第13作 男はつらいよ 寅次郎恋やつれ HDリマスター版 [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  吉永小百合  倍賞千恵子  村松達雄  三崎千恵子  高田敏江  宮口精二 
  • 松竹 (2012年5月26日発売)
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105058453

感想・レビュー・書評

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  • 生活のためだけに就職したり、就職するかわりに結婚するような生き方は望まない歌子。
    大変だけどやりがいのある仕事を選ぶか、無理をしないで分相応の仕事を選ぶかで迷う歌子。
    そんな歌子に寅はアドバイスします。
    「全部やめちまえ。毎日とらやでぶらぶらして 花を摘んだり 歌を歌ったりして暮らしなさい。」て。
    寅さんならではの痛快なアドバイス。
    さらに寅は 歌子の父親に歌子に謝るよう直談判に行きますが、物別れして帰ってきます。
    後日、寅は さくらにたしなめられます。
    「ちくしょう。俺がいったい何をしたっつうんだよ。
     歌子ちゃんはね俺んちの二階にいて ふらふら、ふらふらしてた方がいいんだっつてんだよ。」
    「生きてくためにはね 誰だって働かなくちゃいけないの。
     お兄ちゃん、本気で歌子さんの幸せ考えてないわね。
     歌子さんに いつまでもうちに居てほしいって言うのは お兄ちゃんの気持ちでしょ?
     それじゃ歌子さんが幸せなんじゃなくて お兄ちゃんの方が幸せなんじゃない。」
    「そうか そうか 要するにお前は 歌子ちゃんが このうちにいる事が嫌いなんだよ お前はな!」
    「やめろ やめろ こんな奴に何言ったって無駄なんだよ。(おいちゃん)」
    今回はいつもに増して駄々っ子な寅次郎でした。

    寅次郎を誰よりも理解し大事だからこそ厳しいことも言うさくら。
    そして何だかんだで さくらの言う事は聞く寅次郎。
    なんか いいなぁ。

    「お前達に色々迷惑かけたらしぃしさ」
    「誰もそんな風に思っていやしないわ。
     ほんとよ。お兄ちゃんが居ないとね、みんなだまーってテレビ観ながらご飯食べて、
     それじゃお休みなさいって寝るだけなの。
     お兄ちゃんどうしているかなって、いつだってみんなそう思っているのよ。」
    立ち上がり とらやを去ろうとする寅。
    「お兄ちゃん。。。」
    「そんな風に思われているうちが華よ な さくら」

    「みなさんと幸せについて語り合った夜のことをときどき懐かしく思い出します。
     今のわたしは幸せかどうか。そんな事を考えるゆとりもありませんが、
     でも十年先、二十年先になって今のことを思い出したときに、
     あぁ。あのころは幸せだったと そう思えるようでありたいと そう願っています。」

  • 吉永小百合その2。ダーク編
    寅次郎は止まり木。羽を休めたら、誰もが飛び立って行ってしまう。さらに寅次郎自体も渡り鳥。長くはひとところにはいれない。どこまでも自分勝手で、それがいい。
    別れがあるから、人生は短く濃いものになるんですね。マレビトは富と災いをもたらすもの。長くはいれない。寅次郎の人生は、ものすごく密度が濃く豊かでしょう。
    人間は生きて行くとどうも頑固になるようで。大人のだめな部分をぶっ壊す寅次郎は、予定調和とはいえ最高である。人ごとなら悩みも問題も掻き回してしまう。かっこいいなあ。

  • 初鑑賞。第9作に続いて吉永小百合演じる歌子が再登場した第13作。

    第9作を見たのは18年ぐらい前なので、やっと続編が見れました。

  • 歌子さんエピソード2回目。

  • 男はつらいよの第13作。
    第9作「柴又慕情」と同じく吉永小百合さんが歌子役でマドンナでした。

    駆け落ちして結婚した相手が1年ちょっとで亡くなっちゃって、旦那の実家がある島根県津和野で未亡人をしていた歌子ちゃんが、偶然津和野に来ていた寅さんと再会し、なんとなく寅さんに後押しされて東京に戻って来て、ぎくしゃくしていた実父さんと和解&自分の居場所(職場)を見つけるまでのお話でした。

    小百合さんが落ち着いた演技をしていたからか、今回はそれほど寅さんにイラっとしなかったです。
    相変わらずキャパの狭い考え方しかできない、おじさんだけど幼稚園児のような寅さんだけどね(笑)

    マドンナさんたちはみんないつも「寅さんのおかげよ♪」って言うけれど、実際はとらやメンバーのおかげなんだと思うなぁ~。

    この回の旅先は、島根県の温泉津・益田・津和野でした。
    津和野から寅さんが山口に出るときのバスの行先が「小郡」になっていて、なんだか時代を感じちゃったよ。

  • やっばり吉永小百合は好きになれない。

  • 津和野で再開
    図書館にお勤め
    夫の実家に住まう
    すべてを捨てて とらやに下宿
    さくら夫婦に相談し
    けっきょく島の施設で働くことにする
    仕事を選んでの失恋は初めて?

  • 第9作『柴又慕情』の続編として「女の幸福」を問い質したシリーズ第13作。

  • 今回の寅さんは、比較的やさしくて、開き直った態度も少なくて、堅気にちょっと近い気がした。
    第9作で登場した歌子こと吉永小百合再登場。エンディング前の独白は、某テレビのコマーシャルの口調と似ていて、変わらないものを感じさせる。
    歌子のお父さんの小説家がいい人。

著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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