NHK大河ドラマ 太平記 完全版 第壱集 [DVD]

監督 : 佐藤幹夫 

出演 : 真田広之  武田鉄矢  陣内孝則  柳葉敏郎  高嶋政伸  根津甚八  沢口靖子  宮沢りえ  後藤久美子  樋口可南子 

• ジェネオン エンタテインメント

感想・レビュー・書評

[zhangtanさんの感想 · 2008年9月16日]

NHK大河ドラマが一番面白かった時期のなかでも傑作の一つ。尊氏役の真田広之をはじめ、高師直役の柄本明、長崎円喜役のフランキー堺、北条高時役の片岡鶴太郎など、はまり役の面々が織りなす時代絵巻は見るものを引き付けます。まあ、沢口靖子や後藤久美子、宮沢りえなどやはり演技が下手なアイドルあがりもいますが、そこはおいておきます。太平記の舞台となる鎌倉末期から南北朝にかけての頃は、同じ戦乱の世である源平期や戦国時代、幕末に比べて影が薄いかもしれませんが、それらに比べて対立構造が複雑で見応えがあり、またそのような時代を生きた魅力ある人物が活躍し、決して田の時代に比べて遜色ない興味深さを持っています。

著者プロフィール

１９５３年、秋田県生まれ。２００１年よりフリーランスとして、執筆や、雑誌・書籍の編集発行に携わる。１９８７年より批評誌『飢餓陣営』を発行し、現在５７号。
主な著書に『自閉症裁判』（朝日文庫）、『知的障害と裁き』（岩波書店）、近刊に、村瀬学との共著『コロナ、優生、貧困格差、そして温暖化現象』（論創社）、『津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後: 戦争と福祉と優生思想』(現代書館)がある。

「2023年 『明日戦争がはじまる【対話篇】』 で使われていた紹介文から引用しています。」