ザ・マジックアワー スタンダード・エディション [DVD]

監督 : 三谷幸喜 
出演 : 佐藤浩市  妻夫木聡  深津絵里  綾瀬はるか  西田敏行 
  • ポニーキャニオン (2012年3月10日発売)
3.87
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感想 : 493
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988632502177

感想・レビュー・書評

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  • 「ラヂオの時間」に続いて、三谷幸喜の映画を観る。いやぁ、面白かった。
    コメディ、ドタバタ喜劇であるが、出演している俳優はすごい。
    佐藤浩市、妻夫木聡、深津絵里、西田敏行、綾瀬はるか、寺島進、戸田恵子、伊吹吾郎。ちょい役でもすごい俳優が出ている。天海祐希、中井貴一、鈴木京香、唐沢寿明、香取慎吾。更には市川崑監督まで出演。こういった俳優が、「コメディを真剣に」演じているのだから、面白くない訳がない。
    ストーリーは説明しても仕方ない、観てもらうしかない。
    映画のエンディングロールで、この映画のセットをつくっている様子がかなり長い時間、映されている。俳優陣の豪華さとともに、セットづくりにかけているお金と時間にも感心する。

  • なんか、セットがすごい!
    という印象しか残らない映画だった…。

    とにかく、キャラクターにも
    世界観にも馴染めず、違和感を感じたまま、
    途中で飽きちゃうという感じだった。

    外国映画のコスプレ感を感じるいうか…。

    違和感を感じたと思われる理由

    ・三谷さんは派手なキャストをたくさん使うタイプでは無い気がする(なんか記号的で浅い感じがする、内面から滲みでるキャラクターが描ききれてない感じ)

    ・街のセットはファンタジー的な世界観なのに(日本人がタキシードやドレスを着て、映画のセットのような街にいることがファンタジー)、街の外に出ると急に、めちゃリアルな「現代の日本」。…ので、どっちの世界観で映画を観ればいいのか、混乱した(というか冷めた)。街の外も現実的でないセットにして、“”そういう世界観で統一”してくれたら、「そういう世界なんだ」と思って観れた。

    ・「このキャスト、どう?どう?」「この笑いどう?どう?」って感じで、自分の脚本に酔いすぎて、客観的な視点が無いような気がする。なんか、すごい高級食材をとにかく使いました!みたいなこってり感というか…胸焼けがするというか…バランスが悪い?三谷さん脚本、他の方が監督(テレビドラマ)する方が、三谷ワールドを冷静な視点で精査して再構築できて、より深みが出るような気がする。

    ・カメラアングル(?)が、舞台的なせいか?なんか世界に入り込めない。学芸会の映像を観ているような…。カメラアングル(?)での盛り上がりが無い?コメディの命(だと思う)の、「映像のテンポ感がない(リズム?)」。

    映画で映画を撮るコメディという設定は、
    すごく面白かった。

    役者が芝居をしてる芝居をする、ナンセンスさとか。

    三谷さんには限られた舞台の中で、
    地味でコミカルな、
    ウィットなユーモアを日本のじめっとした表現に変換した
    そういうものを作ってほしい。

  • 港町・守加護(すかご)でマフィア「天塩商会」のボス(西田敏行)の愛人マリ(深津絵里)に手を出した備後登(妻夫木聡)は、自分の命を見逃してもらうため伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることになる。
    探しても一向にデラ富樫を見つけられない備後は苦肉の策として、売れない俳優・村田大樹(佐藤浩市)を映画の撮影と騙してデラ富樫に仕立てて乗り切ろうと画策する。
    相手が本物のギャングとは知らずデラ富樫を熱演する村田、村田と「天塩商会」に嘘がばれないよう四苦八苦する備後、村田をデラ富樫と信じる「天塩商会」の面々。
    それぞれの思いやすれ違いが行き交う中、次々と予期せぬ展開が待ち受ける…。
    映画の現場やスタッフ、演じることを愛し過ぎているが故にやり過ぎる演技をしてしまう売れない俳優・村田大樹を楽しげに佐藤浩市さんが演じ、佐藤浩市さんの暴走にどんどん備後や天塩商会の思惑を越えて、たがが外れて思いもよらない展開になっていくのが面白いです。
    佐藤浩市さん演じる村田大樹が殺し屋デラ富樫になりきって、西田敏行さん演じるギャングのボスと初対面の時、ナイフを舐めまわして威嚇するシーンや本物のデラ富樫に、映画のスタッフと協力して圧倒するシーンはかなり笑えました。
    小悪魔な歌姫を演じる深津絵里さんが西田敏行さんと妻夫木聡さんを振り回す憎めない悪女を楽しげに演じていて、見事な歌も披露していて良かったです。
    西田敏行さんも冷酷だが、深津絵里さん演じる歌姫には弱いボスを重厚に演じていて良かったです。
    妻夫木聡さんのワルになりきれない小悪党も笑えるし、寺島進さん演じる義理堅いギャングも良かったです。

