ガタカ [DVD]

監督 : アンドリュー・ニコル 
出演 : ユマ・サーマン  ジュード・ロウ  イーサン・ホーク 
  • ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2008年11月26日発売)
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4547462052834

ガタカ [DVD]の感想・レビュー・書評

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  • 「ガタカ」(Gattaca)は1997年に公開されたアンドリュー・ニコル監督のSF映画である。主演はイーサン・ホークとユマ・サーマンであり、彼らは作品中恋に落ちる。彼らは映画公開前に実際に結婚していて、2子をもうけている。

    主人公のビンセント・アントン・フリーマン(イーサン・ホーク)は近未来の宇宙飛行訓練施設の「ガタカ」の一員である。彼は生まれたときからDNA検査によって30歳で心臓に病気を抱えて死ぬことを知っている。宇宙飛行士としては当然のように「不適正者」である。このDNA検査によって、人々は生まれたときに自分がどのような職業について、どのような人と結婚するのかが決定論的に決まってしまう。幼少期から夢見ていた宇宙飛行士には完全なる「適正者」でなければならない。不可能を宣告されていてもビンセントは諦めずに努力した。一方、遺伝子操作で生まれた弟のアントン(ローレン・ディーン)も描かれている。彼は「適正者」で、兄のビンセントとは正反対の存在だ。

    この作品には、悪人が一人も登場しない。一人ひとりが己の夢を追っていて、みんな根は優しいのだが、優しさを表面的に出すのがとても不器用だ。最後のシーンでは、血液検査を担当する医師がビンセントの正体を見破りながらも、彼の念願の宇宙の旅に快く送ってくれた。これもまた一つの優しさでもあるし、あそこで彼を止めてあげるのも優しさだったのだと私は感じる。

    作中の世界には、「適正者しか快適な生活を送ることができない」という前提がある。しかし、ビンセントは徹底的に鍛錬することで「適正者」である弟のアントンより遠くまで泳ぐことができた。ビンセントが立ち寄ったパーティーで素晴らしい演奏をしていた6本指のピアニストも「不適正者」であるが能力はあった。彼らは不遇をバネに努力して自分たちなりの成功を掴んでいるのだ。”科学的に”判明している「可能性」を裏切ることはできる---人は運命に立ち向かい打ち勝つことができるのだ。


  • この作品は、1997年に発表されたアンドリュー・二コル監督の処女作だ。イーサン・ホークス、エマ・サーマンとジュード・ロウ出演のSF映画だが、低予算で作られた為、レトロな警察官の服装や自動車が使われている。このお陰で不思議な世界観が確立している。スーツ姿で宇宙へ飛び立つのも記憶に残った。

    舞台は近未来。人々は遺伝子によって適正者と不適正者とに分けられる”DNA"格差社会を生きている。適正者の道はエリートコースと定められ、宇宙局ガタカで宇宙飛行士として働くということもできる。ビンセント(イーサン・ホークス)は不適正者として生まれる。程なくして遺伝子操作で作られた弟も誕生する。ビンセントは、宇宙に行くという夢を抱きながら成長するが、不適正の遺伝子であるから宇宙飛行士になるのは不可能だ。夢を諦め切れず勉強するなか、DNAブローカーの紹介で、適正者のジェローム(ジュード・ロウ)と出会う。ジェロームは車椅子生活を送っている元水泳の銀メダリストである。ビンセントは、銀メダリストの”存在”を買って適正者になりすまし、ガタカへの入局を試む。偽装がばれずガタカに入れたビンセント(現ジェローム)は一年間の優れた働きを認められ、念願の宇宙飛行を約束される。

    ガタカは、不適正者として生まれてきたビンセントを中心に自身の運命に逆らいながら只管努力する過程を描いている。ビンセントは、死に物狂いで体を鍛え、勉強をした。DNA検査と家族に否定されながらも彼は毎日毎日一生懸命頑張った。適正者の弟には、そんなビンセントを理解できない。弟は遺伝子的に完璧だから努力することを知らない。

    ジェロームは過去に自殺未遂をして足を悪くしていた。彼は、適正者としての肉体や能力はあるが夢はなかった。ビンセントとの出会いを通してジェロームは、己の夢を追いかけるビンセントに自らの存在を託したのだ。ジェロームはビンセントが夢を成し遂げるのを見届けてから自殺する。それは、彼が叶えられなかった夢を叶えてくれたビンセントに対する感謝の証だった。自らの姿を完全に消すことでビンセントにジェロームとして生きて貰おう、自分の分まで生きて貰おう、と。

