薄桜鬼 ポータブル(通常版) - PSP

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感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・ゲーム
  • / ISBN・EAN: 4995857090891

感想・レビュー・書評

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  • 新選組を題材にした乙女ゲームということで、最初は「いやいやいやいや、ないでしょ…」とそれまで乙女ゲームをプレイしたことがなかったにも関わらずアンチだったのですが、何かの衝動に駆られプレイしてみたら、どっぷりハマってしまった…そんな作品です。

    私の中での評価ポイントは「甘すぎない」ということ。
    そもそもアンチだった理由は、乙女ゲーム=主人公と各キャラとのあまーい恋愛だと認識していたので、それに実在した人たちを当てはめる、という行為が許せなかったからなんです。特に新選組は話題性もあるし、何か狙ってる感があって余計にそう感じてました。

    でも実際にプレイしてみたら全然そんなことはありませんでした。自分の感性にぴったりとはまってくれて、とても楽しめました。
    フィクションの部分もうまく史実に絡めているなと思います。


    土方ルート
    土方さんの人生を追うこと=新選組の歴史と世間一般で言われてるように、土方ルートはどのルートよりも新選組とは?について描かれているルートです。最後の函館戦争まで戦った人なので、シナリオも一番長いです。とにかく長いです。井上さんの最期には泣きました。シナリオ面ではスタッフに一番愛されてるなと感じるルート。

    沖田ルート
    個人的には結末がどう描かれるのか一番興味があったルート。他の攻略キャラ(隊士)の最期は斎藤さんを除いてみんな戦死だけど、沖田さんの場合は病死。戦死ならそこで生き延びたという形にすればなんとかEDに漕ぎ着けるけど、沖田さんは肺結核を患ったという事実を捻じ曲げない限り必ず死が待ってる。そこをどう描くのかとても興味がありました。
    結果、肺結核は患いますが、史実通りには死にません。決して明るい未来が待ってるEDではありませんが、個人的にはこれでいいと思ってます。また、このルートはバッドEDでもスチル画像があるという、乙女ゲームの中でも稀と思われる特殊な例。バッドEDは泣けます。
    このゲームの中では一番精神が不安定なキャラ。でもその不安定さがユーザーの心を惹きつけるのでは?と思います。

    斎藤ルート
    新選組というよりは、武士とは何かについて描かれてるルート。ミーハーな発言をすると、私の一番のお気に入りキャラです。自分で一度こうだと決めた道を真っ直ぐ進む姿には共感を覚えます。

    平助ルート
    新選組幹部最年少(でも実際は斎藤さんと生まれた年は同じ)という若さゆえの葛藤と、このゲームのフィクションの要素である羅刹について描かれてるルート。無邪気で親しみがあるキャラ。主人公が唯一下の名前で呼び、タメで話します。ゲームの中で藤堂と呼ばれることはほとんどないので、私もついつい平助と呼んでしまいます。

    原田ルート
    このゲームですべての幸せをかっさらっていってると言っても過言ではないくらいのルート。他のキャラとは展開がかなり異なります。ちょっと大人な展開もあり、プレイ当時はかなり驚きましたが、これはこれでいいんじゃないかと思います。

    風間ルート
    ノーマルに進んだと思いきや、急な展開に驚くルート。私はびっくりしてぽかーんとなりました。初めてプレイする乙女ゲームだったうえに予備知識も皆無な状態だったので。隊士ではなく敵キャラです。一応、隠しキャラなので、あっさりしてます。

    ノーマル
    低評価するわけではありませんが、主人公が一人取り残される感があります。そして一番切なくて泣けます。新選組は歴史上、負けた側の人たちですから…誰ともくっ付かなかったとなれば当然そういう展開になります。(風間ルートもそうですが)


    たまに「ん…?」と首を傾げたくなるような展開もありますが、それは乙女ゲームだから仕方ないのかなと思います。特に無駄な展開もなく綺麗にまとまっていると思います。ゲームをしてるというやりごたえは感じませんが、小説を読んでいるという感覚では非常に楽しめると思います。

