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- / ISBN・EAN: 4514631000699
感想・レビュー・書評
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僕の中では名作越えの神作の一つです。主要登場人物の視点を相互に入れ替えながら、全て主人公に仕立て上げていき、個人から『特別』や『運命』という物をはぎ取っていく進行は、総合小説として僕が知りうるものでも最高レベルのものです。許されるならば今作品に100点を上げてしまいたい。自分にとって最高レベルのフィクションであっても100点はつけられない。それが正しいとは思えないからだ。正しくないが、怖いからかもしれない。トゥルーエンドがわからない人は、ただのセンチメンタル求めてる感動したがり屋。でもこの意見は正しいか?
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近頃めっきりエロゲーをやることも少なくなってしまったんですが、これだけはやっておかないととずっと思っていたSWAN SONG(FlyingShine)をプレイ。
ファーストルートをクリアしましたが、もう大満足。
極限環境下の群像劇。
人間批判のようでもあり人間賛歌のようでもあり。
ステレオタイプだとかそういったことを吹き飛ばすほどの厚みのある物語。
なにもかも素晴らしい。
音楽はFuncsionSOUNDS。
この人たちの芸の幅広さにはほんと驚きます。
まるで映画音楽のようなオープニングのオーケストラ、シーンにぴったりの緊張感のあるBGMは、久々に全プレイヘッドフォンで挑ませていただきました。
素晴らしい物語にほど物語中のキャラクターの好き嫌いはなくなりますね。全キャラクターが人間的で愛おしい。クワガタでさえも。
これだけノベルゲー的でない文章も珍しい。
ちょっと台詞回しにくどい部分がありつつも、文章的には小説のような。
久々に読み解いていく楽しさがありました。キラ☆キラも面白かったし、瀬戸口廉也恐るべし。 -
多分柚香に一番感情移入していたと思う。司にひかれて、苛々して、でもひかれたなあ。厳しく、でも美しいお話だと思いました。
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2012/12/08
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五指に入る傑作。いかにもハリウッド的な舞台設定に、やけに文学している文体、それでもゲームなのでエンタメ展開。これらの融和と反撥が素晴らしい(キャラクターに引っ張られすぎているきらいもあるけど)。
あろえはノベルゲーム界随一のヒロイン。 -
北斗の拳ww
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面白くて寝不足になった。解釈色々鬱ゲー。
不満点はあろえちゃんをもうちょっと掘り下げて欲しかったのと、地震の謎をもう少し明かして欲しかった。
シナリオの瀬戸口廉也さんが自閉症についてあまり知識がなかったとか、配慮したとかあったのかもしれないけど、コミュニケーションブックと「お姉さんはどこですか?」でゾクゾクしたので期待してただけに。 -
人間のこわさがわかる。
長さもちょうどいいしすごくオススメです。 -
群像に巧みな心理描写は流石というところか。冬、地震、そして避難生活。自然も怖いが人間も怖いと改めて感じた。
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瀬戸口作品の中で一番好きかもしれません。
大災害という極限状態の中、ヒトが見せる本性と狂気が恐ろしかったです。本当は誰も悪くないはずなのに、どうしてこんなことになってしまったのだろうと読んでいて切なくなります。
ノーマルエンドはいっそ美しさすら感じられ、本当に惚れ惚れしました。
川原さんの大人っぽい絵も綺麗で良かったです。 -
人それぞれの価値観や考え方、理解する・されることについて考えさせられた物語でした。
章ごとに視点となるキャラクターが変わるのも、単純に面白いです。
初めて買ったアダルトゲームですが、1番初めにこの作品をプレイして良かったと思います。