映画に愛をこめて アメリカの夜 特別版 [DVD]

監督 : フランソワ・トリュフォー 
出演 : ジャクリーン・ビセット  ジャン=ピエール・オーモン  ヴァレンチナ・コルテーゼ  ジャン=ピエール・レオ 
  • ワーナー・ブラザース ホームエンターテイメント
3.62
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988135602640

感想・レビュー・書評

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  • いとしい映画達!どうやったらこの愛を表現できるのだろう!
    映画という虚構の世界を愛してしまった!この感情をいかに現実的に表現するか。悩みに悩んだ結果、新しい映画を作った。
    そうしてできた映画。

  • 映画の中での映画の話。
    トリュフォーはゴダールと比べてまだわかりやすくて良いです。笑
    パッケージからしてラブストーリーだと思っていて今まで手を出さずじまいでしたがいやぁもったいないことをしていたなぁ。と。笑

    映画のメイキングなんかを見るのが好きな私にとってはピッタリなもんでした。映画製作現場をこうして見るとすごくわくわくします!
    映画を製作する映画なんでどんな話になるのだろうかと思いましたが軸となる映画製作の進行も人々の個性溢れるドラマもしっかりと盛り込まれていてとても楽しめました。

    それに名台詞の多い作品のように思いました。
    印象的で好きなシーンも多い。例えば台詞を覚えられない大物女優のところ。フェリーニの時は口パクで適当にしても良かったのよ!っていうくだり。勝手にマガリ・ノエルだと思ってたけどモデルは違うみたい。誰なんだろうか。笑
    あと猫のシーンと挿入されている監督の少年時代のエピソード。
    市民ケーンの写真を盗むところもなんか好き。

    とにかく登場人物1人1人の個性描写がとても丁寧で愛にあふれているように感じますね。
    そして監督という役目の重要さ、そして大きさが垣間見える作品。
    昔ではスペクタルものでないラブストーリー映画でも撮影は難航するんだなぁというのも学んだ。アクションとかもいろいろ大変なんだなぁ。笑

  • 映画ファンにはたまらない映画というのは昔から聞いてまして、いつか見なくてはと思ってましたが、やっと見ました。フランソワ・トリュフォー監督は7,8本見てますが、大人は判ってくれない以外は特に気に入った作品はなかったですが、この映画は大変良かったです。何度も聞いたように映画ファンにはたまらない映画でした。

  • “映画制作は駅馬車の旅に似ている”
    “期待が消え 結局は目的地に着くことだけになる”
    映画製作過程では問題が続出。制作半ばには、なんとか撮影が終わることだけを望むようになる監督。でも、どんなに大変でも、撮影が終われば、また次の作品を撮りたくなる。
    トリュフォーの映画を愛する気持ちがつまった作品。

  • 2011/07/02

    映画がますます好きになる作品。

    やっぱりジャン=ピエール・レオは最高ですね。

    2009/06/10

    ヌーベルバーグの旗手、フランソワ・トリュフォー監督の映画。

    映画撮影の現場が舞台で、自らも監督役を務めている。
    ノイローゼ気味の若い役者たちが次々と引き起こすトラブルを
    なんとか治めつつ撮影を続ける姿には哀愁が漂う。

    本策一番の問題児である「大人は判ってくれない」の
    ジャン=ピエール・レオのおどけた、
    不安定な若者感溢れる演技は素晴らしいです。

    主演女優のジャクリーン・ビセットは、はっとするほど美しく、
    彼女に振られたジャン=ピエール・レオを
    気遣う女性的な優しさには惚れます。

    また、ジャン=ピエール・オーモンとD・マーカムの車中での
    さりげない会話が渋い。

  • トリュフォーの映画への愛情が詰まった一本。
    でもこれ観ると、監督さんってホント大変だなーって思ってしまう(笑)。

    (1973年 フランス/イタリア)

  • 音楽が圧倒的。リリアン以外の女性は可愛い。トリュフォー見たさにまた観るかも。

  • 映画内映画という括りでは『ことの次第』に似ている。過酷な状況を描くが非常にあっけらかんとしていて良い。

  • この映画は「映画を作り始めてからできるまで」の映画だ。

    映画を撮ることはマゾヒズムの極致だ、というようなことを誰かが言っていた(ような気がする)。

    そのことがこの映画を見ると良く分かる。
    例えば小説を書くことは紙とペンさえあればできるかもしれない。
    例えば歌を歌うにはギターさえあればよいのかもしれない。
    しかし映画は違う。

    どんな映画にも大体監督がいて、脚本家がいて、カメラマンがいて、照明がいて、キャストがいて・・・エンドロールを見ると何をやってるんだかよくわからないような人がゴマンといる。
    そういう人らがそれぞれ一つの「映画」を作ろうとするのだからそらもう大変な作業だと思う。

    キャストは口々に不平を言う。ノイローゼの女優。彼女に逃げられた男優。ゲイの男優。途中まで撮影したフィルムは簡単におじゃんになってまた振り出しに戻る。
    そのころには季節は変わっていてもう雪のシーンが取れなかったり、撮影終盤まで来て俳優が事故で死んでしまったり、女優が妊娠してしまったり、猫に演出がわかってもらえなかったり(あたりまえか)。

    そういった風に、映画を撮る、ということは困難の歴史であーる。
    監督は映画を監督するのが仕事なのか、これだけの個性的な人々の不平を聴いたりすかしたりするのが仕事なのかわからなくなるだろう。
    だから映画監督などというものは皆押し並べて困難が好きなマゾヒストなのだ。

    しかし映画をとることがどんなに困難であろうとも、映画はなくならないだろう。そこに映画バカがいて、映画愛がある限り。
    これはトリュフォーのそんな映画バカ宣言であり、一人の映画バカとしての「映画よ、ありがとう」という、

    ドタバタ・(映画)ラブ・コメディだ!

  • これ観ると映画を作る苦労とか、虚しさとか、悲しさとか、喜びとか・・分かるよね。俳優さんが嫌になる感じです。

    映画の内容は悪くないんですが、ちょっと虚しくなるかもしれないですw

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著者プロフィール

フランソワ・トリュフォー(François Truffaut)
1932年、パリに生まれる。1984年、ガンのため死去。映画評論家を経て映画監督に。映画作品に『大人は判ってくれない』『突然炎のごとく』『恋のエチュード』『終電車』『隣の女』『日曜日が待ち遠しい!』など。著作に『映画術 ヒッチコック/トリュフォー』『子供たちの時間』『ある映画の物語』など。

「2020年 『文庫 ある映画の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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