GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0 [DVD]

監督 : 押井 守 
出演 : 田中敦子  大塚明夫  山寺宏一  仲野 裕  大木民夫  榊原良子 
  • バンダイビジュアル (2012年3月10日発売)
3.84
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本 ・映画 / ISBN・EAN: 4934569633729

感想・レビュー・書評

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  • GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

    いろいろなレビューを見ましたが、概ね批判の嵐でした。それは、1995年制作のオリジナルとの比較やCGの技術論がほとんどでした。
    竹蔵が★満点をつけたのは、オリジナルとの比較ではなく、純粋にこのアニメの価値、影響を考えてのことです。
    ウィリアム・ギブソンの「ニューロマンサー」で見事にイマジネーションが形作られた、電脳空間や脳へのダイレクトワイアリングなどのガジェットと、リドリー・スコットの「ブレードランナー」で描かれた、ダーティーな管理社会としての近未来が、「攻殻機動隊」でより分かり易いイメージとして提示され、その後の「マトリックス」などに繋がっていきます。
    昔々、サイバーパンクを読み漁っていた竹蔵は、僭越にもSFを書こうなどと思い立ち、アイデアをひねって出てきたのが、サイバースペース上に生まれた思考体でした。そんなことをぼんやりと考えていた時に見た「攻殻機動隊」は、そのアイデアを完全にストーリーとして展開して、具体的なイメージまで描かれた竹蔵の100年先を行く映画でした。。。
    閑話休題、オリジナルに比べて音楽がとてもよくなっていることに気づきました。まあ、CG化が中途半端だという指摘はその通りだとして、改めてそのストーリーのすばらしさを実感しました。
    「イノセント」の次のオリジナル作品を是非期待したく。

    竹蔵

  • ゴダールの後に押井。ちゃんと観返したのは劇場公開以来かな?断片的に、場面場面で見ることはあったんだけど、22年ぶりとかかよ。。今だに劇場で観た時の記憶が生々しく残ってる。

    先日、スカヨハ主演のやつを劇場で観てきて。観るつもりなかったんだけど、攻殻と押井好きの人に薦められて。ネタとして観て!って笑。
    で、普通に面白かったんだけど、この監督はほんとオリジナリティないよね。前作『スノーホワイト』はほんとにひどい映画だった。今回はもう、オリジナリティとかそういうのすら放棄してる笑。
    『ロボコップ』に先祖返りさせてすっげーわかりやすくした映画だったんだけど、攻殻ってそうじゃないでしょう、とか笑。これ言い出すと不毛だし、そういう映画じゃないから言うつもりないけど、口直しに押井版でもと。

    で、ver.2.0初めて観たんだけど、追加CGパートがクソでしたね。がっかり。
    キャストはすでに亡くなった方も。オッサン役の松尾銀三、銀ちゃんとかね(ちな友達の知り合い)。人形使いが榊原さんになってたのは、ある意味本質に近づいててよかったかも。
    あと、最後の素子が真綾なの知らなかった!(ARISE観てない)エスカフローネの前年なのか。。

    公開当時観て難解だったというか、原作読んでたから内容は大体知ってたんだけど、見返したらダメな原因が色々わかった。
    尺が85分しかないところに、説明ゼリフが多い。そりゃ難解に思えるわ。今観ると全然そんなことないですね。あとBD版は音がすげえ小さい。。字幕推奨。でも、そういう映画ってダメだろと。

    押井作品はP1〜P2〜攻殻と見てくと、変遷がわかって面白い。どんどんエンタメからは遠ざかっていく。庵野秀明なんかはサービス業、「サービスサービスぅ!」なんだけども、押井監督はなあ。。映画としては正解なんだろうけど。
    攻殻までは劇場で観てたけど、つきあいきれなくなっちゃった。口直しにver.1.0を観ることにします。

  • 「士郎正宗」のコミックを「押井守」が映画化したSFアニメ作品『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊2.0 /2008』を観ました。

    1995年に公開された映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』を「押井守」監督自らが全カットを完全リニューアルして2008年に公開された作品です。

    1995年に公開されたオリジナルは観ていないのですが、全米でも記録的なヒットを飛ばした作品ということで、以前から気になっていたんですよね。

    -----story-------------
    西暦2029年。
    高度な情報化ネットワーク社会の中で、より高度に凶悪化していくコンピューター犯罪やサイパーテロに対抗するため、政府は隊長「草薙素子」を始めとする精鋭サイボーグによる非公認の超法規特殊部隊、公安9課/通称“攻殻機動隊”を組織した。
    ある日、某国情報筋から攻殻機動隊に警告が発せられる。
    EC圏を中心に出没し、株価操作・情報操作・政治工作などで国際手配中のテロリスト“人形使い”が日本に現れるという情報をキャッチする。
    草薙たち攻殻機動隊は、犯罪の中に見え隠れする“人形使い”の影を追う。
    -----------------------