  • キャラクターは皆魅力的☆
    ストーリーは切ないし可愛いしきゅんきゅんするし…けど、どうにも読むの疲れるから何でかなと…
    考えて、説明っぽすぎるからかもと思いました。
    ネオロマの、ほぼセリフとキャラクターの表情しぐさで情景を伝えてプレイヤーにこうなのかああなのかと想像させてくれるシステムに慣れてたので違和感あるんだなと^^;
    こう言われてこう思ったとか、こんな風に笑ったとかわざわざ説明入れなくてもせっかく素敵なイラストなんだから、後はプレイヤーに妄想させて欲しいかなぁ…(゚o゚;;
    個人的な感想なので私だけかもですが^^;

    でもそれを差し引いても余りあるスチルの美しさと豪華声優さん方の好演…これだけでも十分にプレイする価値があると思います(*^^*)

  • 【あらすじ】
    幕末の時代に生きる主人公・雪村千鶴(姓は変更不可)は消えた父を探す為、京都へ訪れ、そこで「人斬り集団・新選組」の「秘密」を目撃してしまう。
    秘密を知ってしまったことにより、軟禁されてしまう千鶴ですが、千鶴本人もその「秘密」に大きく関わっていくことになります。


    【主人公】
    薬師の父の娘で、"普通の女の子"。
    典型的守られ主人公。
    クセはなく、控えめな性格。自己主張もほとんどしない。

    良く言えば「大和撫子気質」で悪くいえば「流されやすいお荷物主人公」。

    余談ですが、
    よく千鶴が好きか嫌いかの議論を目にし、その”嫌いな理由"として挙げられている2トップが、「闘えないから(足手まといだから)」と「みんな千鶴に嫉妬しているから」というもの。
    でも、本質的には問題はソコじゃないと思うんだなぁ。(※勿論、そういう方もいることは否定しません)

    個人的には彼女が【何考えてんのかわからない】のが最大のダメポイント。

    これだけの出来事に巻き込まれたのなら、彼女は彼女なりの「思うところ」があるはずで、“感情的な”行動があってしかるべき。
    それなのに、千鶴は何も感じず、自ら行動することをせず、ただただ周りに流される…。

    大きな問題にぶつかって、悩んで悔やんで泣き叫んで、その後になんとか立ちあがって自分の問題を見つめ直す…。
    そんな主人公にこそ「共感」や「頑張れ」という気持ち、感動が生まれますが、
    この、何を考えて何を感じたのか不透明な子にそのような感情は抱けません。
    主人公を「ひとりのキャラ」として捉えているからこそ、自我が薄すぎる主人公をどうにも好きになれないのです。


    【攻略対象】
    タイプの異なるいまどきの「イケメン」が登場し、
    そのいずれもが潔く戦いに身を投じ、カッコよく描写されます。
    カッコよくて”強い”男性に守られる・・・という展開なのでときめくこと必至。

    反面、そのキャラの「内情」についてはほぼ描かれないですし、目立った欠点の描写もない。
    表面的にはカッコいいけれど、突き詰めるとどこか言動に一貫性がない。
    そのため、「かっこいいけど、なんか人間味がない・薄っぺらい」と言いかえることも…。


    【システム/形式】
    ノベル形式。
    共通ルート⇒4章から分岐。


    【ストーリー】
    <<主軸>>
    良くも悪くも「無難」という表現がしっくりきます。
    綺麗にまとまった、分かりやすく、王道な「お涙頂戴」展開なので、すんなりお話に入り込めます。
    「矛盾」や「意味不明さ」が無い、という点ではとても優秀です。

    反面「凝った世界観」や「複雑で濃密(先が予想できないような)なシナリオ」という点では弱いので、意外性やストーリーの巧さを重視すると物足りない。

    また、幕末らしい”思想のぶつかり合い”などの描写が一切ないので、難しくなりすぎず万人が手に取りやすい一方、「幕末ならでは」という要素は無く、「まぁ、ライト層向けだよねw」というオチが付く。

    <<恋愛要素>>
    糖度・恋愛描写ともに全体的に低め・薄め。

    「イケメンと恋をすること」よりも、「イケメンのカッコよくて、男らしく、桜のように美しく、強く儚い生きざま」を魅せることが趣旨なので、「恋する過程」や「絡み」といった要素はそもそも薄い。

