TOKYO! [DVD]

監督 : ミシェル・ゴンドリー  レオス・カラックス  ポン・ジュノ 
出演 : 藤谷文子  加瀬亮  伊藤歩  ドゥニ・ラヴァン  香川照之  蒼井優 
  • VAP,INC(VAP)(D)
3.17
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感想 : 106
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4988021132961

感想・レビュー・書評

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  • 未だに東京へ行ったことがない。
    なので今でも作り物感が強くて、この作品も、東京、というより、トーキョーとかTOKYO、という目で観ました。(東京とは島からして違うからな…って思っている)
    東京行って「これが東京…!」ってなったら現実感持てるんだろうと思います。行かねば。


    オムニバス形式の映画です。この中ではポン・ジュノ監督作品しか観たことがありません。他の監督さんの作品は初鑑賞。


    1、ミシェル・ゴンドリー監督『インテリアデザイン』
    椅子になったことで、わたしも役に立ってると実感出来たのは良かった事です。椅子になっていくところシュールでした。本気で椅子。。
    藤谷文子さん『式日』以外で初めて拝見したけれどもっと観たいな…この方の魅力を撮れる監督さんがあまりいないのかなぁと思ってしまいました。普通の役(?)だと勿体無い気がします。
    でんでんさんが良い人でびっくり。嫌いなやつの表現が独特。


    2、レオス・カラックス監督『メルド』
    好みじゃない訳の分からなさでした。
    嶋田久作さんの格好良さに萌えるしかない。異常に格好良かった…制服のせいかな?北見敏之さんもちょっと格好良く見える。
    一人目の通訳さんが気の毒でした。「日本の女性の目は性器に似ていて汚らわしい」みたいな訳したくないよね…この辺りで彼女が静かに怒ってるのが感じられてとても良かった。


    3、ポン・ジュノ監督『シェイキング東京』
    ポン・ジュノ監督が撮ると東京もポン・ジュノ色になるんだな、と思いました。ポン・ジュノ作品の色味も構図も好きなので嬉しかったです。
    みんなみんな引きこもる世界。でも、冒頭の英文とハングル文は引きこもりの解説なのかも。海外にもどれくらいこの概念あったのかなぁ。
    蒼井優さんの透明感の破壊力にやられます。物語の先を考えてしまう。。
    香川照之さんはこういう、抑えてる演技の方がいいな。さり気なく松重豊さんが異様でそれも好きでした。竹中直人さんは緩急、何故お代は要らなかったんだろう。



    この順番で良かった、と思いました。。
    はじめの2作品はゲリラ撮影してるとこもあるんだろうな。そんなの…2話目のメルドさんめっちゃ怖いな。。。

  • 全体を通して異質だった。
    奇妙な世界でクレイジー。
    外国人監督が東京を舞台に撮った映像との事。でも日本的に感じた。
    最後の引きこもりが好き。

  • レオス・カラックスからこのオムニバスに辿り着きました。
    邦画も韓国映画も詳しくないけど、フォローさせてもらってる方のうちふたりが
    ポン・ジュノ監督が好きらしく、「おぉ・・・これか・・・!」と
    近所のゲオで発見したときは超うれしかったです。ホクホクしながらレンタル。

    オムニバス映画なのだけど、3本とも面白かったです。
    そして3本ともSFというか「すこしふしぎ」というか
    特に1本目は「世にも奇妙な物語」というか岩井俊二的だな
    と思ってたら本人も出てたような・・・?


    ●ミシェル・ゴンドリー『インテリア・デザイン』
    これだけちょっと微妙でした。
    言いたいことはわかるんだけど・・・なんか唐突で。
    でも映像とキャスティングはよかった。日本人スタッフが候補を挙げていったのか?
    日本人ウケがいいのも頷ける。


    ●レオス・カラックス『メルド』
    『ポーラX』だけ観れてないのだけど、観た友人に言わせるとわけわかんない感じらしいですね。
    要するに今のカラックスはその流れの上にある、と。
    でもう『ホーリーモーターズ』を先に観ちゃったのだけど、
    メルドがかわいくて仕方ないのです。
    この感覚と、「気持ち悪い」というのはどちらも正しくて、
    メルドってゴジラですからね。

    ゴジラが気持ち悪かったり怖くなかったらダメなんです。
    第二次大戦とか原爆の怨念が篭ったモンスターなので、
    メルドが同様に怖かったり気持ち悪いってのは、
    監督の狙いが完全に成功している証拠。
    で、のちにゴジラってのは子ども達のヒーローになってって、
    キャラクター的にかわいいってのもあるわけ。

