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- / ISBN・EAN: 4988013706941
感想・レビュー・書評
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随分前に見たけどかなり好きな作品なので
改めてレビューを(笑)
プライベートでもかき氷マスターである(笑)
蒼井優のかき氷職人っぷりは必見です(^O^)
成り行きで前科持ちになり人を信じられなくなった主人公の佐藤鈴子が、
世間の目からただ逃げるため、
自分探しをしないために(笑)、
百万円貯めては住まいを転々とする生活を始めていきます。
海の家でのかき氷作りに始まり、
農家での桃の収穫のお手伝い、
都会に戻っての花屋の仕事。
どこにいてもそこが自分の居場所だとは思えなくて、
ここではないどこかで新しい生活を始められたら…
誰もが一度は考えたことがある願望です。
自分も10代の頃から放浪癖がある根無し草なので、
その感覚は分かるんですよね(^_^;)
旅をして分かったことは、
自分一人では自分のことは何ひとつ分からないということ。
自分自身がなんなのかを知り
自分の欲望を教えてくれるのは、人と出会う旅だけです。
人との出会いだけが、唯一自分を成長させてくれる。
森山未來扮する花屋の同僚と
戸惑いながら手を繋ぎ家へ向かうシーンや、
ベランダのネギを見て笑って
そっとキスをするシーンには誰もがキュン死に必至だろうし(笑)、
『人は出会うために 別れるのだ』 というセリフには ハッとさせられました(>_<)
転々とする姉とは対照的に、
執拗なイジメにあいながらも姉との約束を守るため、
逃げずに踏み止まって戦う弟の姿にも、 激しく心動かされたなぁ~(泣)
(想像力のかけらもない教師が本当に腹立たしかった)
重たい荷物を引きずり、
希望を胸にドーナツを頬張り歩く名シーンと、
いつまでも余韻の残る
ニアミスのラストが本当に良かった(^_^)v
クラムボンの原田郁子ちゃんの歌う、 『やわらかくて きもちいい風』がまた
映画の世界観にピッタンコで最後に泣かせてくれます(ToT)
きっと哀しみを知ることが
大人になるということ。
別れを知ることによって
人は儚さを知り、愛することの意味に気付く。
大事なのはどんな道を歩くかではなく、
どう歩くか。
誰と生きるかを自分で選びとること。
いい女、いい男になった二人(姉弟)に
またいつか会いたいなぁ〜
(それにしても全く歳をとらない蒼井優って違う意味でスゴい!笑)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
考え抜いた末の愛想笑いや拒否も、穏便にやり過ごす為の逃げでしかないのかな。
それでもやはり他人との不必要なまでの関わり合いは面倒だと思ってしまう。
親密なようで希薄な場合も多々あるように思えるし。
それとも、どのような種の上辺の会話や関係もそれを越えてこそ見えてくるもの発展するものがあるが故に関わるべきなのか。
見境なく関われば良いという訳ではないと選別をしている時点で逃げていることになるのだろう。
難しい。
ラストのすれ違いも相まって考えない訳にはいかない映画だった。 -
百万円溜まったら次の街へ転々と…。憧れる生き方ではあるなぁ(*´-`)
出会ったら必ず別れるから泣く必要は無いという台詞があるけど、別れの無い出会いがあるんじゃないかと思ってしまうから、難しい(-_-;)
この映画のラストは蒼井優ちゃんの清々しい顔で終わるからいいとは思うのだけど、森山未來くんの真意が伝わらないのが何か切ないー(;_;)
蒼井優ちゃんが弟くんの希望になれてる兄弟の関係性はとても好きでした。 -
長くとどまる事によって、煩わしく思えてくる人間関係。
だけど、何かあった時に修復できるのも、そこにとどまるからこそ可能なのであって。
転々とすることには、煩わしい物事からのリセット・仕切り直しが可能だが、
そのぶんリスクもあるのだ、と。
始まる前に、終わってしまう、と。
100万円溜まったら移動、っていうのが良い。憧れる。
クワイエットルーム後の細い蒼井優ちゃんです。可愛い! -
何かに逃げたいけど逃げられない人へ。蒼井優の演技が素晴らしい。逃げることをやめた主人公のラストが素晴らしい
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ネタバレです。
やっと来た!良映画。ここ一週間ほど最後まで見られない、自分にとってはハズレ映画ばかりだったの。
蒼井優、演技うまいなと初めて思った。
誰も自分を知らないところへ行きたい…
その欲求、すごくわかる。私も毎年同じことを考えているので、主人公鈴子の暮らしは憧れ。
中島くんの、100万円貯めて欲しくないから金を借りる、って発想、隣で夫が早いうちからヨんでいて、ほほうと思った。男ってロマンチックなこと考えるわね。私には全くない発想だわ。