第44作 男はつらいよ 寅次郎の告白 HDリマスター版 [DVD]

監督 : 山田洋次 
出演 : 渥美清  後藤久美子  倍賞千恵子  前田吟  下條正巳  三崎千恵子  吉田日出子  杉山とく子 
  • 松竹
3.41
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本棚登録 : 37
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988105058767

感想・レビュー・書評

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  • 『伯父さん、世の中で一番美しいものは恋なのに、なぜ恋をする人間は無様なんだろう。』

    1991年、松竹映画。監督は山田洋次。主演は渥美清でシリーズ第44作です。
    マドンナ役は後藤久美子と吉田日出子です。
    そして相変わらずのレギュラーメンバーである倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆、下條正巳、三崎千恵子といった「くるまや」の面々、タコ社長の太宰久雄、源ちゃんの佐藤蛾次郎、御前様の笠智衆、ぽんしゅうの関敬六らがこのシリーズの安心感を与えてくれます。
    それに夏木マリと笹野高史は満男編以降はレギュラーといってもいいでしょうね。

    『いいか、恋というものはな、長続きさせるためにはほどほどに愛するということを覚えなきゃいけない。』

    満男編も第3弾になり、寅さんの恋の指南も次第に寅さんなりの愛情が注がれています。
    満男と泉ちゃん(後藤久美子)との恋愛話も回を追うごとに成長していっており、恒例の徳永英明の曲とともに何か甘酸っぱくてほのぼのとした感覚を覚えさせてくれますね。
    あれは満男のどん臭さが際立っているから余計にそういう印象を持つのでしょうけど、やっぱり吉岡秀隆の満男役はドハマリであれが地なんじゃないかと思ってしまうくらい上手いですね~!(笑)
    ただ、第3弾ともなると多少飽和感があり、特に尺の関係からか描写が割愛されているだろうところもあって、満男と泉ちゃんの成長の記録を描写するなら、より一層の丁寧さも欲しかったかな。
    そしてさらに、寅さんの恋愛模様は短すぎ!
    当時の渥美清の体調を考慮してたのかな?
    吉田日出子との恋愛話は彼女のほのぼの感もあって期待していただけに少し拍子抜けをしてしまいました・・・。
    吉田日出子との恋愛話の続きは観たかったですね・・・。


    さて今年の元旦にはシリーズ最新作『男はつらいよ お帰り寅さん』を劇場へ観に行ってきました。泣けました。
    これが最終作といわず、スピンオフ作でもいいので満男編が続けばいいなあ。

    • nejidonさん
      mkt99さん、こんにちは(^^♪
      言い忘れましたが、シリーズ後半の作品の中では、一番好きかもしれません。
      ベスト5には入らないかも、で...
      mkt99さん、こんにちは(^^♪
      言い忘れましたが、シリーズ後半の作品の中では、一番好きかもしれません。
      ベスト5には入らないかも、です。(エラそうに・・笑)
      昨夜は「虹をつかむ男」をまた観ました。
      ラストで西田敏行さんのマイクロバスが行った後で、バス亭からふらりと寅さんが姿を現すのです。
      監督の粋なはからいに、もう涙がぽろぽろでした。
      2020/01/18
    • mkt99さん
      nejidonさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      そうですか。nejidonさんのお気に入りの作...
      nejidonさん、こんにちわ。
      コメントいただきありがとうございます!(^o^)/

      そうですか。nejidonさんのお気に入りの作品だったわけですね。(^o^)
      満男編と寅さんの部のバランスが良い作品だったと思います。(^o^)v
      『虹をつかむ男』の寅さんの登場のシーンは憶えていますよ。泣けますね~。
      2020/01/25
    • やまさん
      各位

      昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
      なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管...
      各位

      昨年ブクロクに登録した本の中からベスト7を選びました。
      なお、平成31(2019)年3月27日に読み終わった本からブクロクで管理するようにしています。
      ① なんとなく・青空 / 工藤直子 / 詩 / 本 /読了日: 2019-12-11
      ② 螢草 / 葉室麟 / 本 / 読了日: 2019-12-16
      ③ あなたのためなら 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 /読了日: 2019-04-10
      ④ 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺 / 田牧大和 / 本 / 読了日: 2019-05-04
      ⑤ あきない世傳 金と銀(七) 碧流篇 / 田郁 / 本 /読了日: 2019-09-14
      ⑥ てらこや青義堂 師匠、走る / 今村翔吾 / 本 / 読了日: 2019-08-27
      ⑦ ひかる風: 日本橋牡丹堂 菓子ばなし(四)  / 中島久枝 / 本 / 読了日: 2019-07-23
      ※もしよろしければ、皆様の昨年感想を書かれたものの中からベストの順位を教えて頂けたら嬉しいです。

      やま
      2020/02/07
  • 満男くんのまっすぐな恋がいい。
    泉ちゃんは、心配されている自分に気づき
    ひとつ大人になる。
    鳥取はまだ行ったことない場所。
    駄菓子屋や路地はいまでもあるのだろうか?

