第19作 男はつらいよ 寅次郎と殿様 HDリマスター版 [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  真野響子  倍賞千恵子  前田吟  下條正巳  三崎千恵子  嵐寛寿郎  三木のり平 
  • 松竹 (2011年10月17日発売)
3.54
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105058514

感想・レビュー・書評

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  • 面白かったです。私の中では寅さんのベスト5に入りますね。

    とらやで飼われている犬が「寅」と名付けられたことによる騒動、ややセリフ棒読みの嵐寛寿郎を逆手に取ったような伊予の大洲の殿様役、殿様の執事役の三木のり平の軽妙な演技、マドンナ役の真野響子の自然な演技、どれも良かったです。

    寅さんの振られ方はとらやで皆の前で振られるという可哀想なものでした。

  • 殿様の願い叶わず、寅さんの願い叶わず
    つらい。

  • "男はつらいよ"第19作。四国・大洲の殿様と知り合った寅さん。早世した末っ子の嫁を探してほしいと頼まれるが。。。
    設定からしてコメディ色強めの本作、寅さんの恋物語は二の次というか最後に申し訳程度の感じで引き際もあっさり。こういうときにありがちなさくらとの停車場シーンも省略。まあ、ヒロインとの勘違いシーンからして少なかったから仕方なしかな。
    でも、コテコテの殿様と寅さんはじめとらやの面々とのやりとりだけで十分楽しい作品。

  • 寅とトラ
    たい焼きみたいな鯉のぼり

  • シリーズ19作。
    テーマは見当たらず、とりあえずお決まりのパターンで構成されている印象。

    未亡人であるマドンナの抱える亡夫への想いごと愛せるのか、という問いがあるが、作品全体でそれをテーマとしているとも思えず。

    印象的なシーンも特になく、シリーズの中では本作ら完成度が低いと思う。

  • アラカンですよ!アラカン!!

    数年前まではこういう反応は出来なかった。それが今村昌平監督作品「神々の深き欲望」(1968) に触れることによって嵐寛寿郎という名は記憶細胞の一部を占めるようになってしまった次第。撮影スタッフによる回顧録を通してかつての鞍馬天狗は撮影が停滞した際に那覇の遊郭で羽目を外して戻ってこなくなったというエピソードがその記憶定着を促した。その作品から約9年後の本作、さすがにおじいちゃん度も高まり殿様役がピッタリ来るようになっている。オープニングの夢物語といい、三木のり平を交えた寅さんとの立ち回りといい、これでもかとチャンバラネタが放り込まれてくるシーンの数々をすらっと笑うにはこうした背景を知っていた方がお得。ということで自分はかなり得をした。

    今回のマドンナ真野響子はこうした大物を相手にせねばならぬため若干不運でもある。(すんません、「まの」と読んでました…。正しくは「まやきょうこ」。「まの」は妹さんの「まのあずさ」の方。)しかしまぁ、登場シーンが墓参りという陰のあるかつ気品のある女性を演じるには抜群のキャスティングであったことは確か。芸能界入りする時スチュワーデスとしての内定を蹴ってきたといういきさつも今回目にした。もう読み方は間違いません。

  •  寅さんが伊予で出会った老人は伊予の殿様の子孫だった。殿様に死んだ息子の嫁だった女性を探してほしいと頼まれた寅さんは。。。

     殿様と寅さんの掛け合いが面白い。寅さんって反権威というより権威を全く気にしないんだよね。このへんが寅さんの魅力か。
     ただ、マドンナとの関係が物足りないかなぁ。このへん中期の作品としては微妙。

  • 振られるところまではありきたりだが、最後の捨て台詞に痺れる。

  • 愛媛県大須で知り合った年配の男性は殿様の末裔で、所作はまんま殿様。三國連太郎だと思ってたら違ってた。確かに年齢的にあわない。殿様の、亡くなってしまった息子の妻だった真野響子と会いたがる。まあ及第点。
    死ね死ね団のミスターKで有名な平田昭彦が出ていて、あっと思った。

  • 個人的に「男はつらいよ」は、17作(太地喜和子)が頂点だと決めつけていたので、それ以降はリリーが出るハイビスカスの花、最終話、そして特別篇位しか観る気が起きなかった。(実際、何話か観て…だったからでもある)

    はぅえばー

    民放BSで特集していたので観てみると、結構面白く鑑賞できた。

    追伸
    まぁメロン騒動の派生形のような気もしないではないが…

  • 19作目。マドンナは眞野響子。

    殿様役で嵐寛寿郎が登場。冒頭の寅さんの夢も「鞍馬天狗」という懲りよう。良くも悪くもアラカンの存在感が圧倒的で、マドンナの影が薄くなってしまったのはいたしかたないところか。

    父親が娘(じゃないけど)と寅さんをくっつけようとする展開はちょっと新しく。もちろん寅さんもまんざらでもないわけですが、マドンナにも実は恋人がいて、あっさり破談。その恋人は登場しないし、ドラマとしてやや淡白な印象も。

    殿様の執事の三木のり平はなかなか味わい深かったです。

  • この時代には、稀に殿様気取りみたいな人はいたのだろうか。

  • 嵐寛寿郎がお殿様役で出てきました。真野響子が可愛いんだか可愛くないんだかわからないけど、まぁまたもや寅は振られるのでした。うーんずっと観ていられるな。

  • 大物をふたりも登場させたので、マドンナの出番が少ない。真野響子は、すこやか。トラという犬のせいか、さくらが寅をしかる場面があった。サユリストの監督が、初キスの相手を出演させるとは。

  • 寅さん、『男はつらいよ』シリーズは父親が好きで、子どもの頃からBGV的にTV画面に映ってたのですが・・・流し観なのであんまりマジメに観たことがない。やっぱり「古い」とか「昭和」「オヤジ臭い」って感じだし、全48作もあって多すぎるので、今までぜんっぜん観る気にならなかったんです。

    いまBSジャパン(テレ東のBS)で「土曜は寅さん」っつって毎週やってるので、ふと観てみたんですが・・・これがおもしろい!!
    この、「ふと観る」ってのが寅さんでは大事かなと。昔と今では、映画の意味って全然違いますもんね。とくに寅さんなんかだと、帯でやってる番組のような感じだし。

    ベタな人情喜劇なんですけど、今回は三木のり平が出てて・・・それがおもしろい!!
    渥美さんももちろんおもしろい!!
    おじいちゃん=殿様役は嵐寛寿郎。鞍馬天狗のね。

    寅さんがさ、言うわけですよ。「男の生き様とは・・・」みたいなさ。カッコつけてんだけど。
    それがまあ、カッコいいんだけども、寅さんは弱い男なんでそこがまたよいのです。
    で、毎回振られるのでさくらが泣くんだけども(笑)。

    あと、前田吟がさ、「民主主義の時代なのに殿様とは・・・」とか言うんだけども、「そういうことじゃねえんだよ!!」と。そういうところが実によかったなあ。

    飛び飛びだけれど、気が向いたら「ふと」観たいですね、寅さんは。

  • 身分は違っても、高潔で清廉潔白な寅さんと殿様の関係が面白いシリーズ第19作。

  • いつも通りの寅さん。
    いつも以上にいつも通りだった気がする。平和すぎるくらいに。

  • 男はつらいよ19作目。寅さんがとらやの茶の間でみんなのいる前でふられる初めてのパターン!これはツライ。。

  • 1977年の8月6日公開の映画。この年に小生誕生。この8月6日は広島の原爆投下から32年後の夏だ。それは父が被爆してから32年後の夏でもある。然るに、小生、映画の途中で泥酔しそのまま就寝!よくある!

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著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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