君のためなら千回でも スペシャル・エディション [DVD]

監督 : マーク・フォスター 
出演 : ハリド・アブダラ  ゼキリア・エブラヒミ  ホマユーン・エルシャンディ  アフマド・ハーン・マフムードザダ  ショーン・トープ  アリ・ダネシュ・バクティアリ  アトッサ・レオーニ 
  • 角川エンタテインメント
3.91
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本棚登録 : 84
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4582194841592

感想・レビュー・書評

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  • アフガニスタンのパトゥシューン人の男の子。親友は使用人の息子。友情と呼ぶには少し歪んでいる。
    ソ連が攻めてくる。パキスタンへ逃げる。そしてアメリカへ。
    男の子は小説家に。父は死は死んだ。同じパティシューン人と結婚した。
    ある日電話が鳴る。
    タリバンの支配するアフガニスタンに親友の子供を引き取りに行く。

  • 1980年代にソ連から侵攻され、2000年代にはタリバンの支配を受ける。このようなアフガニスタンの受難がドラマ背景に横たわっており、大変興味深い作品です。

    そのような時代の波に翻弄される2人の少年の「不変の友情」が描かれるのかと期待したのですが、現代が舞台となった後半のドラマの展開には、胸が痛みました。もちろん、その苦難の末に辿り着いたある風景が、本作の光明なのです。

    素晴らしい作品でした。

    BS松竹東宝にて。

  • 少年の友情を題材にした映画はけっこうあると思いますが、これは爽やかで素敵な映画ですね。

  • 40年前のアフガニスタンがあんなに美しいところだったとは知らなかった。失われたものを思うと切なくなる。

  • 移民、宗教、民族、それらの事情からなるコミュニティ、恋愛、そしてもちろん戦争… 逃れた人と留まった人の交わる事の無い心の葛藤、家族の秘話… 盛りだくさん。

    映画の中では明かされない、少年の友情、陵辱が何を表しているのかと言う作家の意図を知らずに観れば、凧が風を孕んで滑空するシーンは単純に奇麗で、糸が切れたそれを一心に追いかける少年の直向さに心を打たれる。

    原題の”The Kite Runner”も良いけど、内容を表すには余りに抽象的。作家が描きたかったものは、多分友情の外にある。

    ”君のためなら千回でも”。
    国際社会もいつかそう言えると良いなと思う。

  • 映画はハッピーエンドで終わるけど、ホッセイ氏はその後も葛藤を抱え続けているはず。
    こういう終わり方もいいけど、視聴者に問題提議を与える形で終わってもいいのでは?

  • かつて平和だった頃のアフガニスタンで、凧あげに興じる兄弟のようなアミールとハッサン。しかし、或ることがきっかけでアミールはハッサンを裏切ってしまう。そんな折アフガン政情は悪化し、アミールは後悔を抱えたままアメリカに亡命する。数年後、アミールはハッサンに償うため、再びアフガニスタンの地を踏むことになる・・・。

    冒頭の凧あげのシーンが美しく、「アフガニスタンってこんなに活気に溢れた美しい国だったのか」と思った。そしてそう思った瞬間、アフガニスタンのことを何も知らない自分に気付いた。
    なので、映画を観終わった後に、映画に出てくる凧揚げの文化はもちろんのこと、ソ連のアフガン侵攻とか、タリバーンの暴政、アフガンの少数民族などなど、一通りWikipediaで勉強してみました。やっぱり、知ってるのと知らないのとでは、日々のアフガン情勢ニュースに対する関心度も全然違う。
    その点では、単に映画として良い作品だっただけでなく、私に社会問題に興味を持たせてくれたという意味でも良い作品でした。

    ただ皮肉なことに、この映画に影響を受けて勉強をした結果、この映画の欺瞞にも気付かされてしまった。この映画では、ソ連とタリバーンがアフガニスタンを蹂躙した悪者として描かれているけれど、実際には、アメリカがそれに輪をかけてアフガン情勢を悪化させたという事実がある。でも、映画ではその事実からは目をそむけている。
    こういう嘘やプロパガンダを見抜くためにも、ちゃんとした知識と関心は必要ですね。

  • メジャーデビューのアメリカ映画だから、当然、全編英語仕様かと思っていたよ。何語というのだろう、アフガニスタンで語られる言葉を採用していることに、まずは驚きアンド拍手。それだけで、原作を映画化したい気持ちが伝わってくる。ストーリーはちょっと・・・。アミール君は駄目でしょう。子供のころに甘ちゃんだった奴はオトナになっても駄目。ただ情けない子供じゃなくて、卑怯者なんだから。オトナになったら、そんな自分の過去は忘れて暮らして、ハッサンのことも当然忘れる。子供を助けに行くのに、お金でなんとかできないか考えるなんて。お前にアミルがどうこう云う資格はなーい!この辺、原作を読むともっと理解できるのかな。

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