ファニーゲーム [DVD]

監督 : ミヒャエル・ハネケ 
出演 : スザンヌ・ローター  ウルリヒ・ミューエ  フランク・ギーリンク  アルノ・フリッシュ 
  • アミューズソフト
3.46
  • (51)
  • (82)
  • (78)
  • (22)
  • (22)
本棚登録 : 508
感想 : 96
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4527427643901

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 酷い作品....

    描写が残酷だとか鬱になりそうなストーリーだとかそういう問題ではありません。

    異常に長いワンカットや現実か虚構はわからなくなる物語性。
    殺人シーンは写さないがあっさりと理不尽に殺されていく登場人物達。
    強制的に裸にされるシーンは首から上しか写さないのに、その後の着替えのシーンではわざと透けているブラをつけていて胸が露わになったりする。
    そして視聴者に「こんな映画を喜んで見ているお前らもこっちがわだぜ」と言わんばかりに話しかけてくる犯人。

    「視聴者の想像している描写の裏をかく。そして映画の上映中にそんな映画を選んで見ている自分を自覚させる。」ということを狙った作品。

    が、それがどうした。
    結局は映画自体は何も中身のない空っぽなどうしようもない作品でしかありません。

    ただただ気分が悪くなるだけの無駄な時間を使ってしまいました。
    (不快にさせることのみが制作者の狙いであったならそれは成功していますが)

    ここ数年見た作品の中で最悪なもののひとつです。

  • 頭の悪いクソメタ映画。アンチ暴力映画かな。作中の胸糞悪い2人組は私たち、映画の観客の投影に他ならず、私たちの暴力への欲望のみを理由に、次々に殺人を犯していく。(作品終了後も、私たちが暴力映画を見続けるがごとく、同じ殺人を重ねていく。) にも関わらず、各シーンにおいては、私たちを嘲笑うかのごとく欲望を回避してもいる。暴力シーンが直接には写されない、殺害される家族の母親が脱がされるシーンも直接は写されず、にも関わらず、逃走を試みる前の緊張感が一時緩んだ、全く観客が望んでいない場面で弛んだ体を披露するなど、もっと露骨なものとして、2人組に一矢報いた直後にリモコンで時間を戻してしまうなどしている。2人組の1人がカメラへの目配せを行ったり、スプラッタな場面にぴったりのCDを自らかけたりと下品なまでに露骨なメタ要素。やはり、単純なメタ映画は構造があって、それでお終いとなってしまうので非常につまらない。

  • 後味の悪い胸糞映画で有名の本作。

    終始胸糞悪いし全体的に何の救いもないし、
    救いがないだけならまだしも
    ただのサイコパスってる男が好き勝手やっているだけで
    確かに世の中にはこういう人間もいるかもしれないけれど、
    そうしてこういう映画を作ることを否定はしないけれど。
    私個人としては好きでもないし別に見る必要も無かった映画。

  • 1997年5月公開。

    「不快な小説」の筆頭にケッチャムの『隣の家の少女』が挙げられるように、「不快な映画」業界のトップをひた走り続ける作品だったんですね、『ファニーゲーム』……(さっき知った)。

    娯楽として消費され続けるハリウッド的暴力描写へのアンチテーゼ?観ているあんたも共犯者?
    余計なお世話だ馬鹿野郎、こっちはお前等みたいな奴がケチョンケチョンにされる様を期待して映画観てんだよこの野郎。

    って口が悪くなることこの上ないですが、「観客を憤慨させようとした作った」みたいな監督のコメントもあるそうで、またその狙い通りに怒り狂ってしまっている自分がすごくイヤ。

    本物の「暴力」は理不尽で不条理でバカげていて救いが無い。
    ヒーローが助けに来てくれる事も、咄嗟の機転からの大逆転劇も無い。
    そんな事知ってんだよ畜生。

  • 「人間が一番恐ろしい」


    穏やかなある夏の午後。
    バカンスを過ごしに湖のほとりの別荘へ向かうショーバー一家。
    主のゲオルグ、妻のアナ、そして息子のショルシと愛犬のロルフィー。
    別荘に着き、台所で夕食の支度をするアナの元に、見知らぬ青年が訪れる。ペーターと名乗るその青年は、卵を分けてくれないかと申し出る。台所に入ったペータ-は、何気なく卵を割ったり、アナの携帯電話を水の中に落としたり、さり気なくアナを苛つかせる。そこへもうひとりの青年パウルが現れ、さらにアナを挑発。ゲオルグが仲裁に入るがパウルは逆にゴルフクラブでゲオルグの膝を打ち砕き、一家に言う。
    「明日の朝9時までにあなたたちを殺せるか否かゲームをしよう」

  • 淡々とした犯人役の語りがかったるくて、聞いてられない。
    見ててだれる。
    狂気も、怒りもなく日常を過ごすがごとく暴力をふるう。そこが、むしろ狂気っぽくて好きな人は好きなのかな?
    こんな残酷な話もあるよ、って話?
    残念ながら監督の伝えたいことは解釈できなかったし、エンターテイメントではないし、面白くはないわなぁ。

    公開時に見れば、衝撃が違ったのかな。。

  • まるでダメ。

    見る必要はありませんぜ。見て損した。

    前評判を聞いて期待した分を差し引いても、監督の意図(暴力映画へのアンチテーゼ)を十分に優しい気持ちで理解してあげようとしても、ダメなものはダメ。

    まごうことなき駄作です。
    ほんと何故こんなに評判が良いのか理解不能。。。

  • 最悪な気分になれる映画。それこそが監督の狙いなのだろうけど。クオリティとしては☆四つとか五つつけられる。

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×