本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・映画 / ISBN・EAN: 4523215036979
感想・レビュー・書評
-
1960年イタリア・フランス合作映画。監督はミケランジェロ・アントニオーニで、脚本も共同で手掛けています。主演はアンニュイな雰囲気が漂うモニカ・ヴィッティで、その相手役のどうしようもない男(?)を演じるのはガブリエーレ・フェルツェッティ。
映画の予告篇に、「ヌーヴェル・ヴァーグへのイタリアからの回答」「批評家を震撼させる冷やかで邪悪で非凡な映画」「万人向けではなく少数者のための映画。なぜなら誇り高き芸術作品だから。」と宣伝しています。
序盤にモニカ・ヴィッティが演じるクラウティアの友人アンナ(レア・マッサリ)が突如思いがけないところで失踪してしまうところから謎が深まるのですが、その後、クラウディア(モニカ・ヴィッティ)とアンナの恋人サンドロ(ガブリエーレ・フェルツェッティ)はそれぞれアンナを探しながらもだんだんとお互いが気になりはじめ、罪悪感を伴いながらも2人は・・・。
実はストーリー的には失踪事件以外にあまり大きなうねりはなく、たんたんと物語が進行していくような感じですが、カメラワークや緩い感じで進む展開が面白く、思わず魅入ってしまいました。そして、何よりモニカ・ヴィッティ!この映画はモニカ・ヴィッティを観ているだけで満足しますね。(笑)最初は表情が硬く、そしてアンニュイなオーラが漂っているのですが、サンドロとの関係を受け入れた後のモニカ・ヴィッティは、笑顔で歌い踊り、百面相までみせてくれてなかなか楽しいです。これまでがアンニュイな雰囲気を演じていたためか、これを見ると笑顔がとても素敵な女優さんだなあと思いました。
「情事」と考えて、女をみると言い寄る男と、誰もが振り返る美人のモニカ・ヴィッティとの微妙な関係性の中で、心が揺れ動く主人公のクラウディアをモニカ・ヴィッティが好演しています。
最初の予告篇の通りなのか、発端の事件もラストの行方も観る者へ投げっ放しの放置状態で、観客は脳をこねくりまわされるのですが(笑)、そのようなストーリーは瑣末なことと思わされるほどモニカ・ヴィッティの喜怒哀楽な演技だけで満足できる映画でした。罪悪感の中にも感じた一筋の愛の歓びと不安、そして崩壊を一身に体現するモニカ・ヴィッティの演技を楽しめる一作です。
本棚登録 :
感想 :

これはまた・・はるかな記憶を引っ張り出してレビューを読ませていただきましたよ!
読みながら、ああそうだった...
これはまた・・はるかな記憶を引っ張り出してレビューを読ませていただきましたよ!
読みながら、ああそうだった、と思い出しました(笑)
ゴダールよりはずうっと理解しやすかったように思います。
主題曲もカッコ良かったような・・
そうそう、このモニカ・ヴィッティがね、いいんですよねぇ。
兄たちが3人とも揃ってファンだったので、部屋の壁にピンナップを競って貼ってました。
一番大きい兄が【スクリーン】という映画雑誌を買っていて、まだ小さかった私は大人の女性の匂い立つような魅力というものに憧れて育ったようなものです。
こういう味の女優さん、残念ながらとんと見ませんね。
↓↓ チェーホフは大好きな作家さんですが、さすがのレビューです!
見事にツボをおさえてまとまってます。これ、保存版ですよ!
毎度ありがとうございます。
チェーホフの拙レビューには過分なるお言葉をいただきまして恐...
毎度ありがとうございます。
チェーホフの拙レビューには過分なるお言葉をいただきまして恐縮いたします。
仕事の合い間にあまり気合を入れずに書いたものでしたので(笑)、何だか気恥かしいですが素直にありがとうございます。m(_ _)m
nejidonさんもチェーホフが大好きとのことですが、僕は、あの帝政ロシア末期の雰囲気の中で描かれる人間模様の妙がとても面白いと思います。特に強めの美人が出てくるとたまりませんね。(笑)
モニカ・ヴィッティは3人のお兄さん方の憧れの女(ひと)だったわけですね。いい趣味をしておられますね!この映画では本当は物悲しい演技をしていたのだと思うのですが、それが気だるい印象になってしまうところがこの女優さんならではの魅せる個性かなと思います。その後、ミケランジェロ・アントニオーニ監督作品に出演し続けたところをみると、監督もこの雰囲気にやられたのかなと。(笑)
たいへんな美人というわけではないのですが、そうした印象も含めて素敵な女優さんですよね!確かにこのような味の女優さんは最近見かけません。その分、いま見てもモニカ・ヴィッティは光っているということなんでしょうね。(^o^)