akiko

アーティスト : 矢野顕子 
  • ヤマハミュージックコミュニケーションズ (2008年10月21日発売)
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レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・音楽
  • / ISBN・EAN: 4542519004446

感想・レビュー・書評

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  • 好きだなぁ・・・。

  •  米音楽界の重鎮T・ボーン・バーネットをプロデュースに迎え、自らのファーストネームをタイトルに冠したこの作品は、リトル・フィートの面々と互角に渡り合ったデビュー作『ジャパニーズ・ガール』(1976年)の21世紀版と言えそうだ。つまり、原点回帰を期した一作と見た。
     
     一聴した印象は、「地味なアルバムだなあ」というもの。
     前作『ホントのきもち』が、くるりと共演したロケンローな曲があったり、レイ・ハラカミと共演したエレクトロニカがあったりして、ある意味派手なアルバムだったから、よけいにそう思う。
     
     まず、楽器編成が地味だ。キーボードは生ピアノのみだし、ピアノ/ギター/ドラムスのトリオ編成で演奏される曲が大半(一曲だけヴァイオリンが入っている)。ベース・ギターすらほとんど使われていないのだ。
     プレスリリースによれば、T・ボーン・バーネットが「矢野のピアノの左手のフレージングを高く評価していて、基本のベースラインを矢野に委ねる方法を選んだ」のだという。

     音数も少なくて、すき間が多い。曲も全体に静かで地味。シングルカットできそうな曲は皆無(もともとシングルヒットなんてあまり眼中にない人だけど)。

     しかし、地味だからつまらないかというと、そんなことはない。聴きこめば聴き込むほど、一音一音に込められた深いニュアンスに唸らされる。いぶし銀の輝きを放つアルバムで、秋の夜長にしっくりと合う。ピアニストとしての矢野顕子の力量も、十全に発揮されている。

     サウンドには、アメリカン・ルーツ・ミュージックからの影響が色濃い。『ホントのきもち』にも渋いブルース・ナンバーが一曲あったけれど、今回は全編が古き佳きアメリカの香り。
     『ジャパニーズ・ガール』(のA面)の魅力がアメリカ的な音と日本的感性の融合にあったのに対し、今作は矢野の側から進んでアメリカ的な音に溶け込んでいる感じ。それでいて、アメリカン・ルーツ・ミュージックのたんなる模倣ではけっしてなく、あくまで「矢野顕子の音楽」になっている。

     とくに、冒頭4曲――「When I Die」「Evacuation Plan」「The Long Time Now」「Song For The Sun」――のシークェンスは、非の打ち所のない仕上がり。私はここばかりくり返し聴いている。

     ギターのマーク・リーボウ(以前はマーク・「リボット」という表記が一般的だった。元ラウンジ・リザーズ)が、八面六臂の大活躍。ジャジーで渋い演奏からフリーキーな速弾きまで、曲に合わせて色合いの違うプレイを披露して見事。

     アルバム後半では、ツェッペリンの「胸いっぱいの愛を」とドアーズの「まぼろしの世界」という2つのロック・クラシックをカヴァーしている。
     「まぼろしの世界」はジャジーでアーシーな仕上がり。「胸いっぱいの愛を」は、終盤にマークがラウンジ・リザーズばりのギターを弾きまくるところが面白い。

  • 1. When I Die (English version only)
    2. Evacuation Plan (Japanese version)
    3. The Long Time Now (English version only) T Bone Burnett
    4. Song For The Sun (Japanese version)
    5. Whole Lotta Love (English version only) Led Zeppelin
    6. しまった(Japanese version)
    7. いいこだね(Japanese version)
    8. People Are Strange (English version only) The Doors
    9. The Wall (Japanese version)
    10. 変わるし(Japanese version)

    矢野顕子の27枚目となるオリジナル・アルバム。グラミー賞を受賞した音楽プロデューサー`T・ボーン・バーネット`を迎え、全曲ロサンゼルスとニューヨークで録音。1stアルバム『JAPANESE GIRL』を感じさせる原点回帰と、30年以上が経った矢野顕子の成長をミックスした圧巻の仕上がりです!

  • Whole lotta loveやPeople are strangeなんかやってる。でもちょっとバックとノリが合わずに苦労しているか。

  • 文句なし星五つ。はじめはシンプルだなーと思って聴いてたけどとんでもない。「変わるし」は聴くたび好きになる。身体にぐあーっと入ってくる。わたしは無人島に一枚だけ持っていけるとしたら、迷わずこれを選びます。

  • 売れっ子プロデューサー、T・ボーン・バーネットを迎えた最新作。
    カッコいい。うん確かに、音もイイ!そういえば洋楽っぽい音かも。
    彼に「(デビュー作 『JAPANESE GIRL』を聴いて以来)私も君の事を30年間待っていたんだ」と言わしめた矢野顕子。
    アルバムタイトルにふさわしく、またまた新しい矢野顕子。
    穏やかな曲調ではじまり・・・
    なんとツェッペリンのカバー!で大暴れも。
    共演の凄腕ギタリスト、マーク・リーボー参加のツアーもまた、
    バリバリかっこ良かった!
    例年のジャズなトリオももちろん好きだけど、
    ギターが入ってロック寄りなのもしびれるね〜。
    矢野顕子がまだまだ、年々パワフルになり続けていて、嬉しい。

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