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- / ISBN・EAN: 4571147373525
感想・レビュー・書評
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そうか、ぼくがモテないのは、ぜんぶ、フィデルのせいだったのか
そうかそうか詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
1970年代、フランス。裕福な家庭で、お嬢様学校に通い、素敵な毎日をすごす9歳のアンナ。
ところがある日、両親が共産主義を支持し始めたことで、生活が一変。宗教学は受けられなくなり、大きな家から小さなアパートにお引越し。家にはヒゲのおじさんたちが入り浸り、ミッキーマウスは資本主義の手先として取り上げられ・・・。いきなり訪れた新しい環境にアンナは不満爆発!
キョーサン主義って何?元の生活に戻りたい!
これって、“ぜんぶ、フィデルカストロとかいう人のせいなのね?”
仏頂面で、めいっぱい怒りをあらわにするアンナ。しかし、やがて自由や社会のことを彼女なりに考えるようになり・・・。
・・・って話。
かわいいし、切り口が面白かった。
政治や宗教を子供に問われたときどう説明するかで、「世界をわかったつもりな大人」な自分の認識にも、スポットがあたるね。
共産主義どうこうより、政治的主張によって、こうもライフスタイル(見た目も)が違ったのかーと再認識。
親の都合で子供の環境は一変するもので、子供である以上それについてくのが当然なんだけど、まぁ、
大変なんだよねー。
とちょっと共感。 -
2009.8
父がキョーサン主義になり、生活が一変してしまった女の子。
庭付きの家、優しいお手伝いさん、がなくなって、
ひげもじゃのひとがたくさん出入りするアパートでの生活に。
自分のことばっかりね、と親に何度も叱られながら、
おばあちゃん家に家出したり、抵抗を繰り返しながら、
彼女の成長の過程がよくよくわかる。
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大人はいつも勝手、今までそういうものだと教育してきた生活を今度はぜんぶ否定して、考えを押し付けようとする。子供は選べない。カトリックがいいと言われれば、それを信じるしかない、選択肢はないのだから。子供の視線で見ると、社会主義も独裁政権も資本主義も、大人の自分勝手と妄想と、子供の視線を忘れてしまった大人の大人気なさに端を発していて、なのにデモ行進で逃げ遅れたアンナみたいに、いつも最初に危険にさらされるのは子供なのだということを、子供の視線を大切にして描いている映画だった。夢とか主義主張とか、わざわざ議論して対立しないで、平和に生きれないのかね、人間は。
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2009/07/06視聴
常に仏頂面のアンナちゃんがかわいくて仕方ない。
フィデルは革命家フィデル・カストロのことです。 -
9歳の子どもの目を通して社会の変化を見事に描いていて感動した。
子どもの成長は必ずしも真っすぐの教えだけによるものではないことを改めて感じた。
それにしても主役の女の子とその弟役の子はすごいなあ。
完全に周りの大人がぼやけて見えました。
とても真面目な映画です。 -
すごく良かったです。子供がとにかくスゴいと思った。アンナもフランンソワもセシルも。大人になると本当に色々抱え込んでバカになるだけだと思うよ。
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前評判ほどはよくなかった。革命がキーワードであるため、グッバイレーニンなどと比較されているようだが、残念ながらそれには及ばなかった。
主人公がまだ幼い(そしてそれゆえに親もまだ若い/幼い)ということが特色であるのだが、それが十分に生かされているかというと、疑問を感じた。
日本語タイトルは(ほぼ原題どおり)秀逸であるだけに、惜しい。 -
両親が突然共産主義に目覚め、
裕福な家庭に育ってきたアンナの生活は一変。
文句ばっかりだったのが、
様々な体験をして数多くのことを学んで行く姿と
理知的な表情に変化していくのがとても興味深い。
「キョーサン主義」「チューゼツ」ってなに?
子供の視線でまっすぐな目線と考え方で進んでいくこの映画。
仏頂面も思慮深いところも全てがとってもキュート!
そしてもっとこの頃の時代背景を知りたい!