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- / ISBN・EAN: 4988126207434
感想・レビュー・書評
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この話好き。春と父が同じ癖をもってるとこ。「自分で考えろ!」って声が聞こえたとこ。
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2009年 日本
監督:森淳一
原作:伊坂幸太郎『重力ピエロ』
出演:加瀬亮/岡田将生/小日向文世/吉高由里子/鈴木京香/渡部篤郎
これは原作を先に読んでいたのですが、キャストのイメージがピッタリだったので、原作ものとしてはなかなか良い仕上りだったのではないでしょうか。個人的に「春」は、名前のせいと、誕生日(春生まれ)のせいで、原作読んでるときは脳内で三浦春馬くんだったんですけど(笑)、岡田将生くんはホントにキレイな顔なので、すぐにそっちに馴染みました。加瀬亮のお兄ちゃんはもう完璧そのまま!「春が2階から落ちてきた」で始まる原作を、そのまま映像化したシーンは印象的でした。
もちろん2時間の映画にするために、脚色されたり端折られたり、逆につけ加えられたりしてるところは たくさんあるんですが、原作が伝えたかったであろうテーマ(私は「血よりも濃い絆」の話だと思っている)だけはブレがないので、きっと原作ファンには優しい映画だと思います。ただ逆に映画しか見ない人にとって、これが映画として面白いのかどうかは微妙だなとはちらりと思いました。
あと特筆すべきは、吉高由里子ちゃんのコメディエンヌっぷり!ストーカーの夏子さん(整形後)もれなく可愛かったです。
(2009.09.29) -
家族の良さに気付かせてくれる映画。
放火事件、強姦事件がとりあげられるが
ミステリー映画ではない。
人はどうやって「家族」をつくりあげていくのか
重くて消せない過去を背負いながら人はどうやって歩んでいくべきなのか
というのがテーマになっている。
映画の表現では思ったほどの重暗さはなかった。
兄弟のうち
弟のほうは父親の子ではなく、母親が強姦されたときにできた子ではないか
という疑惑を抱えて生きる家族が主役だけど、
結局、DNA検査なんてものはこの家族には必要なく
一緒に生きてきた、その事実のほうを大切にする。
それがすなわち兄が研究していた
DNAと環境とどちらが人格の育成に大きいか
という問題の答えにもなっているようだ。
evidenceはないけれど、そんなものいらないというのが解答みたい。 -
正月のTV放送を録画。
おもしろかったけど、やっぱり原作読んでからじゃないと意味分からなだろうと。 加瀬さん良い味出てます。 -
お洒落ミステリーという感じか
原作は知りませんが演出が好きでした -
物語の展開の仕方が伊坂幸太郎作品ですが、ラストのカタルシスは他の伊坂作品よりは弱いかな。
割とさらっとした描き方の映画ですが、実は物凄く絶望を含んだ物語なんじゃないかというのが個人的な感想です。
「春が落ちてきた」んです。「重力なんて消せる」訳ではないんです。道化が舞台から去るには「落ちる」しかないんです。彼らの愛が物語の残酷な事実を受け入れてしまうと、それは渡部篤郎が怪演した悪の言い分を認めてしまうことになるので、彼らは「落ちる」ことを選択するしかなかったのです。だから、「春は落ちてきた」んです。「落ちた」からこそ、「重力なんて消せる」という言葉が逆説として希望になるのです。
加瀬亮のキャラが好きです。SPECの瀬文が好きすぎるのですが、本作の加瀬さんも好きになりました。
吉高由里子の演じ方が完璧です。あのキャラは確かにあの動き方をします。人とは目を合わせません。
こうして振り返ると色々詰め込まれているのに、きれいに作品としてまとまっていることに驚きました。 -
なんだか冴えない遺伝子研究員の兄。
爽やかイケメンの高校生の弟。
どこかすっとぼけた役場勤務の父。
連続放火魔を追う兄弟の推理と
亡くなった母の回想シーンが交互に流れる。
なんとも言えない境遇と家族環境に
自分の身に置き換えて考えてみる。。。。
やはり、どの立場でも自我が崩壊しそうだ。
父親になることも深く考えるきっかけになった。 -
原作は、かなり前に読んでいます。ストーリーも大体は覚えていたのですが、小説の方が面白いように思えます。なんだか盛り上がりが感じられません。