    で、それを今の社会問題と、監督から観た日本の違和感と
    うまいこと融合させている。
    テロと携帯、あと監督はフランス人なのでカルトと死刑制度。
    (フランスはカルト宗教対策が盛んなのと、死刑制度が撤廃されてる)
    ゴジラを等身大にするだけでこんなに面白いんだなあ。
    ゴジラって足元で踏み潰されてる人間が描かれないですから。
    あとはグリーンのジャケットが重要ですね。
    あれがすごくよくて、インタビューを読んでも色彩について触れてました。

    因みに、ハリウッド版新ゴジラが来年公開だそうですが、
    これの主役は何の因果かカラックス監督の元カノの
    ジュリエット・ビノシュだそうで・・・。


    ●ポン・ジュノ『シェイキング東京』
    いやこれも面白かった!
    初ポン・ジュノだけど『グエムル-漢江の怪物-』の予告だけ観てて、
    あの人か!と思いました。

    これはまず映像がすごく好きですね。
    あとキャスティングがよい、というか監督はこれわかってやってんのか?
    日本人スタッフがやったのか?アドリブ?
    香川さんと竹中直人のW秀吉を並べて「心配御無用!」的な・・・反則だろ(笑)。
    荒川良々と松重豊の使い方が・・・

    もちろん震災前の映画なのだけど、
    これは心を抉られる作品でした。


    エンディングのHASYMOもよかった。
    こういうオムニバス映画はもっと観たいし作られてほしいけども、
    これがかなりよかったので無理かなあ、という気すらあります。

  • 東京を舞台に、3人の監督が競作。
    東京の街と日本の俳優を日本以外に暮らす監督が撮ればこんなにも斬新に撮れるのかという単純な驚きがまずある。
    そして、だれも東京タワーなんかに見向きもしないのが可笑しい。
    東京ってこんなにも奇妙で、見るべきところがたくさんあったんだ。


    1作目の短編はミシェル・ゴンドリー「インテリア・デザイン」。藤谷文子と加瀬亮がういういしい。
    「ムード・インディゴ」みたいなちょっとメルヘンチックというか幻想的というか、そんな感じの東京。潤んだような東京。


    2作目はレオス・カラックス。「MERDE」という挑発的なタイトル。「ポンヌフの恋人」とかでアレックス役を演じたドニ・ラヴァンが、下水に住む怪獣ならぬ怪人(というのも本作は「ゴジラ」へのオマージュでもある)を演じる。
    たまにマンホールから出てきて、通行人に悪さをし、破壊行動に走るのだが、この人の演技が最後まですさまじい。
    本作の無意味さには何度笑わせられたことか。
    レオス・カラックスは天才だと思う。


    3作目は「パラサイト」のポン・ジュノ、「シェイキング東京」。香川照之がひきこもりの男を怪演。ポン・ジュノ作品にすごく合ってる。
    東京じゅうのほとんどの人たちが引きこもり、閑散とした東京が描かれる。この無人の都市の映像がすごくよかった。
    上のひきこもりの男が、ひきこもり初心者の元ピザ配達人の女(蒼井優)に会いに行くという奇妙な短編。
    荒川良々がちょい役で出ているのに歓喜。


    どれもほんとに面白くて至福の時間だった。なんか、大学の映画サークルの自主映画みたいなテイストとくだらなさがなぜかどの作品にもあって、何よりもそれにいちばん心動かされたな。

  • レオス・カラックスの異形なる者の描き方、結構好き。
    たとえば切り落とされた僕の右手が別の人格を持ったとしても
    それを僕はきっと愛するだろうみたいな感じ。
    三作品ともいいですよ。

  • 最後の作品が意外と面白い

  • なんとなく豪華なメンバーが集まったオムニバス映画。好き勝手やってて面白かったです。

  • 2020/12/14
    アオイユウ、カワイイ。

  • インテリア・デザイン=2
    メルド=3
    シェイキング東京=7
    って感じでしょうか…。段々内容も映像も好きな方向に上がっていくという。最後ウキウキしてみちゃったよ。

  •  外国人監督が東京を舞台に撮ったオムニバス映画。

     ミシェル・ゴンドリーの『インテリア・デザイン』が一番良かったかなぁ。自分の存在感のふわふわさに悩む人のファンタジーな答えが面白かった。ポン・ジュノの日本中が引き籠ってしまう話は面白そうだったが、物足りなさを感じ、もうちょっと見たかった。
     今から見るとかなりの豪華キャスト。外国人監督が撮ると日本人が出て日本を舞台とした映画でも雰囲気が違う。

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