カムイ伝 全15巻完結 (文庫版) [マーケットプレイス コミックセット]

著者 : 白土三平

• 小学館

感想・レビュー・書評

[夢のQ-SAKUさんのレビュー · 2016年4月13日]

忍者漫画かと思ってたら百姓一揆漫画だった。
何度も一揆を起こし、非人と百姓が虫けらのように死ぬ。
自由を勝ち取るために戦った男の皮肉な結末は見もの。

久々に読むのが止まらなくなるくらいこの凄まじい情熱と勢いを感じた漫画だったが、物語としては尻切れとんぼ感が否めない。
一応続きとされてる二部も非常に評判が悪い。
外伝は楽しそうなので気が向いたら読んでみたい。

☆5にしたいくらい素晴らしい作品だと思うが、それだけに物語が綺麗にまとまらなかった点が残念でならない。
寧ろ二部なんか作らないで欲しかった。
一部で終わりならバッドエンドってことで納得出来た気がする。

[yasu2411さんのレビュー · 2017年5月27日]

日本の貧困を理解するうえで貴重な作品。

[まりさんのレビュー · 2011年5月7日]

再読したら売ろう、と思って読むが、売るのが惜しくなって10年くらいずっと置いてある作品。

ただの忍法ものと思ったら大間違い。
士農工商エタ非人、そしてそこからもはみ出した忍びのもの。
交わらないはずの身分の違う者達が時代のうねり、自分の才覚によって出会う。
それぞれの世界での厳しいしきたりを乗り越えて、新しいことを生み出そうとする力、乗り越えられないで押し潰されて行く力。

すごい話です。