    戦乱ものなので「絡み」が薄いのは想像の範囲内ですが、
    気になるのは「キス」や「押し倒して暗転」…という描写はあるのに、”キスをするまでに育んだ思い”、という【過程】がすっぽ抜けている点。
    シリアスで、「そういう雰囲気ではない」のに、ろくな説明もなく、キャラたちの心境の変化の描写もなく、いきなりラブ展開に持って行かれるとその「事実」が浮いているような気がしてしまう。
    (乙女ゲームだから、”糖度補完”なんでしょうけども、ね)

    また、主題の面でも勿体ないところが。
    イケメン隊士らは命がけで主人公を守ってくれます。それ自体はとても萌える出来ごとだと思うのですが、
    果たしてこの登場人物らにとって、主人公にそこまでの価値があるのか、そしてその価値を一体いつ見出したのか、という点を疑問に思ってしまうと途端に残念感が増します。

    「私を命がけで守ってくれる」…といわれれば聞こえはいいけれど、「軽く命を投げ出している」ようにも感じられて、なんだかなぁ。
    そう考えると、私は手放しに「新撰組カッコいい!」とは思いきれません。


    【感想】
    「ややミーハーな土方好きの人が新選組を乙女ゲームにしたらこうなった」な作品だと思う。
    作品を通して、作り手の土方さんへの愛はものすごく伝わってきます、が、歴史の知識が足りないのか、単に活かすだけの能力或いは根気が無かったのか微妙にネタの使いどころが下手っぴで「大絶賛」はし難い。

    また、恋愛面でも”説明不足”な点が多く、キャラの魅力や美麗な絵、声優さんの人気に頼りがち。
    キャラがそれぞれ「動機」なくして行動しているので、上っ面はカッコイイですが突っ込んで考えると物凄くホワホワしていて微妙。
    突飛なラブシーンを入れるくらいならハードボイルドな作品に仕上げた方がよっぽど収まりがよかったんじゃ…と思ってしまうほどです(”乙女ゲーム”としてそれが許されないのは充分に理解しております)

    ただし、その欠点をある意味カバーし得るほど、キャラは「カッコいい」。
    イケメンが好きで、イケメンに萌えたい!という人にはこの上ない「良作」と感じられるのではないでしょうか。


    辛口で感想を書きましたが、土方さん大変萌えました。
    近藤局長の死を責めて嘆く土方さんの後姿には、三木さんの演技も相まってすごく胸を締め付けられる思いをしたり。
    ネタもキャラも色々良いだけに、「もっとこうだったらなぁ…!」が尽きない作品だと思います。

  • 何回やってもやっぱり好き。
    乙女ゲームにハマったきっかけになった作品。

    甘さは控えめだけど、薄桜鬼はこれでいいんだと思う。
    全員好きだけど、総司と斎藤さん、左之さんが抜きん出て本当にかっこいい。
    見た目も声もすごくぴったり。

    でもこれだけは言いたい。
    どうしても土方さんの喋り方が気になる!
    イメージと違うんだー!
    土方さんだけ声を小さくしてしまいました。ごめんなさい。

    フルコンプ済。

  • 他機種へ移植されるたびに結局購入(汗)
    幕末の史実要素も多く取り入れられていますが、本作独自の要素が中心。
    キャラクターが魅力的で、声優陣も豪華。
    当方は斎藤さんと風間さんが好きです///

  • PS2版でクリア済みのため、応援品。

  • 数年前に、初めて手にした乙女ゲーム。
    この薄桜鬼のおかげで、乙女ゲームにハマりました。

    元々歴史が苦手だったので、史実と違うぞ?とかは考えず、ふむふむ…とプレイできました。様々な性格のキャラクターなので、きっと誰か一人はお気に入りのキャラクターがいるのでは?
    あとは何と言ってもスチルがキレイ!

  • 初めての乙女ゲー。有名だからとこれを選んだ。斉藤ルートのみクリア。ちょくちょく萌えるが完全ハッピーでないところが切ない。最初は斉藤しか好みじゃなかったが、ラストになるにつれ他の人のも見たいと思った。しかし、スキップ機能があっても面倒。428みたいに選ぶセリフまで飛べたなら。皆さんのレビュー見てもそういう意見がないというのは、他の乙女ゲーも大体こういうものなのね・・・。

  • イラストが凄く素敵で、声優さんも好きな方が多く、
    ストーリーとしても幕末ということで大好きなゲームです。

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