  • 劇場にて。

    まったくどーしよーもないなぁ三谷幸喜は。
    オリジナル脚本でコメディ映画作っちゃうなんて。
    最新作が最高傑作です!! 3分に10回笑えます!!
    って、自分で言っちゃうなんて。
    そこまで言われたら観に行くっちゅーねん…

    で、

    おもしれーコレ!! 焦った!!
    とんでもないモン作ったね三谷君。プロフェッショナルだね三谷君。
    やられたー 笑わされすぎたー
    純然たるコメディ映画にドキドキ感と冷や冷や感が混ざってしまった結果、おもろすぎてしょーがねぇ。
    アンジャッシュお得意の、勘違いコントみたいな会話とかやり取りがウケる笑
    どのシーンでバレる(気付く)んやろー? オチはどう収まるんやろー?って。
    始めは、映画を撮影してるっていう設定を、ムリヤリ現実のストーリーに食い込ませてたけど、終わり頃になると、現実が撮影コントに巻き込まれちゃってるから笑
    しかも現実の街並みが映画のセットのよーに見えてくるし。まぁそれも映画のセットなんやけども。
    「だからアンタ誰なんだよ!?」笑
    てか佐藤浩一、ナイフしゃぶり過ぎやから笑
    もぅ、ホンモノの殺し屋が誰かなんて、どーでもよくなってくるし。
    エンドロールで、挿入歌がヒロト氏作詞作曲っていうのに気付いた。
    じゃあ兄弟共演ってことやな。でもそんな曲、流れてたかなぁ~??
    あーぁ、今年最高のコメディ映画に決まりやな♪

    2009年05月29日 

  •  雰囲気がすごくいいですね。特に曲が。
    三谷さんの本?エッセイ?を何度か読んだけど、何してる人か良く知らなかった。監督さんなんですね。
     ともかく佐藤浩一の演技にずーっと騙されている黒川がほんとに面白い。正確に言うと備後に騙されている村田に騙されている黒川。鹿間(伊吹吾郎)さんかっけーと思ってたら、時代劇の俳優さんなのね
     微妙にかみ合わないというか、それはお話もそうだし、中のキャラクターもそうだし、だからコメディなんだろうけど、その絶妙さかげんが面白い。
     手抜きしないコメディというか、コメディなのに備後は生き残るために必死だし、本気で演技してる村田はフィルムが残ってない事に本気で怒るんだよな。そう言うところがいいと思う。
     いちばん好きなのは映画館で偶然自分の演技を見るシーンで、村田も満足そうに泣いてたし音楽も切ない感じのだったから私もじわっときたんだけど、なんで泣いたんだろう?これが最高の演技だから役者をやめるっていうんだけど、それだけなんだろうか?
     最後に高瀬さんと話すところが最高に泣ける

  • 前半はドキドキハラハラが止まらない。
    本気と演技でかみ合わないはずなのに
    言葉の綾を巧みに使ってなぜか上手く会話が進んでしまうところに感心した。凄い。そして笑ってしまう。

    後半はなんだかしんみりしつつ、要所要所でやっぱり笑ってしまう。最後は「えー!」って結末。いい意味で。
    とにかく最初から最後までドキドキしっぱなしだった。面白かった!!!!!!

    ちなみに「撤収!!」って言うバーテンダーの人が大好き。渋くて素敵だ。

  • 勘違いがさらなる勘違いを生むおかしさ。
    勘違い同士が絶妙なズレ加減。
    この脚本はすごいな。
    おなかが捩れるぐらい笑わせてもらったうえ、ハッピーエンドでなお良い。

    これぞ「喜劇」!

  • 自然体


    面白い!

    映画を観て、腹から笑ったのは久しぶりww


    もちろん、豪華なキャストに目がいくとは思う。
    こーゆー「劇中劇モノ」は俳優の演技がいかに“自然か”が重要な鍵を握るので、その点は文句なし。(綾瀬はるかがちょっと浮いてたきがするけど…)

    これが「三谷ファミリー」のなせる業なのでしょう!

    けど、この作品で本当に重要なのは“脚本”だと思う。
    「俳優を殺し屋の替え玉に利用する」という設定は、どーみても無理があって、違和感MAXなんだけど、本当にギリギリのラインでリアリティ(辻褄合わせ)のバランスを保っていた。

    特に、“「カット」をデラ富樫のあだ名とする”場面でのやり取りには思わず唸った!!!


    ただ、長い!!

