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- / ISBN・EAN: 4988064238408
感想・レビュー・書評
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もともと彼のアルバムは私小説的な、近況報告を聞くようなとこがあり、それが魅力だったのですが、その傾向が強まってきてますね。
「早送りのビデオ」
♪水の流れを 追いかけるようにじっと
見つめていると 心が洗われて
あんな風に自然に 流れて行きたいと
しみじみと 思うのだ
僕の人生は 早送りのビデオみたい
次へ 次へと 急いで進むだけだった
僕の人生は 昔から変わることなく
次へ 次へと 早送りのビデオみたい
意図的にダイレクトですね。歌詞というより日記を読んでるみたいだ。
ビデオの早送りというのもDVDの時代に古い言い回しなんだろうけど、ワタシなんかにしても早送りばかりしてゆっくり味わうなんてことはなかったような気もする。というような共感があるんですね。
「フキの唄」
♪僕はフキが大好きです
毎日でも食べたくなる
フキは茎だけでなく
葉っぱもとてもおいしくて
僕は竹の子も好きです
毎日飽きることはなく
柔らかいとこだけでなく
かたい根っこのあたりも
大好きです
なんてダイレクトさこれに極めり。ちょっと歌にするのには気恥ずかしいということまでテーマにしている。見方によっては大胆、革新的でもある。
ほとんどセリフの「真夜中のタクシー」なんてのも同様。ガンバラナイけどいいでしょうって言ってるけどがんばって新境地に挑んでる。
昔にまして「人生」とか「自分」という言葉が出てくる。
若い時は「今はまだ人生を語らず」だったのが、もう語ってもいいと思ってるのかもしれない。
「歩こうね」
♪波がぶつかって くだけて行くように
それは人生という名の 旅だから
「ガンバラナイけどいいでしょう」
♪雨の中を歩けば 気がつく事がある
振りかえってみると 誰もいないんだ
昔人生につまずいた 夜があって
多くの失敗を くりかえしてました詳細をみるコメント0件をすべて表示