    予備知識なく観たのですが、、、
    うーーーーーん、難しかった。

    独特の世界観とリアルな戦闘シーンの描写には魅力を感じるし、クオリティの高い映像にも驚かされるけど… 内容は難解でしたね。

    世界に充分通用する映像美だとは思いますが、感情移入できず愉しめませんでした。

    映像は嫌いじゃないんですけどね。

    『スカイ・クロラ』も観てみたいんだけど… 難しいのかなぁ。

    ------------------------------------
    監督: 押井守
    原作: 士郎正宗
    脚色: 伊藤和典
    音楽: 川井憲次
    声の出演:
     田中敦子 草薙素子
     大塚明夫 バドー
     山寺宏一 トグサ
     仲野裕 イシカワ
     大木民夫  荒巻
     玄田哲章 中村部長
     生木政壽 ウイリス博士
     山内雅人 外務大臣
     小川真司  外交官
     宮本充 台田瑞穂
     山路和弘 清掃局員
     千葉繁 清掃局員
     家中宏 検死官
     松尾銀三 オッサン
     松山鷹志 実行犯
     小高三良 技師
     佐藤政道 運転手
     林田篤子 オペレーター
     上田祐司 通信の声
     亀山俊樹 狙撃手
     後藤敦 指揮官
     坂本真綾 少女(草薙)
     榊原良子 人形使い

  • これまた集中できませんでしたが、身体と魂の話ですよね・・・?

  • これぞ演出

    「生命および個人の定義」はノータッチで。お、おもしろかったよ?

    全体を通してみると、動きが少ない静の演出と、アクションシーン中心となる動の演出をはっきり意識しているように思えた。作品の活性を一度下げてから上げれば、ギャップ効果でより鮮烈過激な印象を与えられる。ノスタルジックな市街地を見せてからの、SFガンアクション。誘拐追跡中に、琵琶?音楽のみでクールダウン。雨で雰囲気を押し下げてからの、戦車バトル。地を凹ませて重量を感じさせたり、水の波紋や軌跡を使って光学迷彩アクションに動きをもたせたり、戦車の蓋を開ける際これでもかとばかりに(人工)筋肉を躍動させたり、これこそ演出だよなって思える。

    正直予備知識がなかったので、最初のうちはよくわからなかった。30分アニメ版があること自体実は本作を視聴してから知ったというね。草薙素子(CV:田中敦子)がとくにそうなのだが、家で視聴する際は周囲が静かな時間帯に大音量で聞かないと何を言っているか聞き取れないだろう。たぶん95年作品を観たことがあるが、そのときはよく聞き取れず何がなんやらわからないまま終わった 笑

    「マテバでよければ」か、かっけぇ。あてにされてなかったがw

  • 「これが有名な攻殻機動隊か~」といワクワクして見始めたのですが、なかなかコミットが難しい作品でした。wikipediaのあらすじを読んでもさっぱり理解できないストーリーにお手上げ。アニメーションもキャラクターもさほど魅力的に思えず。

    とりあえず、「エヴァ」のような萌え要素はないので、アメリカでヒットしたというのは、本格SFとしてコアなSFファン層に響いたということなのでしょう。

  • 2021.02.26 BS12

  • TVにて
    命とか生きるとか永遠のテーマだ.

  • SF。サイバーパンク。アクション。
    リメイク版らしいけど、ほとんど違いは感じない。
    たまに作り直された映像が入るくらいしか…。
    ストーリーは2回目の視聴でも相変わらず難解。しかし、初めて観た時よりは理解できる部分も多く、繰り返し観ることでより楽しめる、深い作品だと感じた。

  • 「攻殻機動隊」初体験でした。タツノコ四天王の、うる星やつらの、押井守監督作品ですね。
    世界観は「AKIRA」的なのでしょうか。
    楽しみに観始めました。

    技術は益々発達し、脳幹以外全て機械に置換できている近未来。
    物語では、情報の海から産まれた「ゴースト(=意識)」が、我は生命なりと宣言します。
    しかし一方で主人公との対話で、「子孫を残せないので、実は生命ではない。」と告白します。
    コピーは全く同じだからひとつのウイルスで全滅する、多様性がないので、緩やかに絶滅するというのです。

    技術とは何か、生命とは何か。
    そんな問い掛けがテーマだったと思います。

    技術とはなんでしょう。

    舘 すすむ 先生曰く、
    忘れてならない大事なことは、人間が人間らしくあるために便利なものとして技術、学問があるということです。

    生命とはなんでしょう。

    田沼 靖一 先生曰く、
    ヒトの細胞は死の遺伝子がプログラムされていて、ちゃんと死ねるそうです。
    単細胞生物は増殖し続けるので死ねないし、進化もできない。
    性が分かれて、多種が生まれて、死があって、環境に適した遺伝子が残り、進化していく…。

    福岡 伸一 先生曰く、
    「自ら増殖できるもの」と定義しています。

    形あるものは総て崩れ去りますが、生命は自ら破壊と生成を繰り返し、細胞を入れ替えることで残り続けるのです。
    さらに細胞以上の速度で、物質を形成する「分子」は入れ替わっているそうです。
    因みに分子が常に入れ替わっているのに、物体の同一性が維持されることを”動的平衡”と言います。
    分子ですから、木、石、地球を生成する分子とも入れ替わっているというのです。
    つまり生命の体は、石や雲、宇宙だった分子と常に入れ替わっているという!
    ということは、分子レベルでは生物と無生物の境界はなく、
    また生命は途絶えても分子は生物や無生物の間を駆け巡り続ける・・・。
    動的平衡で同一性を保つけど、分子レベルでは別人の昨日の自分と今日の自分。
    分子レベルでは地球全体、宇宙の総てと繋がっているということだそうです。

    考えるって素晴らしいですね。

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