Wintergirls (English Edition) [Kindle]

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  • Amazon.co.jp ・電子書籍 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 0978067001110

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  • 著者:米国人 舞台:米 時代:現代 視点:女
    親友の死、摂食障害、カッティング、幽霊、友情、家族問題

    Liaが小学三年の時、隣の家にある一家が引っ越してくる。そこの一人娘がCassieだった。
    同い年で、共に仕事にかかりっきりの両親を持つ二人は、すぐに無二の親友となる。
    しかし高校生になると、二人は仲違いをして口をきかなくなってしまう。
    その数か月後、Cassieが遺体となってモーテルの一室で発見される。
    Liaの携帯にはCassieからの33の着信履歴が残っていた。
    そしてその日から、LiaにはCassieの霊が見えるようになる。

    内容自体もいいんだけど、それ以上に文章が凄くて、そっちに感動されっぱなしだった。
    比喩、空白、言葉の反復、取り消し線など、様々な技法が文中で多く利用されていて、そのどれもが巧い使われ方で、一文一文が見逃せなくて、読み応えがあった。

    多忙な医者である母親の家を離れ、義理の母や妹と共に父親の家に住まう…という、複雑な家庭環境の下で、Liaが頭の中で自らの家族を名字や肩書きで呼ぶ様子には、彼女が彼らに対して抱いている距離感が伝わってきた。

    拒食症でカッティングをするLiaと、嘔吐を繰り返し精神不安定なCassie。とんでもないペアで、もしCassieが死んでいなくて、付き合いを続けていたら、一体どうなっていたんだろうと想像すると少し不安になる。
    親友の助けを求める要請に応えられなかった自分を責め、拒食症がぶり返し、とにかく痩せる事に執着するLia。彼女の思考回路、食事、行動、どれもが拒食症の特徴出まくりで、客観的に見ると凄く狂気に満ちている。特に「Must. Not. Eat.」の文なんて思わず寒気が走った。
    ついLiaの思考に流されて彼女に共感してしまいがちだったけれど、お母さんの言葉を読んで、娘がやせ細り、自傷し、死にかけている姿を見る両親の立場を考えさせられて、それも辛いよなあと。

    Cassieが発見されたモーテルでLiaが出会う、放浪青年のElijahが個人的には好きだった。物語に良い味を加えてくれて、Liaとの場面、特に終盤辺りのやりとりが凄くお気に入り。

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