    村田に真実がばれてからの後半3分の1は、
    “とってつけたような”感動シーンで、ここから物語は退屈になる。

    最後に、人生を諦めちゃいけない!のようなメッセージを伝えたい気持ちはわかるけど、それがあからさまじゃあ冷めちゃうよなぁ~


    ともあれ、
    俳優と脚本が可能な限り“自然である”という点で、
    この映画は良かった!

    他の三谷作品も観てみようと思う^^♪

  • 「三谷幸喜」監督が贈る痛快エンタテインメント・コメディ『ザ・マジックアワー』を嫁さんと観ました。

    「三谷」作品は『THE 有頂天ホテル』以来ですが、相変わらず楽しい作品に仕上がっていますね。
    今回もしっかり笑わせてもらいました。

    -----story-------------
    港町・守加護(すかご)。
    街を牛耳るギャングのボス「天塩」の愛人「マリ」に手を出してしまった手下のホテル支配人「備後」。
    はたして「天塩」に捕まり絶体絶命となってしまう。
    助かる唯一の条件として「天塩」が示したのは、5日以内に幻の殺し屋「デラ富樫」を連れてくること。
    条件を飲んだ「備後」だったが、そう簡単に見つかるわけもなく、最後の非常手段としてニセモノを用意することに。
    そこで「備後」は、映画監督になりすまして無名の俳優「村田大樹」を雇うと、映画の撮影と称して彼に殺し屋「デラ富樫」を演じさせ、「天塩」の前に差し出すのだったが…。
    -----------------------

    映画撮影と思い込み本物のギャング相手に幻の殺し屋を嬉々として演じる無名の三流役者「村田大樹」を演じる「佐藤浩市」の演技が秀逸。

    演技と現実が混在して、なんとなく上手く話が進むシチュエーションがたまらなく面白いですね。

    抱腹絶倒シーンが続きますが、、、
    「村田」が演技ではなく、現実であることに気付いたあたりからエンディングまでの間は、ちょっと冗長な感じがしましたね。

    エンディングの笑いで帳消しですけど。

    さすがは「三谷幸喜」ですね。ホント巧い。


    「三谷幸喜」の趣味なんでしょうが、、、
    レトロな街並み(「ビリ・ワイルダー」の映画を観ているみたい)や、登場するクルマ達(シトロエン2CVやワーゲンバス、縦目のベンツ等)も、たまらなくイイですねぇ。


    -------------------------------
    監督: 三谷幸喜
    製作: 亀山千広
        島谷能成
    プロデューサー: 重岡由美子
              前田久閑
              和田倉和利
    エグゼクティブプロデューサー: 石原隆
    企画: 清水賢治
        市川南
    脚本: 三谷幸喜
    撮影: 山本英夫
    美術: 種田陽平
    編集: 上野聡一
    音楽: 荻野清子
    VFXスーパーバイザー: 渡部彩子
    VFXプロデューサー: 大屋哲男
    スクリプター: 甲斐哲子
    ラインプロデューサー: 森賢正
    衣裳デザイン: 宇都宮いく子
    照明: 小野晃
    装飾: 田中宏
    録音: 瀬川徹夫
    助監督: 片島章三
    ヘア・メイク: 宮内三千代
    出演:
     佐藤浩市 村田大樹
     妻夫木聡 備後登
     深津絵里 高千穂マリ
     綾瀬はるか 鹿間夏子
     西田敏行 天塩幸之助
     小日向文世 長谷川謙十郎
     寺島進 黒川裕美
     戸田恵子 マダム蘭子
     伊吹吾郎 鹿間隆
     浅野和之 清水医師
     市村萬次郎 菅原虎真
     柳澤愼一 高瀬允
     香川照之 江洞潤
     甲本雅裕 太田垣直角
     近藤芳正 今野貴之介
     梶原善 西さん
     阿南健治 野島
     榎木兵衛 なべさん
     堀部圭亮 バンビ
     山本耕史 愚痴る男
     市川亀治郎 カメ
     市川崑 監督
     香取慎吾
     中井貴一 磐田とおる
     鈴木京香 小夜子
     谷原章介 ニコ
     寺脇康文 ワンチャイ・バンダラビカル
     天海祐希 喪服の女
     唐沢寿明 ゆべし

  • ヤクザの親分を騙す為に売れない役者を映画撮影と偽り連れてくるコメディ

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著者プロフィール

1961年生まれ。脚本家。近年のおもな舞台作品に「大地」「23階の笑い」「日本の歴史」「ショウ・マスト・ゴー・オン」、ドラマ作品に「風雲児たち?蘭学革命篇?」や「誰かが、見ている」「鎌倉殿の13人」など、映画監督作品に「清須会議」「ギャラクシー街道」「記憶にございません!」などがある。また、おもな著書に『三谷幸喜のありふれた生活』シリーズ、『清須会議』など。

「2022年 『三谷幸喜のありふれた生活17』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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