Who are you? - NICO Touches the Walls
- キューンミュージック (2008年9月23日発売)
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感想 : 5件
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Amazon.co.jp ・音楽 / ISBN・EAN: 4582117988878
感想・レビュー・書評
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まだこの頃は混沌とメラメラとしてたね。
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インディーズ時代も含めて、NICO初のフルアルバム。
メジャーデビュー後も変わらず、ロックの牙を突き立ててくれる音があり、
彼らの持つ芯を感じさせてくれる一枚になっています。
インディーズ時代の『(My Sweet)Eden』や、前作のミニアルバムに
収録済みの『image training』を含めて、シングル曲はすべて収録。
メジャー後のシングル曲の中では『THE BUNGY』が飛び抜けて好みです。
カントリーを取り入れながらも、彼らのロックに仕上げている見事な曲でした。
『Broken Youth -Original Version-』と『夜の果て』は決して悪くはないけれど、
シングル曲という型にはめようと力んでいる印象を受けますね。
それは私が、型にはまらないのが彼らの魅力の一つだと考えているからでしょう。
面白いアプローチができることを知っているだけに、
尖っているだけではなく、バンドの幅を広げるという意味での
攻撃的、挑戦的な音作りを今後は期待していきたいです。
アルバム曲では荒々しい一面を見せ付けられる『B.C.G』『有言不実行成仏』、
哀愁に浸れる『エトランジェ』『葵』『anytime,anywhere』、
そこにシングル曲『THE BUNGY』や『(My Sweet)Eden』での解放感、疾走感、
前に進む気力を与えてくれる曲たちも加わって、NICOの様々な音が味わえます。
『B.C.G』や『バニーガールとダニーボーイ』では、
音における押しと引きの駆け引きが良いですね。
盛り上がってくるところで溜めを作ってから爆発していく展開が好きです。
後者はまさにライブで盛り上がって下さいと言わんばかりの曲で、
ダンサブルでテンションの上がる曲を作るのはさすがに上手いなと思いました。
もちろん、哀愁漂う世界観を描くことにおいても、
締め切った部屋の中で煙草を燻らせているような『葵』など、
音から思い浮かべる映像や物語に呼び込んでくれる曲もあって印象深いです。
ただ、今回は歌詞で唸らされることが少なかったのが残念でした。
独特なセンスは感じるものの、リズムや言葉遊び重視という感じ。
『ほっとした』でも「乾かない唇」という表現が良いなと思えば、
「キス」という直接的な言葉を使ってしまうところにもったいなさを感じます。
全体を振り返ってみると確かに良盤ではあるものの、
インディーズ時代で感じられた「若さだけじゃない何か」は薄れたかなと思います。
とは言え、メジャーとしての活動は始まったばかりなので、今後に期待したいです。 -
【曲調】主に歪ませたエレキ・ギターを用いています。
激しさに高揚する曲、落ち着いた大人の雰囲気を感じられる曲、アコースティック・ギターで穏やかになる曲などがあり、多くはこの1つ目だと思います。
【類別】ロック。ポップス寄りのロックを好んで聴く人には、恰好良さが感じられるのではないでしょうか。
一部の曲に、カントリー・ミュージックの音楽的要素を感じる人もいるかもしれません。
【備考】テレキャスター(鋭めな音が特徴、エレキ・ギターの一種)の音を心地よく楽しめるものもあるように感じました。
ボーカルから、ほんの少し情熱的な印象を受けました。 -
最後のanytime~、今のところNICOの中で一番好き。好きすぐる。この曲聴いてなかったらよくあるバンドでスルーしてたと思う。
