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- / ISBN・EAN: 4988021132961
感想・レビュー・書評
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全体を通して異質だった。
奇妙な世界でクレイジー。
外国人監督が東京を舞台に撮った映像との事。でも日本的に感じた。
最後の引きこもりが好き。 -
レオス・カラックスからこのオムニバスに辿り着きました。
邦画も韓国映画も詳しくないけど、フォローさせてもらってる方のうちふたりが
ポン・ジュノ監督が好きらしく、「おぉ・・・これか・・・!」と
近所のゲオで発見したときは超うれしかったです。ホクホクしながらレンタル。
オムニバス映画なのだけど、3本とも面白かったです。
そして3本ともSFというか「すこしふしぎ」というか
特に1本目は「世にも奇妙な物語」というか岩井俊二的だな
と思ってたら本人も出てたような・・・?
●ミシェル・ゴンドリー『インテリア・デザイン』
これだけちょっと微妙でした。
言いたいことはわかるんだけど・・・なんか唐突で。
でも映像とキャスティングはよかった。日本人スタッフが候補を挙げていったのか?
日本人ウケがいいのも頷ける。
●レオス・カラックス『メルド』
『ポーラX』だけ観れてないのだけど、観た友人に言わせるとわけわかんない感じらしいですね。
要するに今のカラックスはその流れの上にある、と。
でもう『ホーリーモーターズ』を先に観ちゃったのだけど、
メルドがかわいくて仕方ないのです。
この感覚と、「気持ち悪い」というのはどちらも正しくて、
メルドってゴジラですからね。
ゴジラが気持ち悪かったり怖くなかったらダメなんです。
第二次大戦とか原爆の怨念が篭ったモンスターなので、
メルドが同様に怖かったり気持ち悪いってのは、
監督の狙いが完全に成功している証拠。
で、のちにゴジラってのは子ども達のヒーローになってって、
キャラクター的にかわいいってのもあるわけ。
で、それを今の社会問題と、監督から観た日本の違和感と
うまいこと融合させている。
テロと携帯、あと監督はフランス人なのでカルトと死刑制度。
(フランスはカルト宗教対策が盛んなのと、死刑制度が撤廃されてる)
ゴジラを等身大にするだけでこんなに面白いんだなあ。
ゴジラって足元で踏み潰されてる人間が描かれないですから。
あとはグリーンのジャケットが重要ですね。
あれがすごくよくて、インタビューを読んでも色彩について触れてました。
因みに、ハリウッド版新ゴジラが来年公開だそうですが、
これの主役は何の因果かカラックス監督の元カノの
ジュリエット・ビノシュだそうで・・・。
●ポン・ジュノ『シェイキング東京』
いやこれも面白かった!
初ポン・ジュノだけど『グエムル-漢江の怪物-』の予告だけ観てて、
あの人か!と思いました。
これはまず映像がすごく好きですね。
あとキャスティングがよい、というか監督はこれわかってやってんのか?
日本人スタッフがやったのか?アドリブ?
香川さんと竹中直人のW秀吉を並べて「心配御無用!」的な・・・反則だろ(笑)。
荒川良々と松重豊の使い方が・・・
もちろん震災前の映画なのだけど、
これは心を抉られる作品でした。
エンディングのHASYMOもよかった。
こういうオムニバス映画はもっと観たいし作られてほしいけども、
これがかなりよかったので無理かなあ、という気すらあります。 -
東京を舞台に、3人の監督が競作。
東京の街と日本の俳優を日本以外に暮らす監督が撮ればこんなにも斬新に撮れるのかという単純な驚きがまずある。
そして、だれも東京タワーなんかに見向きもしないのが可笑しい。
東京ってこんなにも奇妙で、見るべきところがたくさんあったんだ。
1作目の短編はミシェル・ゴンドリー「インテリア・デザイン」。藤谷文子と加瀬亮がういういしい。
「ムード・インディゴ」みたいなちょっとメルヘンチックというか幻想的というか、そんな感じの東京。潤んだような東京。
2作目はレオス・カラックス。「MERDE」という挑発的なタイトル。「ポンヌフの恋人」とかでアレックス役を演じたドニ・ラヴァンが、下水に住む怪獣ならぬ怪人(というのも本作は「ゴジラ」へのオマージュでもある)を演じる。
たまにマンホールから出てきて、通行人に悪さをし、破壊行動に走るのだが、この人の演技が最後まですさまじい。
本作の無意味さには何度笑わせられたことか。
レオス・カラックスは天才だと思う。
3作目は「パラサイト」のポン・ジュノ、「シェイキング東京」。香川照之がひきこもりの男を怪演。ポン・ジュノ作品にすごく合ってる。
東京じゅうのほとんどの人たちが引きこもり、閑散とした東京が描かれる。この無人の都市の映像がすごくよかった。
上のひきこもりの男が、ひきこもり初心者の元ピザ配達人の女(蒼井優)に会いに行くという奇妙な短編。
荒川良々がちょい役で出ているのに歓喜。
どれもほんとに面白くて至福の時間だった。なんか、大学の映画サークルの自主映画みたいなテイストとくだらなさがなぜかどの作品にもあって、何よりもそれにいちばん心動かされたな。 -
レオス・カラックスの異形なる者の描き方、結構好き。
たとえば切り落とされた僕の右手が別の人格を持ったとしても
それを僕はきっと愛するだろうみたいな感じ。
三作品ともいいですよ。 -
最後の作品が意外と面白い
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なんとなく豪華なメンバーが集まったオムニバス映画。好き勝手やってて面白かったです。
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2020/12/14
アオイユウ、カワイイ。 -
インテリア・デザイン=2
メルド=3
シェイキング東京=7
って感じでしょうか…。段々内容も映像も好きな方向に上がっていくという。最後ウキウキしてみちゃったよ。 -
外国人監督が東京を舞台に撮ったオムニバス映画。
ミシェル・ゴンドリーの『インテリア・デザイン』が一番良かったかなぁ。自分の存在感のふわふわさに悩む人のファンタジーな答えが面白かった。ポン・ジュノの日本中が引き籠ってしまう話は面白そうだったが、物足りなさを感じ、もうちょっと見たかった。
今から見るとかなりの豪華キャスト。外国人監督が撮ると日本人が出て日本を舞台とした映画でも雰囲気が違う。