憎らしいほどの名台詞。

    最後に、こういった演劇を元にした映画や、演劇人が作った映画を観ていていよく思うことなのだが、どうも演出においての距離感がおかしい作品が散見されるようだ。

    近年だと、たとえば三谷幸喜監督作の『清州会議』などに顕著だが、舞台で役者の立ち位置がそのまま、映画でも使われているケースが見受けられる。

    あえてそうすることによって何かしらの効果を狙っている場合もあるのだろうが、なんだかサッカーの試合中に突然ボールを腕に抱えて走りだしたような違和感がある。

    僕だけだろうか。

  • よくできた、一生懸命な素人劇みたいでした。
    これを選択した、自分に猛烈に腹がたちます。
    醤油屋の手代が、帯刀するのでしょうか?

  • 芝居調の台詞まわしを良しとするかどうかですね。
    宇崎という素人を使うために、わざとやったとしか思えませんね。
    梶芽衣子はさすがにいい芝居をします。監督の言われるままかもしれませんが・・・・。

  • イラっとする

  • 増村の名作。梶芽衣子の華を、宇崎竜童の名演が支える。特に、宇崎が遊郭の床下から梶の足を通して情を伝える場面、カット割りが完璧、見ていて鳥肌が立つ。そして、ラストの曽根崎の森。悲恋をそのまま銀幕に落としたような美術、役者のライン、照明、邦画史上もっとも悲しく見える結末である。




    【ストーリー】
    大阪内本町の醤油屋・平野屋久右衛門の手代・徳兵衛は、堂島新地天満屋の遊女・お初と深くいいかわしていたが、天満屋の亭主の吉兵衛とお内儀は、徳兵衛は律儀者だが、銭にならぬので深入りしないよう、事あるごとにお初に文句を言っていた。

    徳兵衛の正直さを見込んだ、彼の主人であり、伯父でもある久右衛門は、自分の妻の姪・おはると徳兵衛を一緒にさせようと考え、否応いわせぬために、徳兵衛の継母であるおさいを呼びつけ、銀二貫目を渡した。金にいとめのないおさいに、異存があるはずはなかった。久右衛門からこの話を聞いた徳兵衛は驚いた。母と勝手に相談して祝言をおしつけるとは、いくら旦那様でもひどすぎると、懸命に抗議する徳兵衛に、久右衛門は、新地の女郎と関り合いおはるを嫌うなら、この話を止めてもよいが、母親に渡した金を来月七日までに返す事、できない場合は、大阪から追放するという条件を持ち出した。

    大急ぎで田舎の母親のもとを訪れた徳兵衛は、やっとの思いでその金を取り戻した。一方、天満屋では、訪れぬ徳兵衛の事を心配し続けるお初に、好意を持たぬ客からの、身うけ話が持ち上っていた。田舎からの帰路、徳兵衛は偶然、親友の油屋九平次に出会った。青い顔をした九平次は博打に負け、自分の店を売らなければならない破目に陥っている事情を徳兵衛に話した。親友の窮状を見るに見かねた徳兵衛は、その金を、来月三日の朝までに返済するように約束し、九平次に貸した。この金が返らないと死ななければならないと念をおす徳兵衛に、必ず返すからと、九平次は証文を書いて徳兵衛に渡した。

    しかし、約束の三日の朝が来ても九平次は姿を現わさなかった。翌日、店を尋ねながらも九平次に会えなかった徳兵衛は、とりまきをつれて、九平次を追った。金の返済を強く要求する徳兵衛に、九平次は金を借りたおぼえもないとしらを切るのであった。徳兵衛は証文を見せるが、その証文の印は、以前に落したもので、お町衆にも改印届を出してある。九平次は逆に、落した印をひろって証文に押し、金を取る気かと、ひらきなおるのだった。激怒した徳兵衛は九平次につかみかかるが、逆に九平次に加勢した数人の連れにさんざん、なぐられてしまう。たまたま、田舎客に連れられて大阪三十三所の観音廻りをすませたお初もこの場に居会わせたが、どうすることも出来ぬままに、客に連れ去られてしまった。

    主人に金も返せず、衆人環視の場で恥辱を受けた以上、自害してこの不名誉を雪ぐほかはないと、こっそりと夜蔭にまぎれてお初の許を訪れた徳兵衛は、自分の決心を語る。お初もこれに同情して心中の決意を固め、ついに両人手を携えて曽根崎の森へと、向うのであった。

    元禄の女の自我と、商人の意地とバイタリティを描く、近松門左衛門原作の同題名小説の映画化。脚本は「肉体の悪魔」の白坂依志夫と、「大地の子守歌」の増村保造の共同執筆、監督も同作の増村保造、撮影は「春男の翔んだ空」の小林節雄がそれぞれ担当。

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