第5作 男はつらいよ 望郷篇 HDリマスター [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  倍賞千恵子  前田吟  森川信  三崎千恵子  長山藍子  井川比呂志 
  • 松竹
3.81
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105058378

感想・レビュー・書評

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  • 額に汗して油塗れになって働くことが、やっぱり無理だったとさくらに告げる場面が切ない。
    「徐々に変わんだよ、いっぺんに変わったら体に悪いじゃねーかよ」

  • 長山藍子、杉山とく子、井川比佐志のキャスティングがTVシリーズ出演者の総登場だったということをあとから知った。寅さんの言う「おめぇ、あいつにそっくりだ。」が笑えなかったのが口惜しい。

    寅さんがどういう風に河口へ向かっていったか、土地勘のない関西人はつい地図を見てしまった(笑) ああ、右に進路をとって浦安までたどり着いちゃったのね。でも短慮であれそこで一生を過ごそうと決めちゃう身軽さ、「フーテン」の名に恥じない行動力であります、ハイ。

    おいちゃんの生死を茶化した冒頭部、彼が寅さん相手に名調子で掛け合いしてくれるのもあと四本のみという事実を知って観ていると…辛い。「バカだねぇ…」を味わってゆこう。

  • 監督が山田洋次に戻って、ようやく見慣れた寅次郎ご一行。さくらの登場時間もかなり長め。典型的な痛い恋愛話。博がどさくさに紛れて「寅さん」って言ってる。前田吟と長山藍子が並ぶと、渡鬼の弥生夫妻を思い出しちゃう。

  • 第5作。テーマは、寅さんの行く末。
    本作は、シリーズを完結させる予定だったもので、ストーリーは寅さんの生き様を総括するような内容。完成度はとても高かった。

    家族に看取られることもなく死んでいくテキ屋の先輩の最期を見て、テキ屋の悲しい定めに気づき、真っ当な生き方をしようと決意する寅さん。
    その懸命な姿は、今までに見られなかったものだ。
    しかし、結局は続かず放浪の旅に出てしまう。寅さんは生来のフーテンなのである。
    「『男はつらいよ』は、喜劇のような悲劇だ」と俺の父が言っていたが、本作はまさにそういった作品だ。

  • テーマは「地道に生きる」ことか
    マドンナの登場が後半の20分というのは異例。
    脚本は良かった。

    「まくら、さくらとってくれ!」

    「それから…。それから…。」

    「さくら、とめるなょ」

    「それが渡世人の辛いところょ」

  • この回は素晴らしい。

    フラれた時に、どんな奥さんがいいか尋ねられて「女将さんみたいなのがいいな」と言ったが、やはりどんなに追い詰められてもああいう余裕が必要。

    のぼるとの関係も良かった。寅は、のぼるともリリーともヤクザな付き合い方しかできないし、そういう生き物なんだ。

    こうやってしか生きていけない寅の哀愁に痺れます。また、エンディングの花火がそれを物語る。

    寅のつなぎを着て、変な格好するのが可愛かった。


    意気込んで行く時のポーズが二回出る。必見。

  • 第5作。マドンナは長山藍子

    冒頭のおいちゃんの葬式騒ぎのドタバタは楽しいし、世話になった親分の孤独な姿を見て堅気に働こうと決意するストーリーもよし。でも問題は最後。

    豆腐屋でまじめに働きはじめた寅次郎。頼りにされていたのに、横恋慕する娘が結婚すると知ったとたん遁走する。彼のいつもの行動パターンではあるんですけど、いつも彼が身を引くのは人を傷つけないためであって、今回の彼の行動は母と娘の両方を傷つけています。1人お店に残される母親ははどうなってしまったのか。娘は母を残して結婚したのか。彼女たちのその後は描かれませんが、後味の悪さを残します。

  • 2013年11月9日(土)、鑑賞。

  • とらさんおもしろ。言葉を感じるのもおもしろ。

  • ヤクザ稼業から足を洗う決意をした寅さんが堅気になろうと奮闘するさまを描く。  シリーズ第5作

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著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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