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- / ISBN・EAN: 4988131907985
感想・レビュー・書評
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2007年鑑賞
チンピラのシニャンの元へ施設から「あなたのこどもです」と連れてこられたシネちゃん。
余命幾ばくもない娘の「父親と過ごしたい」という願いをかなえるために相談員は病気を隠して父親の元へ半ば強制的に預けた。サッカー好きのシネちゃんはテレビでもワールドカップに釘付け。
最初はまとわりつく子犬みたいにシネちゃんのことをうざくおもっていたシニャンもだんだん慣れてきた。
シネを使ってやばいことをしたり、はちゃめちゃながらもなんとかやっていけるようになった。しかしシニャンはへまをしでかし、親分からボコボコにされて残った右目まで失明の危機を迎える。自暴自棄になったシニャンはシネのことに気が回らなくなる。雨の中に倒れているシネを発見するのが遅れてしまった。シネを病院へ運んで相談員からシネの病気を聞かされた。
「なんで言わなかった!」
「言えば引き取りましたか?」
「引き取るわけないだろ!」
「だから言わなかったんです。シネは残された日をお父さんと一緒に過ごしたい、それだけしか願っていませんでした」
そしてシニャンはシネの「アッパと一緒にワールドカップの応援をする」夢を叶えるため、街頭のスクリーンで映される試合の映像をみながら舞台の上で精一杯応援をしてみせる。その姿を見ながらシネは天国へ。シネの意志で角膜提供がなされ、シニャンは目が見えるようになった。シニャンはシネの意志を継ぐため、チンピラから足を洗い、少年達のためのサッカーグランドを造る。角膜を通してシネの意志を継いだシニャン。その目にはまばゆい光が差し込んでいるのだった。
とお話は後半から泣かせようとしているな、、と感じてしまい、なぜか素直に泣けなかったのですがこの全てが終わり、ラストシーンのなんでもないワンカットで涙があふれました。
シネちゃんはこの映画のあとにドラマ「ありがとうございます」にも出演しましたが、いやぁ、すごい子役ですわ。主役になりうる子役。