  • シリーズ44作目。3作続いて後藤久美子をフィーチャー。彼女の相変わらずの美少女ぶりに、そりゃ満男がメロメロになるのは無理もありません。

    もっとも、傷ついて家出をしてしまう彼女を寅さんと満男が一緒に旅をしながら慰めるというストーリーが前作と殆ど同じなのはいかがなものかな。不幸続きの彼女は気の毒ですが、ちょっとナイーブ過ぎやしないかと思わなくもないです。

    そんな本作を救っているのが(意外にも)吉田日出子さんでした。寅さんさんをふって他の男を選んだ過去を後悔しているという、今までなかった新しい設定。心に傷を負っている女性と寅さんに相性がいいことは言うまでもなく、とても気立てによい彼女と寅さんはお似合いでした。例によって、寅さんの恋愛エピソードは深掘りされないのですが、ちょっと勿体なかったかな、と、

  •  家出した泉は鳥取で偶然寅さんと再会する。

     今作も満男と泉がメイン。
     青年になった満男から見た寅さんという視点はいいのだが、やはり寅さんの恋が描き足らず物足りない。。。
     シリーズ迷走中。。。

  • このあたりに来ると毎度の愚痴であるとは承知ながらも、寅さんと吉田日出子の絡みをもう少し観たかったとついこぼしてしまう。寅さんが以前に旅館の女将にぞっこんとなり挙句の果てには住み込み雇われ人にまでなったのはいつの事だったかとさかのぼってみると、三作目新珠三千代の時だった。渥美清が現実世界で籍を入れたた時にそれまでファンだと公言していた新珠三千代に対して「三千代さん、すいません。」とのジョークを吐いたというエピソードがあったことが記憶にあるが、それを理由にすれば「今回はそこまで盛り上がらなかったのだろう」と無理やり結論付けてなかったことにもできる。それにしても聖ちゃん、泉ちゃんが満男に正面きって問いかけるぐらい寅さんといい感じだった。山陰のことばはきれいには分類出来る能力が自身にはがないが彼女の魅力の一部はそこからきているのかも!?

    杉山とく子おばちゃんの再登場には喜色満面。超能力者なみの「不幸者探知機」ぶりには驚かされた。夏木マリはやはりの演技、出てきたと思ったらあっという間にうならされてしまう。津嘉山正種、お久しぶりながらも第29作に続く憎まれ役はちょっとかわいそ感も。あの時以来、笹野高史と吉岡秀隆が絡む度にホモライダーの顔が浮かぶことは制しがたく…(苦笑) 満男、今さらながらようやく悟ります。おじさんの「ある面」の偉大さを。

    それにしても本作での御前様の渾身の演技に対するさくらの素のほほえみは、なにごとにもかえがたきものであったことは間違いない。

  • 「僕はもう伯父さんのことを笑うことができないんだ」という満男のモノローグ。このシーンほんと好きだ。

  • 東京で楽器店に就職しようとするも決まらず名古屋に戻る泉。母親の再婚話に怒って衝動的に鳥取砂丘を見に行く。泉を追いかけてきた満夫と合流。そして寅さんもそこにいた。寅さんは古くからの仲の良い宿の女将といい仲になるも何も起こらず。泉はそのごまた上京する。

    吉岡のピュアだけど反抗的な態度、大人っぽくなったゴクミの可愛さ。二人の恋。それを見守る寅。良作だ。

  • みんなくたびれてきて、見るのがつらい。長く感じた。
    鳥取の砂丘で待つ満男に、家出娘。
    自分を捨てた母親に腰巻の一枚でも、と口にすると、テレビシリーズのおばちゃんが、寝られないとぼやく。
    吉田日出子がよく動いていた。
    さくらにお茶を入れる源公に、寅をほめる御前さま。泉のアポなし訪問とか、必死にパターンを作っている。
    10年前には、寅にも浮いた話があったとさ。

  • 寅さんがお説教でなく、身をもって満男に人生を教えるシリーズ第44作。

  • 満男編3作目。いろいろとお約束ができてきた。
    寅さんの恋模様もあったからか、ちょっとスポットの当たり方がどちらも中途半端だったかも。

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著者プロフィール

1931年大阪府生まれ。54年、東京大学法学部卒。同年、助監督として松竹入社。61年『二階の他人』で監督デビュー。69年『男はつらいよ』シリーズ開始。他に代表作として『家族』(70)、『幸福の黄色いハンカチ』(77)、『たそがれ清兵衛』(02)、『家族はつらいよ』(16)など。2012年に文化勲章を受章。

「2019年 『男はつらいよ お帰り 寅さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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