  • ガタカは1997年に公開されたアメリカのSF映画である。ガタカはDNAの分子−−−グアニン、アデニン、チミン、シトシンの頭文字から取られた。

    然程遠くない未来、「遺伝子」が人の一生を決めていた。出産時に遺伝子を操作でき、性別や背の高さまで設定できる。遺伝子を操作されていない人は「不適正者」、されて優秀な人間として生まれたものは「適正者」と呼ばれる。主人公のヴィンセント(イーサン・ホーク)は宇宙を夢見る不適正者であり、およそ30歳で心臓の病気で亡くなると科学的な予想が出ていた。彼の両親はヴィンセントの遺伝子を操作しなかった事を後悔して、弟のアントン(ローレン・ディーン)を適正者にした。歳月が経ち、明らかに優秀なのは弟のアントンだった。二人は、両親が見ていないときに、どちらが一番遠くまで泳ぐことが出来るかを競い、適正者のアントンが度々圧勝するが、ある日、ヴィンセントがアントンを破り、疲れきった弟を岸まで運んだ。この勝利によってヴィンセントは不適正者であっても何も出来ないわけではないと気がつき、宇宙局ガタカに「不適正者」である身分を隠して入局する。

    この社会は遺伝子により完全に差別化されている。不適正者は希望の職業に付く事は出来ず、”優秀”な適正者が快適な生活を送ってる。もはや肌の色、人種、性別、家柄では差別されないのだ。ガタカの社会では良く見ると白人、アジア人、黒人など、様々な人種が病院や宇宙局で働いている。ただし、そこで働いている局員は全員「適正者」だろう。逆に清掃員として働いている人たちは皆、不適正者だ。私たちの社会に存在する差別がない代わりに遺伝子による差別が存在し、人は生まれる前から「適正者」かどうか決まっている。

    近未来の科学力を持ってしても、本当に人の未来は正確に分かるのだろうか。ヴィンセントは努力でガタカに入局して、適正者であるアントンを遠泳で破った。また適正者であるアイリーンは心臓に支障があるが、正式にガタカに入局している。映画に登場するピアニストも指が片手で6本、合計12本あるが、プロとして成功している。逆の例もある。適正者としてこの世に生まれたジェロームは肉体的に完璧だったのにも関わらず、彼は水泳で銀メダルに終わった。人間は生まれて持つ才能や能力だけではなく、努力して欠点を埋めることができるはずなのだ。ヴィンセントの努力が輝くシーンがある。アントンと最後に遠泳で勝負する時、アントンはヴィンセントに「何故お前はこんなに泳げるのか?」と問う。そこでヴィンセントは、「折り返すことを考えてるのではなく、岸に向ってただ泳いでるからだ」と答える。ヴィンセントは何もかも犠牲にして、努力しているのだ。

  • 宇宙飛行士になろうとしている青年の話。
    オネアミスとまた違う意味で好きな作品。
    宇宙が関係しているからSFかと思ったら、ソリッドスネーク。
    劣性遺伝子の人間は本当に優性遺伝子の人間に勝てないのか?
    CGと判るようなものは一切出てこない。外の映像くらいだろうか?
    メリケンでは出せない逸品です。
    主人公が最後の最後で危機にさらされる前後の短い所で「人間」とは何かを表しています。
    そうでなくては!

  • 一番好きな映画。

    大きくテーマを言えば人間の可能性。
    遺伝子技術により金があれば優秀な優秀な子供を生むことのできるようになった近未来のSFです。

    全編を支配するどこか冷淡で切なく物悲しい雰囲気が秀逸です。
    美術・演出でアカデミー賞取ったのも頷けます。

    なによりSFながら、サスペンスであり人間ドラマである脚本。
    ハラハラドキドキのSFなのに普遍的なテーマを描き説得力のあるメッセージを訴えるバランス感覚が素晴らしい。

    ハッピーなのかバッドなのか分からない、ちょっと後味の悪い切なすぎるラストは必見。

  • アンドリュー・ニコルが大好きだ。

  • やっぱり好きだ

  • 1999年鑑賞

  • 神すぎて泣いた。すべてが美しい…。

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