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- / ISBN・EAN: 4547462059840
感想・レビュー・書評
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ざっくり言えば「幸せの王子」の人間版かな。自分の不注意で人の命を奪った償いに自分の臓器を提供した男の物語。原題は「ベニスの商人」からヒントを得たそうです。具体的には、7つを分け与えること=7poundsとなぞらえたとか。
また、「幸せの王子」との違いは、純然たる自己犠牲と自己満足な自己犠牲との差。例えば、愛する女性に自分の心臓を移植するために自殺したことを知った彼女の苦しみを考えたのか?もちろん、ドナーの名前は伏せられるはずが・・最後は遺書で自分からバラシたようですが。しかしラストは不覚にも涙してしまいました。
『7つの贈り物』(原題: Seven Pounds)は、2008年米映画。監督はガブリエレ・ムッチーノ。ウィル・スミス演じる主人公は、7人の人生を変えようとする。ロザリオ・ドーソン、ウディ・ハレルソンそしてバリー・ペッパーも出演。
トーマス(ウィル・スミス)は運転中に携帯電話に気をとられ、事故を起こす。その事故で見知らぬ6人と婚約者のサラ・ジェンソン(ロビン・リー)を死なせてしまった。
事故の翌年、トーマスは航空学エンジニアの仕事をやめ、アメリカ合衆国内国歳入庁で働く弟のベン(マイケル・イーリー)のドナー(臓器提供者)となって肺を提供する。さらに6ヶ月後、彼は自分の肝臓をチャイルド・サービスで働くホリー(ジュディアン・エルダー)に提供する。その後も、トーマスは臓器提供を受けるに値する良い人を探し続ける。そしてジュニア・ホッケー・チームのコーチをするジョージ(ビル・スミトロヴィッチ)にじん臓を提供し、男の子のニコラス(クインティン・ケリー)には骨髄を提供する。
トーマスはホリーに「助けが必要なのに求めない人はいないか?」とたずねる。ホリーは同居する男から日々DVを受けているコニー・テポス(エルピディア・カリーロ)を紹介する。トーマスはコニーと2人の子供を海岸沿いにある自分の豪邸によび、家の鍵をあげる。そして、彼はペットのハブクラゲと一緒にモーテルに引っ越すのだった。
トーマスは弟の資格証明書を盗んで、弟の名前であるベンと名乗り、歳入庁のデーターベースを利用してドナーから提供を受けるにふさわしい最後の2人を探す。1人目は盲目でピアノも弾く肉のセールスマンのエズラ・ターナー(ウディ・ハレルソン)。トーマスはエズラ・ターナーの性格を調べるために電話し、目の見えないことを侮辱してわざと怒らせようとするが、エズラは怒るどころか穏やかだった。またエズラ自身の生活も堅実なものであり、トーマスはエズラの人柄を認め、ドナーとして臓器を提供しようと決める。
次にトーマスは、心臓病をもち、グリーティング・カードの印刷業を営むエミリー・ポサ(ロザリオ・ドーソン)と会う。トーマスは彼女と過ごしている間に庭の草刈りをしたり、草原にエミリーの飼っている犬を連れてデートをしたり、壊れてしまった印刷機を直したりする。そうしている内に互いに惹かれ合って恋が芽生え、ドナーとなって心臓を提供しようと決める。
弟のベンが自分のアメリカ合衆国内国歳入庁のIDカードを取り返しに、エミリーの家へやって来る。トーマスはカードを返し、車の中で待つと言う弟を残して家に入るが、裏から逃げ出す。そして常宿のモーテルに帰り、救急へ電話して「この部屋に自殺者がいる」と通報したうえ、氷水を入れた浴槽に毒を持つクラゲとともに沈み、自ら脳死状態になろうとするのだった。(Wikipedia)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
無償の愛。
なぜ彼は何の見返りも求めず、救いの手を差し伸べるのか?
途中まで、ウィル・スミス演じる主人公がどういう思いで、何をしたいのか? が分からず、このストーリーはどう収束していくのか、凄く不安を感じるほどに無償の愛を貫く男を描いた物語。
最後に真実が分かると、一気に涙腺崩壊。
感動したい、と感じたらぜひ観てみてください。 -
いい話なんだけど重すぎた…>_<…悲しすぎ
わたしがエミリーなら耐えられない…。 -
最初の場面の意味がわかったときの驚きと切なさ
悲しいけれど、彼は他の人の中で生き続けるね。 -
いまひとつ。
「幸せのちから」で十分、という気がする。 -
交通事故によって7人もの死者(妻を含む)を出した事件で心に傷を負ったティムは、弟のベン・トーマス(税金取立ての役人)を騙り、困っている人を探し、贖罪の為7つの贈り物をすることに決める。やがて愛する人を得て、生きる喜びを取り戻したとき、贈り物をする日が来る。彼は心臓疾患のある愛するエミリーに心臓を、エズラに目を、男に肺、おばさんに腎臓、少年に骨髄、DVに怯える親子に家を自殺して贈る。
あまり歯を見せて笑わない静かな役のせいか、年取ったからかウィル・スミスに見えない。切なく、少し悲しい、命の重さを感じる、風景が美しい物語だった。
ただ、愛する人に心臓を貰って生き延びる彼女の気持ちを思うと、彼女と愛し合うっていうのはむごい仕打ちだと思う。果たしてそれが贖罪なのか、人間だから恋に落ちるのは仕方ないけれどどうなんだと思ってしまった。命を捨てて人を救うってのは自己満足に感じるけど、不注意で7人もの命を奪ってしまったことに耐えられなくて人を巻き込む、その必死さの方向は格好良かった。 -
キーワードは「7」
神は7日間で世界を創造した。
僕は7秒間で自分の世界を破壊した。
こんな始まり方をします。
最初は内容がよくわかりませんでした。
なんで、人によいことをしているのか?
しかも一心不乱に。
そして、最後のその理由がわかります。
自分のせいで7人の命を奪った。
だから、7人の命を救おうと。
そして、最後に自分の命を絶つ。
まさに、7秒間で自分の世界を破壊する。
なんか、スッキリしません。。。 -
再観(4) 何度観ても複雑な気持ちで観てる自分がいる。ベン側で観るか、助けられる側で観るかで大分感じ方は変わると思う。自分の命を持って人を救って…かなりエゴっぽい気もしたり、助けられた人達は本当に幸せになれたんだろうかって思ったり。でもベンの気持ちも解る。とにかく色々考えさせられる映画。多分また観るかも。
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最初、話が全く見えてこなかった。終盤で、ようやく意図がわかった時には、重い話だなと思った。悲しみの中にも、感動があったが、そもそも主人公が悪いわけだから、複雑…
話がわかった上で、もう一度見るのもありかも。 -
ウィル・スミス主演。ある事件をきっかけに心に傷を持った主人公が、見知らぬ7人に贈り物をするという内容のヒューマンドラマ作品。中盤まで話の全体像が全く予想できず、終盤にかけて徐々に明らかになっていく展開が印象的で、最後の最後ですべての謎が解明してから感動のラスト。見る人によってはスッキリしない終わり方という印象かもしれませんが、ある意味、この行動ですべての人が救われたのかもしれない、そうあって欲しいと願う気持ちを抱かせる内容だったと思います。