ラスト、コーション [DVD]

監督 : アン・リー 
出演 : トニー・レオン  タン・ウェイ  ワン・リーホン 
  • Victor Entertainment,Inc.(V)(D)
3.76
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本棚登録 : 386
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4580226562422

感想・レビュー・書評

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  • 日本占領下の上海が舞台で、特務機関高官のイーとその命を狙う抗日派のスパイとして彼に近づくチアチー。
    こういう敵味方が愛し合う〜みたいなのって割とよくあると思うんだけど(有名どころだとシュリとか)、過剰に演出してなくて全体的に客観的というか肝心のスパイのチアチーがあまり自分の感情を前面に出さない抑えめの演出がけっこう好みでした。
    けっこう淡々と進んでいくんだけど、どのシーンもよく考えられていたし緊張感もあったので、2時間半越えの作品であることに見終わって時計を見て初めて知ったくらい引き込まれてました。

    最後の宝石のくだりの一連は切なくて胸が痛かった…。
    彼がただの高官じゃなくて、これから日本が負けて彼も彼女と同じような立場に立たされることがわかるだけに、最後の結末も受け入れられるというか一方的に彼を冷酷な人だと見ることはできず、逆にこんなにかわいそうな人はいないんじゃないとまで思ってしまいました。
    うん、これはさすがトニー・レオンとしか言いようがないですね。
    ちょっとレッドクリフ見たくなってきました。

    結局彼女は、どっちが好きだったんでしょう。
    途中まで彼女は本当はイーの方に傾いてると思ったんだけど、最後のシーンで毒薬を飲まずに捕まって処刑される道を選んだのはクァンと共に…って気持ちの表れだったのかなぁとも思ったり。

  • なんと書けばいいか
    感想に非常に困る映画

    要約すると、
    戦時中、
    女が女性スパイとして男(国家権力)に近寄り
    男を暗殺しようと企むが…
    という映画

    主役のトニーレオンが終始厳しくて
    その存在感が圧倒的でそれだけで見てるこっちは疲れてしまう
    内容はもちろん重たいんだけれど
    それ以上に映画が持つ重圧感?というのか重さを感じた

    またラストが素晴らしく簡潔で、これ以上にないラスト

    心にどーんと残る映画だな…

    ちなみにR18指定?R15指定?
    そのくらいの指定があるだろう官能あります

  • 腋毛

  • 2008年に観た映画の中で一番気に入った作品。
    日本占領下の中国で日本側の特務機関で働く中国要人にに近づき、惑わせるのがヒロインの任務。
    愛国心篤い彼女は充分用心して彼に近づいたのに別の感情に翻弄されてしまう。

    過激な性描写で話題になった作品。
    しかしそのシーンを抜いたとしてもタン・ウェイとトニー・レオンが魅せる目での会話には
    心奪われます。

    愛してはいけない、妻のある人を好きになってしまい任務を忘れて逢瀬におぼれていくヒロインは
    かわいそうだけれど一度でいいからこんな風に男の人に溺れてみたいとうらやましくもなります。

  • 最初から最後まで真剣に見れました。

  • 5月24日

  • 帰国後。

  • 2009.4
    過激なシーンが話題になっていたけれど。
    全編通して張り詰めた緊張感。
    物語として、かなり見応えありました。
    こんなかたちで出逢ってしまった悲運の男女。
    息が苦しくて苦しくて。
    こんな映画は初めてかも。

  • 観ているときは、
    ただただ引き込まれてしまって、
    ゆっくり考えることがでいないんですが、
    観終わった後にじわりじわりと余韻が残り、
    心に響いてくる映画でした。

    それぞれが心の中で、
    どんなことを思い、
    どんなことを葛藤したんでしょう。

    トニー・レオンというと、
    甘い笑顔が素敵ですが、
    この映画ではそれを封印。
    ほとんど表情のない、
    じぃーっと見つめる目で
    感情を表してゆきます。
    笑顔もいいけど、こっちも素敵。

    びっくりしたのは、タン・ウェイ。
    ポスターや予告では、
    ぴんとこなかったのですが、
    映画が始まってからは
    どんどん彼女の魅力に引き込まれました。
    素顔のあどけなさ、
    マイ夫人への変貌ぶり。
    なんとも言えないオーラが出てます。

    この映画、過激な性描写で話題になってました。
    私としては、描写そのものには、
    さほど過激さは感じませんでした。
    過激なのは、二人の感情、
    「色」のもつれ模様です。
    泥沼に、ずぶりずぶりと
    沈み込んでいくような、二人の情。
    そこが映画で描けているがゆえに、
    過激と感じるのではないでしょうか。

    誰もが一度は経験してみたいと思いながらも、
    経験することに怖ろしさをも感じる、
    情の交わり。

    しかし、アン・リーってのは、
    いい映画を作る監督ですね。

  • 1940年代の日本占領下の上海において、トニーレオン演じるリーと女スパイを演じるタン・ウェイとが演じるサスペンスドラマ。チャン・アイリンの自伝的短編が下地。抗日運動が盛り上がる情勢において、汪政権側につくリーと彼を殺害しようと企てるタン・ウェイとのやり取りを4年間に渡り、描く。タン・ウェイ演じる女スパイの体当たりの演技が素晴らしい。歴史を振り返る上でも良い骨太のストーリー。

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